”他者との比較”で心迷ったときの合言葉/「なれる最高の自分になる」
(本日のお話 2307文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、朝から
大学院の仲間との打ち合わせ、
また某企業の役員を招いての
プライベート勉強会の開催。
その他、読書など。
*
さて、本日のお話です。
「他者との比較」。
このテーマ、私も自分ごととして
よく考えてしまうお話です。
今日はこのテーマについての気づきを
皆さまとご共有させて頂ければと思います。
タイトルは、
【”他者との比較”で心迷ったときの合言葉/「なれる最高の自分になる」】
それでは、どうぞ。
■誰かと比べてしまう。
コンプレックスを感じてしまう。
、、、
少なくない人にとって、
身に覚えがある感覚ではなかろうか、
と思います。
■”比較”から
自分を解き放ちたくても
解き放ちきれず、
絶対的な自分の価値を
信じ切ることができない。
青臭いテーマのようですが
これは人生における
一つの命題ではないか…
とすら思う、
深いテーマだと感じています。
高校生で
「アイデンティティの確立」
がテーマになったりしますが、
大人になっても変わらず
この辺りが不安定な人も
決して少なくないかと。
■かくいう私(紀藤)もそう。
自称
”コンプレックスをバネに頑張ってきた
そもそも自信のない男”
でございますので、
優秀な人を見るたびに、
「すごいなあ…」と
その才能や華やかさへの羨望、
そして若干の寂しさを
身の内に感じることもありました。
(だいぶ減りましたが)
言い方を変えれば、
「隣の芝は青く見える」。
この心境は誰しもに
起こりうる感情であろう、
と思われます。
■先日のメルマガで、
『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3822833/
をご紹介しましたが、
リクルート創業者の江副氏について、
こんなエピソードが紹介されていました。
(ここから引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
酔うとそのコンプレックスが暴力になって顔を出した。
「お前の実家なんて、ただの中小企業だ」
「リクルートでは5000人の従業員が俺の言うことを聞くのに、
お前はどうして俺に逆らうんだ!」
事業の成功で肥大化したエゴと、
強いコンプレックスが江副の中でせめぎ合い、
人格を壊していく。酒の量が増え南麻布の家で暴れた。
「うおーっ!」
ある晩、したたかに酔って帰った江副は、
碧との些細な口論をきっかけに、
ゴルフクラブを掴んで家具や壁に殴りかかった。
『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
世間的に、ここまでないほどの成功を収めた江副氏。
外的な状況でみたらコンプレックスを
十分に克服したと言えそうなのに、
それでもなお、
コンプレックスを持つものなのか…
と読みながら感じたのでした。
■もちろん、
この江副氏のこのエピソードが
どこまで本当なのか、
あるいは実際の当人の内面がどうだったのかは、
確かめようがありません。
ただ、一つの
「成功していると見える人の胸の内で、
解消しきれないコンプレックスが渦巻いている」
ことは決して珍しくないことである、
と思います。
そして、そのコンプレックスは
”誰か”
が関わった時に顔を出します。
■そんな「他者との比較」というテーマ。
しかし、どんな人であれ、
”人は違った才能を持って
生まれてくる生き物”
であることは間違いありません。
・運動能力が高い・低い
・情報処理能力が早い・遅い
・数字に強い・弱い、
・人の心に敏感・鈍感、
、、、
などなど、
”人間同じようなものだけど、
やっぱり細かく見ると違う”
ものです。
全部ではないにせよ、
遺伝的、あるいは環境的に
ある程度影響されていることは否めないと
(個人的には)思うのです。
■例えば、極端な話、
”自分(紀藤)が
アインシュタインを目指そうと思っても到底無理”
ですし、
”自分(紀藤)が
ハンマー投げの室伏広治に憧れても
到達は不可能”
でしょう。
(当たり前ですけど)
自分は生まれ持った才能と、
そして現実的に
ここまで積み上げてきた伸び代など
自分のリソースで戦うしかないのです。
■今、私は大学院で仲間たちと
一緒に学んだりしておりますが、
その一瞬一瞬のディスカッションの中で、
個人的な感覚として、
・頭の回転の速さ、
・論理的に考える力、
・全体を俯瞰して見る力、
などの違いを覚え、
「ああ、この領域では
とても敵わないな…」
と思ったりします。
■ただ、そんなとき、
すなわち「他者との比較」の世界に
つい足を突っ込みそうになったとき、
私自身よく思い出す言葉があります。
それが、
【なれる最高の自分になる】
という言葉です。
社会に出ると、多くの人たちと出会い
自分のことを、客観的に理解する機会も増えます。
自分の立ち位置がどのあたりかも、
なんとなくわかってくる。
自己限定ではなく、
現実的な探索の結果として、
自分のことを理解してくる。
■そんなプロセスの中で、
己の力量や才能を知り、
時に諦めたくなることがあるかもしれません。
それはある意味多くの人に起こりうること。
しかし、自分が見えている
ギリギリのハードルを設定して、
そこに向けてひた走ってみる。
そんな行為を繰り返し、
1年3年5年と時間が立てば、
それはいくつであろうと
自分の能力は伸びていくだろうし、
その結果、10年前の自分では
想像ができなかった場所に到達できるかもしれない。
そのようにも思うのです。
■才能の違いは仕方がない。
スペックの違いも、やはりある。
スタートが早い、遅いもある。
でも、そんな中で目指すものは、
【なれる最高の自分になる】
こと。
青臭いようですが、
ここに尽きると感じます。
そのために、1日1日、
やろうと思うことを積み重ねていくこと。
そのことを自分自身に、
常に問うていきたい、
いくつになってもそのスタンスを
忘れないようにいたい、
そんなことを思った次第です。
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<本日の名言>
人に勝つより、自分に勝て。
嘉納治五郎
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