今週の一冊『自尊心を育てるワークブック―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム』
(本日のお話 2006字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は10キロのランニング。
また読書など。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
今週の1冊のコーナー。
今週の1冊は、
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『自尊心を育てるワークブック―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム』
グレン・R・シラルディ (著),
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です。
■見つけてしまいました…!
専門的なのに、
とてもわかりやすく、
効果を感じられる実用的な名著。
「これをやれば、自尊心が高まる!」
と確信させられる
素晴らしい1冊です。
■冒頭から思わず
賛辞を送ってしまいましたが、
生きる上で、
「自尊心」は重要です。
そもそも
「自尊心」の定義とは
”自分自身に対する現実的で好意的な見方”
現実的=正確で正直であること(=歪んだ解釈ではない)
好意的=自分自身が好きだと言う感情
を表しますが
自分自身に対しての肯定的な見方や、
自分のことを好きになる、ということは、
出来事や他者に振り回されすぎず
心身ともに健康に生きる上で、
とても重要な要素であります。
■実際、多くの人が抱える
根源的な課題の1つであるため
同じようなテーマの本は
世の中にたくさん出ています。
(自信を高める、とか
セルフコンパッション、とか
自分を好きになる…等々)
、、、ただ、今回紹介の一冊は、
それらの世に出ている本(失礼)と
何が違うかと言うと、一言で言えば
「信頼性」
です。
■この著書は、
世界大学ランキングでトップ100の常連である
メリーランド大学で行われている授業を
一般の人が自分で使えるように
「ワークブック」としてまとめた内容なのです。
ちなみにその大学の授業は
18歳から68歳までの受講生を対象に行った結果、
自尊心が高まり、
抑うつ、不安、敵意が軽減されたのでした。
基本、内容は成人向けのプログラムですが、
思春期の少年少女にも、
子供たちにも適用ができる汎用的なものであり、
ゆえに、
”「自尊心を高める」ための、
信頼性が高く、実用的な名著”
と呼べるのです。
■実際、私もやってみましたが、
「実に良い問いだなあ…」
「この引用文、たまらんなあ」
と唸らされました。
大学の授業で教えているわけですから
「なんとなくこれがいい」で構成されていることもなく
・心理学的な背景、
・認知療法の考え方
・引用される各種文章など
一つ一つが文化・国を越えて
説得力がある内容となっています。
■ちなみに、
この本で語られている、
「自尊心の高め方」は
大きく”4つの構造”で
語られています。
最初が、
『自尊心を高めるための準備:身体面』
です。
・なぜ自尊心が大切なのか?の理論的背景
・自尊心を高めるための身体面における準備
(運動、睡眠、食事など)
健全な肉体を維持することが
心の健康に密接に影響しているか、が語られております。
心の健康は体の健康から!
とても大事な要素ですね。
■そして2つ目が
『第一の要素:無条件の人間の価値』
の理解です。
今の現代社会では、
生産的であること、能力があること、
何かを生み出すこと・作り出せることが
賞賛される傾向があります。
ゆえに、
何かを作り出すことができない
(=生産的でない)と
自分には価値がないのではないか、
という考えになりがちな
世の中に生きています。
(うーん、わかりますね…)
しかしそんな事はない!と言うことを
理論的な事例とワークを通じて、
見方を変えていきます。
■そして3つ目が
『第二の要素:無条件の愛を感じる』
です。
自分の特性への理解
自分自身への愛情・思いやりを
どのように高めていくのかを学びます。
「愛」というと少し情緒的な感覚がしますが、
自尊心のために極めて重要な要素です。
■そして4つ目、最後が
『第三の要素:成長すること』
です。
自分が完璧ではないことを
受け入れた上で、
自分の性格を棚卸しして
健全に楽しみつつ成長するのです。
ポイントは、
『第一の要素:無条件の人間の価値』
『第二の要素:無条件の愛を感じる』
という2つの土台を整えてから
「成長すること」を初めて目指すこと。
これが重要なのです。
「成長すること」だけを
自尊心と紐付けてしまうと
成長できない=無価値、となり
かえって無力感に
打ちひしがれてしまうのです。
しかし、そうしてしまう人が
いかに多いことか。
■…と、著書の構造を
さらりとご紹介させていただきました。
繰り返しになりますが、
この本の魅力は
「ワークブック」であることです。
一つ一つの考えさせるための問いや、
ワークシートが非常に秀逸にできています。
1日30分、時間をとって取り組むことで
自尊心の向上が、高確率で期待できます。
ということで、
・「自分の自尊心が低いなぁ」と悩んでいる、
・「自尊心の低さで悩んでいる人」が周りにいる
という方には、
ぜひこの一冊を
お勧めしたいと思います。
以下著書のご紹介です。
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「自尊心(自尊感情)」は,
ストレスや疾患の症状を緩和するばかりでなく,
人が成長するための本質的な基盤となるものである。
本書は,健全で現実的な,
かつ全般的に安定した「自尊心」を確立できるよう,
確固たる原理に基づいた段階的手順を紹介した最良の自習書となっている。
今回大幅な改訂により
新たに六つの章が加えられ,内容の充実がはかられた。
近年の脳科学研究の成果を踏まえ,
脳の可塑性――睡眠,運動,栄養が脳機能と
精神的健康に与える大きな影響に論及。
さらに近年注目を集める効果的概念
〈セルフコンパッション;自己への思いやり〉
ストレスと加齢,無条件の愛,
マインドフルネスの気づき,
意識の練習についても詳述されている。
※Amazon本の紹介より引用
『自尊心を育てるワークブック―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム』
グレン・R・シラルディ (著),
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知識が私達の人生を豊かに、
そして幸せにしてくれると感じさせてくれる、
素晴らしい一冊です。
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<今週の一冊>
『自尊心を育てるワークブック―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム』
グレン・R・シラルディ (著),
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