「見たくない現実」を直視するところから、変化変容の旅は始まる
(本日のお話 1976字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のチームコーチング。
その他、研修のオブザーブと
打ち合わせ2件でございました。
昨日新たに組織と出会い、
色々なことを感じ、考えさせられた
意義ある時間でございました。
とにかく今と向き合い続けることが、
とにかく大事だと思った1日。
*
さて、本日のお話です。
人材開発・組織開発に携わり、
そして最近、大学院での学びの中で、
”人が変化変容するために
避けては通れない道”
を考えます。
今日はこのお話について、
皆さまに思うところをご共有させて
頂ければと思います。
タイトルは、
【「見たくない現実」を直視するところから、変化変容の旅は始まる】
それでは、どうぞ。
■フィードバック。
これほどパワフルかつ、
人の変化変容を促すものは
なかなかないと感じます。
ちなみに「フィードバック」とは、
”耳の痛いことであっても、
現状をしっかりと伝えて
将来の行動指針をつくること”
(参考:『実践フィードバック入門』中原淳)
とされています。
鏡のようになり
相手の今を、自覚してもらう。
今の現状についてどう見えているのか
情報を通知する。
これは、個人でもチーム全体でも
どちらに対しても使えます。
■そして私も、
実際の仕事でも、
フィードバックの機会に
遭遇しております。
そして自分と向き合う中で
このフィードバックの効力を
考えさせられております。
*
誰かとの関係の中で、
・いつ、どんな事が起きたのか。
・そして、そのときに、
相手が率直に何を感じたのか。
・そこから見える、自分の強み・弱み、
課題はどこにあるのか。
書いてみるとシンプルですが、
これをいざ率直に伝えるとなると、
結構名衝撃があります。
■「フィードバック」が
なぜパワフルなのは、
皆、大人なので普段
”腹の中では思っていても、
面と向かって言うことはない”
からでしょう。
特に役職が
高くなればなるほどそうだし、
そのような機会が
普段用意されていないというのもそうです。
また誰しも、内心、
”言わないけれども
思っていること、思ったこと”
や
”感じたり、浮かんだけれど
抑え込んだ感情や気持ち”
などはあっても、
あえて言いません。
それは、
相手を傷つけたくない、とか
面倒くさいことになるから、とか、
様々な理由があるのでしょう。
いずれにしても、
”他者が率直に思ったことが
本人に伝えられる機会は少ない”
のです。
■しかし、
それが個人であれ、組織であれ、
”フィードバックを通じて、
「見たくない現状」を直視する”
ことは、
変化変容の旅路は、
第一歩目であると強く思います。
そして加えて言うなら、
変化変容のポイントは、
”直視する”
ことかと思います。
というのも、
人は傷つきたくないし、
批判的な声については、
見て見ぬ振りをしがちです。
特に自分でもわかっていることは
なおさらそう。
■ゆえに、
「なんとなくわかってはいる
自分やチームの本質的な課題」
も、例えるなら
薄目で見てみたり
ピントを合わせずに
ぼんやり見てみたり、
視界の端っこで
なんとなく捉えたりと、
「見ている風で
”直視”はしていない」
ことがある。
■だからこそ、
アセスメントであれ、
インタビュー結果であれ、
対話の機会であれ、
「フィードバック」
を受ける機会は、
心理的抵抗感が非強いけれども
実に貴重な場である、
と思うのです。
人は、
「今の現状がどうなのか?」に向き合い、
今どこに立っているのかを
見ることがなければ
描いている未来に対しての
ギャップもわかりません。
何が問題なのか、
課題なのかもわからなければ、
どちらに向かって進めばよいかも、
わからないからです。
だからこそ
”変革変容の一丁目一番地は
現状を見つめること”
である、と思うのです。
■これまで研修でもコーチングでも
”(アセスメント等を)
フィードバックする”
という場面では、
いつもなんとも言えない
少し重たいような、
躊躇するような空気が流れます。
しかし、人は
「理解して動く」のではなく、
「感じるから動く」のです。
ゆえに、
ある程度の衝撃や痛みと共に、
感情的な閾値を越えなければ、
「自分の事を変えよう」などとは
きっと思わないのでしょう。
だからこそ、
変化変容の旅路のためには、
(時に耳の痛い)フィードバック
が重要なのだ、と思います。
■もし人が、本当に
フィードバックされた
今の現状の課題や問題を消化し、
あるいは次の未来へと
昇華させることができたのなら、
きっとどんな現実も
受け止めることができるかと。
もちろん、このフィードバックは
愛を持って、
その人の可能性を持って、
そしてフォローをした上で
向き合うことが絶対的に必要ですが、
いずれにせよ、
とても大事な行為だと思います。
■、、、とつらつらと
思うところを書かせていただきましたが、
自分自身に言い聞かせる意味を含めて
【「見たくない現実」を直視するところから、
変化変容の旅は始まる】
そう、思っている次第です。
見たくない自分を避けがちな
自戒を込めて。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
何人も永く仮面を冠り得ず。
偽装はやがて自己の天性へ還る。
仮面を長いこと身につけることはできない。
セネカ(古代ローマの政治家・哲学者/BC1-65)
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