ショーペンハウアーの「幸福について」を読み、”健康の大切さ”を再認識した話
(本日のお話 2879字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
また夜21:00から
キックボクシングジムへ。
やはり、運動は大事!
、、、と、
毎回言っている気がしますが、
それを踏まえて今日のお話へ。
*
さて、本日のお話ですが、
友人から「これはアツい!」といわれる
とある本を以前、紹介されました。
そんな中、たまたまその本が
Kindle Unlimitedに入っているのを発見し、
早速ダウンロードして
ゆるゆると読み進めております。
ちなみに本のタイトルは、
『幸福について』
(ショーペンハウアー/著)
です。
今日はこの本を引用させていただきつつ、
気づきと学びを皆さまにご共有頂ければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【ショーペンハウアーの「幸福について」を読み、”健康の大切さ”を再認識した話】
それでは、どうぞ。
■その昔(私の大学時代)、
「人間って
なんで生きているんですかね?」
とふと一つ上の
大学の先輩に聞いたことがありました。
大学一年のとき、
モラトリアムど真ん中の私。
自分がよくわからず、
哲学っぽいことを語ることに
酔いしれていたときの話です。
■その時に1つ上のT先輩が
「そりゃ、”幸せになるため”に
きまっとるやろ」
と、北九州弁なまりに答えていたのが、
今でも記憶に残っています。
そうだな、、、
たしかにそうかもな、
と妙に納得しました。
■さてさて
「幸福になりたいですか?」と問われて、
NOと答える人は
皆無でしょう。
でも、
「幸福ってなに?」
という問いについて
どれくらい考えたことがあるか、
と考えてみると、
そんな人はあまり
多くないようにも思います。
■そんな中で、
ドイツの哲学者 ショーペンハウアーは、
『幸福について』の本で
タイトル通り、
幸福を語っていました。
それが、実に興味深く
面白いなあ、と思ったのでした。
(※ちなみに、ショーペンハウアーは、
作家カフカが「言葉の芸術家」として
高い評価をしていました。
実際私が少し読んだだけでも、
その言葉のチョイス、
たとえ話がなんともわかりやすい!
一見難しく、抽象的な話が
スッと入ってきて感動する、
素敵な哲学者だと思います)
■以下、ショーペンハウアーの
『幸福について』からの引用です。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私達が何を幸福とし、
何を享受するのかということにとって、
主観は、客観とは
比べものにならないほど重要である。
これは、空腹のときは
何を食べても美味しいとか、
若者が女神のごとく崇める
美女が眼前にいても、
老人は何とも思わないということから、
天才や聖者の生き方にいたるまで
事々に確証される。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
結局「幸せ」とは主観。
確かに、、、ですね。
■ゆえに、
”「幸せになる」ことを
人生の一つのゴール”
と設定した場合、
「”幸せを感じることができる自分”を
いかに作り上げるか?」
という問いを考えることは
・お金をどうやって得るか?
・いかに出世するか?
・どうやって自分の能力や評価を高めるか?
という外的な部分に対する問いより、
ずっと重要なことではなかろうか、
とも思います。
加えて個人的な考えを伝えると、
結局、人が目指すものはやっぱり
「その人なりの幸せ、あるいは人生の満足」であり、
起業家も芸術家も、
サラリーマンもスポーツ選手も
主婦も主夫も、
才能、価値感
強み・弱み、情熱の矛先によって
表現の仕方が違うだけであって、
基本誰もが
「幸せになりたい」
という思いで
日々生きているんだろうな、
、、、なんて思っています。
■いずれにせよ、
どのような人であれ
「幸福になる=主観が大事」
という話を踏まえた上で、
ショーペンハウアーは『幸福』について、
以下のように続けます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・特に健康は、
ありとあらゆる外的財宝にまさるもので、
ほんとうに健康な乞食は、
病める国王より幸福である。
申し分のない健康と
恵まれた体質から生まれる、
落ち着いた朗らかな気質、
明晰で物事を活き活きと鋭く正しく把握する頭脳、
節度ある穏やかな意志、
ひいては曇りなき良心、
こうしたものは、
位階も富も取って代わることがない美徳である。
・陽気さこそが幸福の実態、
いわば幸福の正貨であり
他のものはみな
幸福の兌換紙幣(だかんしへい)にすぎない。
・さて、陽気さにとって、
富ほど役に立たないものはなく、
健康ほど役立つものはない。
通例、下層労働者、
特に土地を耕す階級は陽気で満ち足りた顔をし、
富裕な上流階級は
不機嫌な顔をしている。
したがって私達は、なによりもまず
完璧な健康を高度に保ち、
そこから陽気さが花のごとく
咲きこぼれるように努めよう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■いかがでしょうか。
非常にシンプルなメッセージ。
一方、人は社会的な
生き物であるからゆえ、
誰かと比較をして
「あの人より裕福だ/能力が高い
容姿が良い/頭がよい」
等々の基準から、
幸せを感じる側面も、
あることが知られています。
(『社会的比較理論』と言います。
自分より不幸せの人を見て幸せを感じるのは、
「シャーデンフロイデ」と言われます。
※参考バックナンバー
↓↓
今週の一冊『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/8472/)
■ただ、そんな前提があっても、
「幸せを感じられる自分づくり」
↓
「陽気さ」って大事
↓
「健康」はそのための必要要素
というのは、
一部、納得が出来る要素かな、
と思うわけです。
■もちろん、
これもあくまでも一つの視点。
健康大事といいつつ、
そのことを願いつつも、
なかなか難しい状況の人が
いることも理解しております。
■しかし、こと
健康を大事にして、
それを向上させることができる
可能性を持つ人にとっては、
この問いは実に大事だと思います。
、、、というのも私もこれまで
全身麻酔手術 計4回
(外傷系ですが)
をやったり、
持病のアトピーで
ねれない日を過ごしたり、
幼少期のぜんそくで
息ができないしんどさの最中にいたときを
思い返すと、
「成長より、健康」
としみじみ思います。
だから、今回の
ショーペンハウアーの話は
特に印象に残ったのでした。
■ということで、
【ショーペンハウアーの「幸福について」を読み、
”健康の大切さ”を再認識した】
というお話でした。
最後に、ショーペンハウアーは
健康を大事にするためのポイントについて
ご紹介をして締めくくりたいと思います。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(健康を高度に保つための方法として)
・その方策はよく知られているように、
不摂生や放埓、
激しく不快な感情の揺れ、
極端な、もしくはあまりに長引く
精神の緊張などをいっさい避け、
毎日二時間ずつ戸外で活発な運動をし、
おおいに冷水浴をし、その他の類似の養生法を
おこなうことである。
毎日、適切な運動をしなければ、
健康を維持することはできない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
だそうです。
なかなかスパルタですね。。。
今は他の方法も科学的に
わかりつつありますが、
”運動も節制ある生活は
健康のために大事”
という原理原則は、
胸にとどめおきたい、
と思った次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
誰もが自分自身の視野の限界を、
世界の限界だと思い込んでいる。
アルトゥル・ショーペンハウアー
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