データから見る”「活躍できるミドル」の5つの行動特性”から思うこと
(本日のお話 2256字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、実家の愛知でした。
実家暮らしの姉が、
テレワークをしていると言うことで
朝から大学院のミーティングがありましたが
非常に働きやすいテレワーク環境が整っており、
実に快適でございました。
これから愛知(実家)、宮崎(祖父母の家)など
行ったり来たりしながら仕事をする
多拠点生活ができそうで、
少しワクワクしております。
*
さて、本日のお話です。
先日ご紹介した書籍
『働くみんなの必修講義 転職学 -人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは-』
(中原 淳 (著), 小林 祐児 (著), パーソル総合研究所 (著))
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3862720/
の中に、
<「活躍できるミドル」の行動特性とは>
という章があり、
ミドルど真ん中の一人として
興味深く読んでおりました。
その中で、自分自身を振り返りつつ
「やっぱりコレが大事なんだなー」と
改めて思うことがありましたので、
そこからの学びと気づきを
皆様にご共有できればと思います。
タイトルは、
【データから見る”「活躍できるミドル」の5つの行動特性”から思うこと】
それでは、どうぞ。
■新入社員のときは、
ほとんど差がなかったAさんとBさん。
それが30歳を過ぎると
だいぶ差が出始めていく。
40歳を過ぎた頃になると
その能力、生み出されるパフォーマンスの差は
歴然となってくる。。。
組織でよく見る「あるある」
ではないかと思います。
■これらの格差を、
”ミドル層の格差”
なんていうそうです。
ちなみに「ミドル層」とは
”35歳から40代”を指しますが、
長い仕事人生で35歳から40代は
まだまだ中盤戦もいいところです。
人生100年なんていったら、
まだ折返しにも至っていません。
■しかし、できるなら
自分が自分らしくあり、
荒れ狂う世の中で
サバイブできる人でいたいもの。
それは多くの方にとって
普通に感じることではないでしょうか。
(サバイブなんていわずに、
余裕を持って歩みたいくらいですよね)
■では、生き残る力がある
「活躍できるミドル」と
「そうではない人」の違い。
これは一体、
どこから生まれてくるのでしょうか?
このことについて、上述の著書に、
あるデータが紹介されておりました。
法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴教授と
パーソル総合研究所の小林祐児氏が協働で
「ミドル層以上の人たちの活躍格差」について
パフォーマンスにつながる行動特性を因子としてまとめたそうです。
その結果が「なるほどなあ」と
納得するものでした。
■ちなみに「活躍につながる因子」は
以下の5つです。
(ここから引用)
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【ミドルの活躍を左右する5つの因子 <PEDAL(ペダル)モデル>】
「1、仕事を見つける(Explore)」
・自分の仕事が経営にどのような意味があるのかを理解する
・会社全体の状況を踏まえて仕事を進めている
・業務の意義を正しく捉え直すようにしている
「2,まずやってみる(Proactive)」
・まずやってみて、修正していけば良い
・新しい仕事や業務でも、まずやってみる
・新しいことを試すなら、失敗しても構わないと思う
「3,学びを生かす(Learning)」
・経験したことを分析している
・応用が効くように仕事のコツを見つけている
・自分なりのノーハウに落とし込んでいる
「4,居場所を作る(Associate)」
・他部門と積極的にコミニケーションする
・なるべく多様な人々との関わりを増やすようにしている
・積極的に異なる意見や主張周りから引き出す
「5、年下うまくやる(Diversity)」
・年下の上司でも割り切って仕事を進める
・仕事を進める上で、相手の年齢にはこだわらない
・年下の人の指示を素直に受け入れることができる
※中原淳、小林祐児(2021),
『働くみんなの必修講義 転職学 -人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは-』
KADOKAWA より引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
■いかがでしょうか?
見てみると、
うーん、なるほどなあ。
そりゃそうだ、という内容もあります。
私が個人的に見て思ったこと。
それは、活躍し続けるために必要なことは
まとめて言うならば、
『1,前のめりに行動し、
2,学び、振り返り、
3,人と協力するスタンス』
なのだ、と思ったのでした
■確かに30を過ぎて、40を過ぎると
これまでの自分の能力の貯蓄で
仕事ができてしまいます。
しかしながら、
自分が出来ていないことや
未開発の能力なんていくらでもあるわけです。
そんなときに
・できない事はまだまだある
・常に学習者である
・年下からも、年上からも学ぶ
という謙虚な姿勢を常に持っているかどうか。
・新しい世界に、ガツガツと取り組んでいく
前のめりなスタンスがあるか
ということは、
ある意味、
新人の頃に求められたことと
ほとんど変わっていない、
とも思ったのでした。
■もちろん、新人の頃と比べて、
人を巻き込んだり、
社内の政治的なやりとりがあったり
多岐にわたるスキルを総合して仕事に取り組んだり
仕事の複雑さや責任が
高まっていることは間違いありません。
しかし、スタンスは一緒だな、と。
まるでロールプレイングゲームで、
自分のレベルが上がったら
新しいフィールドに乗り出し、
より強い敵と戦いに行き、
レベル上げを楽しむかのごときもの。
『1,前のめりに行動し、
2,学び、振り返り、
3,人と協力するスタンス』
こと。
これは、いつでも
いくつになっても、
自分が生き残るためにも
自分が成長し価値ある人物でいるためにも
大事だよなあ、と。
■後輩ができて、変に
「キミはもうちょっと、
ここがんばったらいいと思うよ?」とか
「もっと勉強しなきゃダメだよ」
なんて”言う側”になると
自分の足下が見えなくなりがち。
でも、
自分ができる、とか
自分は優れている、
などと思ったらもう負けだな、
と私は思います。
常に今が一番若い、
未来の自分に対して今が一番無知である。
そんなスタンスを忘れないようありたい、
「活躍できるミドル」の記事をみて、
そんなことを思った次第でございます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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<本日の名言>
心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。
カレン・ホーナイ(ドイツの精神分析家/1885-1952)
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