チームの力を考える(1) ~チームとグループの違いとは?~
(本日のお話 1554字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
先日、大学院にて
4~7月の3ヶ月ちょっとの
プロジェクトが終わりました。
その中で「チームで働く」ことについて
多くの学びがありましたので、
その今日から複数回に亘って
「チーム」についての学びと気付きを、
皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【チームの力を考えよう(1) ~チームとグループの違いとは?~】
それでは、どうぞ。
■「チームで働く」ことは、
1人では成し得なかったことができる
非常にパワフルな取り組みです。
1+1=2ではなく、
1+1>3、10、100となる
そんなパワフルな力が
「チームの力」である。
私自身、
研修プログラムを考える時に、
1人ではなく複数人で
一緒に考えたときに広がる視点やアイデアに、
「1人でできることって
たかだか知れているなあ」
と感じます。
■さて、
とはいうものの、
「チームを機能させる」
という視点で考えた時、
いくつかの定義や言葉があり、
ごちゃっとしています。
*
例えば、
”Q、「チーム」と「グループ」の違いはなにか?”
と問われたとしたら、
皆さまであればなんと答えますでしょうか?
、、、
■一つの答えとして、
こんな風に定義がされています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◯グループ(集団)とは
「特定の目的を達成するために集まった
互いに影響を与え合い依存し合う複数の人々」
◯チームとは
「協調を通じてプラスの相乗効果(シナジー)を生む。
個々人の努力は、個々の投入量の総和よりも
高い業績水準をもたらす」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
つまり、より細分化して
説明するとこんな風になります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<グループとチームの比較>
◯目標について
グループ= メンバーの貢献の総和
チーム= 集団的な業績
◯シナジー
グループ= 中立的(ときに否定的)
チーム= 積極的
◯説明責任
グループ= 個人
チーム= 個人で共同的
◯スキル
グループ= ランダムでさまざま
チーム= 補完的
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(※スティーブン・P・ロビンス(2009)
『組織行動のマネジメント』ダイヤモンド社 より)
、、、とのこと。
■つまり、
「グループ」は、
・”特定の目的”があり、
・”お互いに影響を与え合う”ものの、
・”個人の貢献の総和がグループの成果であり
情報共有のためのつながり”
が特徴であると言えそうです。
一方、
「チーム」は、
・”集団的な業績”が求められ、
・”影響を与え合う度合いがグループより高く、
相乗効果を生み出し”、
・”お互いに補完しながら、
個人の貢献の総和よりも、グループの成果が高まる”
のが特徴である、
と言えるようです。
■そして、基本的に
マネジメントに求められるのは、
”「チームとして1+1が3以上になる」ように
以下にチーム働きかけていくか”
がポイントになるのでしょう。
もちろん、仕事の特性上、
「グループ」的な色合いが
濃くなるものもあれば、
(外資系の営業チームなど)
「チーム」として協働する必要が
高くなるものもあるのかと思います。
(イベントの企画チームなど)
あるいは、評価制度や
組織の構造上、それが難しいことも
あるでしょう。
ゆえに、
グループが悪い、とか
チームが良い、
と一概に言えるものではありません。
■ただし、いずれにせよ、
集団の成果を最大化するための、
「チームを作る」
(=チームビルディング)
ためのヒントを
持っておくことは,
てんでばらばらなチーム
↓
補い合い成果を高めるチーム
を作る上で役に立つ
武器になり得るのだろう、
、、、と思います。
■まだまだチームは奥深そうです。
次回は「チームを機能させる」ための、
「チームワーク」と
「チームビルディング」という言葉の定義
を考えつつ、チームの力を
考えてみたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人生は一人じゃない。
二人三脚ではしらねばならんこともある。
手塚治虫(漫画家/1928-1989)
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