チームの力を考える(10) ~チームビルディングに役立つ「場づくり」/対面とオンラインの違い~
(本日のお話 2232字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は5件の打ち合わせ。
その他大学院の打ち合わせなど。
オリンピックも盛り上がってまいりました。
*
さて、本日のお話です。
本日も引き続き、
「チームの力を考える」の
コーナーを続けてまいります。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【 チームの力を考える(10)
~チームビルディングに役立つ「場づくり」/対面とオンラインの違い~ 】
それでは、どうぞ。
■「チームの力を考える」シリーズを
はじめて、本日で10号目になりました。
振り返ると、
・チームとグループの違いとは?
・チームワークとチームビルディングの違い
・チームが発達する5つのステップ
・チームには関係性の質が大事
・成功チームは目標を握り続ける
・・・
他、チーム作りの
・プロセスぎめ
・ルールぎめ
・メンバー選びの法則
・チームの多様性
などについて
お伝えしてまいりました。
※詳しくはこちらより(バックナンバーです)↓↓
https://1lejend.com/b/HSfoIRnMfw/
書いてみて思いますが、
「チームを作る」といっても
実に様々な視点があるものですね。
チームって、深い。
■さて、本日は、
いざチームビルディングを
企画して行うときの、
『場づくり(空間設計)』
のポイントについて
お伝えできればともいます。
■最近はめっきりオンラインで
対話をする機会の方が増えている、
という方も多いと思います。
しかし、いずれにせよ
”空間の力”
というのは、
実に影響力が大きいものですね。
例えば、オンライン会議。
便利ですが、やはり対面とは違います。
オンライン会議だと、
・全員同じ画面で同じサイズ
・ゆえに、声の大きさなど感じにくい
・その人の迫力など雰囲気も薄まる
等の影響があります。
たとえ、いつもコワモテの
社長が相手であっても、
権威的なオーラすら、
オンラインのフィルターを通すと
ちょっと薄まったりします。
■同じ「会話」でも、
対面とオンラインという
”場の違い(空間の違い)により、
明らかな違いがある。
例えば、「対面とオンラインの特徴の違い」に
ついて言えば、以下の違いがあると言われています。。
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<対面とオンラインの特徴の違い>
◯対面の特徴◯
・言葉以外のコミュニケーションの要素
(非言語的な手がかり)が伝わりやすい
・表情、ジェスチャー、声の調子など、
相手の意図を伝える「感情的情報」が多い傾向
・非言語的情報は脳に負荷がかかるが
同時に、”相手の誠実な意図”は伝わりやすい
◯オンラインの特徴◯
・メール・チャットのほうが対面に比べて
”情報が正確に”相手に伝わる。
・よって事実や、論理・手順の説明という
「道具的情報」を伝えるなら、メール・チャットのほうが良い
・オンライン会議は、
メール・チャットの中間に位置される。
◯結論◯
・感情的情報は
「対面→オンライン会議→電話→チャット→メール」の
順番で伝わりやすい
・「感情的情報(誠実な意図、喜怒哀楽等)」を
伝えたい時は「対面」のほうが向いている
・「道具的情報(事実・論理・手順等)」を
伝えたい時は「オンライン」のほうが向いている
※参考:上智大学 杉谷陽子氏
『対面とオンラインの長所・短所を知り上手に組み合わせればいい』
https://www.recruit-ms.co.jp/issue/interview/0000000928/?theme=skill,workplace
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と整理できます。
こう言われてみると、
「ああ、たしかにそうだな」と感じます。
「対面」って疲れますけど、
なんだか”伝わった感”あるのですよね。
■、、、と、上記も
”空間の違いによる影響”
の一つの例とも言えるかと思います。
上記のように整理をして
対面とオンラインの特徴を考えると、
例えば目的を、
「感情的なつながりを生み出す
チームビルディングをしたい」
とした場合、
「対面のほうがより効果的」
と考えられるわけです。
ゆえに、
『場づくり(空間設計)』
を考えることは
より望ましい成果を生み出すために、
大切だと言えそうです。
■そしてこれらは、
”リアルの場作り(空間設計)”のほうが
更に繊細なものが求められると感じます。
なぜなら、その空間の形状、配置などによって、
場の雰囲気、空気感に影響があり、
対話や研修、ワークショップなどの
「会の雰囲気が変わるから」です。
■例えば、
以下のケースを想像してみて下さい。
1)相手の真正面に向かい合って座る
2)相手と横並びに座る
3)同じ方向を向いて一列に座る
、、、この空間の違いが、
皆さんに、どんな心理的な違いを
もたらすのでしょうか?
それを考えると、
1)相手の真正面に向かい合って座る、は
「上司への報告、しつけ」
などで使われます。
『理性や空間』
であり、時に対立的な空気も招きます。
2)相手と横並びに座る、は
「屋台の飲み屋、公園のベンチ」などが
イメージされるように
『情緒の空間』
となり、親しみやすさ、
双方向な雰囲気を作ります。
3)同じ方向を向いて一列に座る、は
「集団面接、試験会場」などを連想させます。
『恐怖の空間』
とも言われ、相手の背中を見て、
相手から背中を見られる状況で
緊張感が生まれます。
■そして空間からもたらされる影響は
「話しやすさ」「空気感」にも
多分に影響を与えるわけです。
ゆえに、例えば
チームビルディングを考える際にも、
「チームにとって
どんな時間にしたいのか」
という目的に対しても
そのセッション自体に影響を与える、
となるわけです。
ゆえに、
『チームビルディングには
場づくりが重要』
と言えるわけです。
■では実際の
リアルな研修やワークショップにおいて
・どんな空間設計の種類があるのか
・それぞれの特徴は何か
については、
また明日に続けたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
真の贅沢というものは、ただ一つしかない。
それは人間関係の贅沢だ。
サン=デグジュベリ(フランスの作家/1900-1944)
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