メールマガジン バックナンバー

2717号 2021年7月30日

チームの力を考える(10) ~チームビルディングに役立つ「場づくり」/対面とオンラインの違い~

(本日のお話 2232字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は5件の打ち合わせ。
その他大学院の打ち合わせなど。
オリンピックも盛り上がってまいりました。



さて、本日のお話です。

本日も引き続き、
「チームの力を考える」の
コーナーを続けてまいります。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【 チームの力を考える(10)
~チームビルディングに役立つ「場づくり」/対面とオンラインの違い~ 】

それでは、どうぞ。

■「チームの力を考える」シリーズを
はじめて、本日で10号目になりました。

振り返ると、

・チームとグループの違いとは?

・チームワークとチームビルディングの違い

・チームが発達する5つのステップ

・チームには関係性の質が大事

・成功チームは目標を握り続ける

・・・

他、チーム作りの

・プロセスぎめ
・ルールぎめ
・メンバー選びの法則
・チームの多様性

などについて
お伝えしてまいりました。

※詳しくはこちらより(バックナンバーです)↓↓
https://1lejend.com/b/HSfoIRnMfw/

書いてみて思いますが、

「チームを作る」といっても
実に様々な視点があるものですね。

チームって、深い。

■さて、本日は、

いざチームビルディングを
企画して行うときの、

『場づくり(空間設計)』

のポイントについて
お伝えできればともいます。

■最近はめっきりオンラインで
対話をする機会の方が増えている、
という方も多いと思います。

しかし、いずれにせよ

”空間の力”

というのは、
実に影響力が大きいものですね。

例えば、オンライン会議。
便利ですが、やはり対面とは違います。

オンライン会議だと、

・全員同じ画面で同じサイズ
・ゆえに、声の大きさなど感じにくい
・その人の迫力など雰囲気も薄まる

等の影響があります。

たとえ、いつもコワモテの
社長が相手であっても、

権威的なオーラすら、
オンラインのフィルターを通すと
ちょっと薄まったりします。

■同じ「会話」でも、

対面とオンラインという
”場の違い(空間の違い)により、
明らかな違いがある。

例えば、「対面とオンラインの特徴の違い」に
ついて言えば、以下の違いがあると言われています。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<対面とオンラインの特徴の違い>

◯対面の特徴◯

・言葉以外のコミュニケーションの要素
(非言語的な手がかり)が伝わりやすい

・表情、ジェスチャー、声の調子など、
相手の意図を伝える「感情的情報」が多い傾向

・非言語的情報は脳に負荷がかかるが
同時に、”相手の誠実な意図”は伝わりやすい

◯オンラインの特徴◯

・メール・チャットのほうが対面に比べて
”情報が正確に”相手に伝わる。

・よって事実や、論理・手順の説明という
「道具的情報」を伝えるなら、メール・チャットのほうが良い

・オンライン会議は、
メール・チャットの中間に位置される。

◯結論◯

・感情的情報は
「対面→オンライン会議→電話→チャット→メール」の
順番で伝わりやすい

・「感情的情報(誠実な意図、喜怒哀楽等)」を
伝えたい時は「対面」のほうが向いている

・「道具的情報(事実・論理・手順等)」を
伝えたい時は「オンライン」のほうが向いている

※参考:上智大学 杉谷陽子氏
『対面とオンラインの長所・短所を知り上手に組み合わせればいい』
https://www.recruit-ms.co.jp/issue/interview/0000000928/?theme=skill,workplace

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と整理できます。

こう言われてみると、
「ああ、たしかにそうだな」と感じます。

「対面」って疲れますけど、
なんだか”伝わった感”あるのですよね。

■、、、と、上記も

”空間の違いによる影響”

の一つの例とも言えるかと思います。

上記のように整理をして
対面とオンラインの特徴を考えると、

例えば目的を、

「感情的なつながりを生み出す
チームビルディングをしたい」

とした場合、

「対面のほうがより効果的」
と考えられるわけです。

ゆえに、

『場づくり(空間設計)』

を考えることは
より望ましい成果を生み出すために、
大切だと言えそうです。

■そしてこれらは、

”リアルの場作り(空間設計)”のほうが
更に繊細なものが求められると感じます。

なぜなら、その空間の形状、配置などによって、
場の雰囲気、空気感に影響があり、

対話や研修、ワークショップなどの
「会の雰囲気が変わるから」です。

■例えば、
以下のケースを想像してみて下さい。

1)相手の真正面に向かい合って座る

2)相手と横並びに座る

3)同じ方向を向いて一列に座る

、、、この空間の違いが、
皆さんに、どんな心理的な違いを
もたらすのでしょうか?

それを考えると、

1)相手の真正面に向かい合って座る、は

「上司への報告、しつけ」
などで使われます。

『理性や空間』

であり、時に対立的な空気も招きます。

2)相手と横並びに座る、は

「屋台の飲み屋、公園のベンチ」などが
イメージされるように

『情緒の空間』

となり、親しみやすさ、
双方向な雰囲気を作ります。

3)同じ方向を向いて一列に座る、は

「集団面接、試験会場」などを連想させます。

『恐怖の空間』

とも言われ、相手の背中を見て、
相手から背中を見られる状況で
緊張感が生まれます。

■そして空間からもたらされる影響は

「話しやすさ」「空気感」にも
多分に影響を与えるわけです。

ゆえに、例えば
チームビルディングを考える際にも、

「チームにとって
どんな時間にしたいのか」

という目的に対しても
そのセッション自体に影響を与える、

となるわけです。

ゆえに、

『チームビルディングには
場づくりが重要』

と言えるわけです。

■では実際の
リアルな研修やワークショップにおいて

・どんな空間設計の種類があるのか

・それぞれの特徴は何か

については、
また明日に続けたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

真の贅沢というものは、ただ一つしかない。
それは人間関係の贅沢だ。

サン=デグジュベリ(フランスの作家/1900-1944)
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