「リーダーシップを開発する」ための6つの実践方法(その3)~ネットワーキング~
(本日のお話 2453字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
また大学院の仲間との打ち合わせ。
また8キロのランニングでした。
*
さて、本日のお話です。
引き続き、
『LEADERSHIP DEVELOPMENT:A REVIEW IN CONTEXT』
(リーダーシップ開発:文脈の中での見直し)
デイビッド・V・デイ
の論文から、学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【「リーダーシップを開発する」ための6つの実践方法(その3)】
それでは、どうぞ。
■「リーダーシップを開発する
一般的な、でも有望な実践方法があるよ」
と、ペンシルバニア大学の
デイビッド・V・デイは、
以下の6つを述べていました。
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【リーダーシップを開発する有望な実践方法】
1)360度フィードバック
2)コーチング
3)メンタリング
4)ネットワーキング
5)仕事の割り当て(ジョブアサイメント)
6)アクション・ラーニング
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そして、昨日まで
1)~3)をご紹介してまいりました。
※過去バックナンバーはこちら↓↓
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3931815/
、、、ということで、
今日は続きまして、
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4)ネットワーキング
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のお話をご紹介できればと思います。
■「ネットワーキング」。
いわゆる、
”人とのつながりを創る”
ことですね。
この実践方法の特徴は、
・概要:違った領域の他者と繋がること
・効果:より良い問題解決ができる、誰の助けを借りられるかを学ぶ
・強み:組織を構築できる
とまとめられています。
■たしかに、想像してみると、
「部門や会社を越えて、
様々な人と繋がっている人」
は
”自分の視点だけが正解ではないことを
感じさせられる機会に多く触れている”
とも言えます。
特定の業界・組織・同じ人とばかり
話をしていると、
営業なら営業的思考
開発なら開発的思考
人事なら人事的思考
によってしまうもの。
しかし、”つながり”により
「様々なものの見方や知識」を
獲得する機会を手に入れている”
とも言えるのでしょう。
『「何を」「どのように知っているか」を
視点と知識の幅を拡大できる』
上で、ネットワーキングは有効と
言えるでしょう。
■同時に「ネットワーキング」は
リーダーシップにも
影響をもたらします。
1人ですべて
自己完結できるリーダーは、
果たして「リーダー」と呼べるのか?
というと、疑問が残ります。
「1人ではできないことを、
誰かの力を借りて行うこと」
がリーダーという表現もあるように、
誰かの力を使えてこそのリーダーです。
■そんなときに
”つながりが身近な一部だけ。
直下のメンバーだけというリーダー”
と、
”部門や、ときに会社すら越えて、
様々な解決策を持っているリーダー”
では、選択肢が変わってくるはず。
リーダーがチームにとって
より良い問題解決をし、成果を生み出すために
「ネットワーキング」は重要な要素なのです、
繰り返しますが、
『問題解決のために「誰を知っているか」』
は、とっても大事です。
■加えて、ある研究によると、
「ネットワーク(つながり)」
に関して、興味深いお話が
紹介されています。
以下、論文より引用。
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一般的に「メンタリングの関係」が
”3年から6年”であるのに対し、そして
(Kram, 1985)、
一般的に「コーチングの関係」が
”6ヶ月程度”であるのに対し
(Levinson, 1996)、
「仲間の関係」は、
”20年または30年のキャリア全体”に及ぶことがある
(Kram & Isabella, 1985)
という研究結果がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。
■これは「つながりの持続性」について
言及しています。
すなわち、
”「横のつながり(同僚や仲間)」は
長続きする”
というお話。
公式のメンター、コーチのつながりでなく
非公式の横のつながりは長持ちするのです。
そして、そのつながりは、
何かあった際に「これ、どう思う?」
「何かいい情報ない?」という
”有益な情報へのアクセス”
を可能にする資産になります。
ゆえに、
『問題解決のために「誰を知っているか」』
は、価値を創造するための
重要な資源なのです。
■また他にも、
「ネットワーキングから得られる
個人のメリット」
として、こんな話もあります。。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
”組織の公式な構造を超えられるような種類の
ネットワークを構築したマネジャーは、
特に他のネットワークの人々と
重複しない結びつきを形成したときに、
情報や企業家精神の機会という点で
最も恩恵を受ける可能性が高い (Burt, 1992)”
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。
つまり、組織において、
「部門以外の人とつながって、
しかもそれが独特なつながりを持つマネジャーは
情報を得たり、
精神的成長などのメリットがある」
と言いことでしょう。
■”ソーシャル・キャピタル”(社会関係資本)
という言葉があり、
まさに
「誰を知っているか」
「力になってくれる人がどれほどいるか」は
有形・無形の資本になるという話ですが、
ネットワーキングは、
ソーシャル・キャピタルをを作るための、
主要な手段といわれています。
そういった意味で、
これらのネットワーキングを
意図的に創ることは重要、
と言えるでしょう。
例えば、組織内でも、
1)インフォーマルな「横のつながり」を意図して創る
2)マネジャーが部門を越えた関係を意図して築く
ことは、組織の問題解決にも、
個人の成長にもプラスになります。
■また個人でも同じです。
例えば、私はこれまで
中小企業でずっと働いていて、
”部門を超えたつながり”というほど
広く繋がる機会はありませんでしたが、
それでも、
「ネットワークの力」
はまざまざと感じます。
一緒に働いた人はもとより、
コーチングスクールの仲間でも
そして今は大学院でも、
濃密な時間を過ごした人は、
何かの縁が生まれます。
そのつながりにより、
情報や、そして精神的刺激を、
たくさんもらっています。
ネットワーキング。
意識して、つながりを作ること。
大切にしていきたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人は、その視野の範囲でしか成長できない。
ジョン・パウエル(イギリス出身の作曲家/1963-)
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