コーチングとは、車の運転によく似ている
(本日のお話 1757字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は午後休暇をいただいておりました。
また、夜からは大学院の打合せなど。
*
さて、本日のお話です。
現在、大学院の夏季休暇中で、
少しだけ夜の時間に余裕が出来たので
"コーチング講座”
なるものを受講しています。
何千時間とコーチングを
実施されてきた方のお話は、
実に参考になります。
今日はその先生のお話から、
学びと気付きを皆さまにご共有させて
いただければと思います。
それでは早速まいりましょう。
タイトルは、
【コーチングとは、車の運転によく似ている】
それでは、どうぞ。
■現在受けているコーチングの講座。
”コーチングの第一人者”と言われる
本間正人先生の講座です。
この道のスゴイ方は
実にたくさんいらっしゃいますが、
この本間先生もそのお一人かと。
■本間氏いわく、
「自分の見ている世界は
F1レーサーの世界である」
といっており、
その話が印象的でした。
例えば、
”まだ学びたての人が
仮免で、路上に出たてのドライバー”
だとすると、
”何千時間も経験してきた自分は
F1レーサーのようなものである”
と自信を持って話をされており、
かつデモとして見せられるものも、
実に深く内容の濃いもので、
唸らされました。
■ちなみに、コーチングの講座をすると、
必ず受講者からされる質問があるそうです。
それは、
「先生のように、コーチングできません。
どうしたらよいのでしょうか?」
という質問だそう。
そして私が参加した回も、
そんな質問が出ていました。
対して、氏は
「いやいや、路上に出たての人が
F1レーサーと比較しちゃダメですよ!
比較するのは昨日の自分ですよ」
と回答されていました。
そして、
「私が何千時間、コーチング
やってきたと思ってるんですか」
と、お茶目な様子で
語られていました。
■ちなみに、
コーチングの世界の国際資格
国際コーチング連盟の認定する
コーチングの資格では
・ACC(アソシエイト・サーティファイド・コーチ)
・PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)
・MCC(マスター認定コーチ)
と3段階の資格が設けられています。
そして、
ACC→PCC→MCCにつれて、
資格取得のハードルは高まっていきます。
特にMCCにおいては、
”2500時間のコーチング経験”
がなければ取得できず、
この道のマスターと言えるもの。
■私(紀藤)も月に1度、
MCC(マスター認定コーチ)の方に
コーチングを受けておりますが、
毎回大変な気づきがあります。
同時に、
その力量と器の大きさに、
感銘を受けるのです。
そんなコーチの方に先日
「ステージが変わったと感じるときは
いつだったのですか?」
と聞いてみると、
「MCCになったときが
一つ変化した感じがしました」
とおっしゃっていたのが
印象に残っています。
MCC、それは相応の時間数である
2500時間を費やしているタイミングであり
それは言い換えれば、
熟達するのには相当な時間を要する、
ということ。
■こう捉えると、
「コーチングの熟達の道は、
車の運転の熟達によく似ている」
と思います。
”自分は仮免→路上→プロドライバー”
と車の運転も上達しますが、
仮免をとったばかりのときは、
・バックミラーをみて
・再度ミラーをみて
・目視で直接右左を確認して
・信号機もみて、
・歩行者もみて
・スピードもチェックして
他多数の項目を
意識しつつチェックしながら、
なんとかかんとか路上を走っていきます。
■しかし、
何百時間と運転しているうちに、
次第に意識せずとも、
確認すべきところを
無意識で確認できるようになる。
そして、違和感があるところには
”ピンとくる”ようになります。
そして更にその道で
プロのドライバーになると、
おそらく車や取り巻く空間の、
僅かな違いも認識できるようになり、
その時々の更に適切な対処が
できるようになるのでしょう。
そしてその繊細な違いは、
未熟者にとっては、よくわからないものです。
(私は、運転がヘタなので
わかりません汗)
■熟達の道とは、
1,経験(アクション)
2,振り返り(リフレクション)
この2つをいかに繰り返すか、
と言われます。
経験がなければ振り返りはない。
振り返りがなければ経験も活かせない。
仮免→路上で経験を積みつつ
指導教官がフィードバックをくれるように、
経験と振り返りの往還を重ねて、
熟達の道を登ることが必要なのであろう、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、
なお残っているもの、それこそ教育だ。
アインシュタイン
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