「書くこと」ー学びの歩留まりを高める最高の行為ー
(本日のお話 1998字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
最近、大学院の授業で
「レポートを書くこと」
が頻繁に求められておりました。
メルマガを日々書いていて、
「自分の考えを書く」ことの効能は、
理解はしているつもりです。
ただ、改めて「書くって大事!」と
感じているこの頃ですので
今日はこのテーマについて、
思うところを、今一度
お伝えさせていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【「書くこと」ー学びの歩留まりを高める最高の行為ー】
それでは、どうぞ。
■その昔、
ある研修講師から
聞いたお話です。
「研修で聞いたことは
覚えていない。
でも
研修で自分が話したことは
覚えている」
と。
だから、発言すること
対話をすることが大事なんですよ、
、、、みたいなお話で結んでいました。
■この研修講師から聞いた話は、
例外的に記憶に残っておりますが
確かに
「研修で聞いたことは
ほぼ忘れる」
というのは、
実に納得してしまいます。
たまにもらえる、
”記憶にぶっ刺さる名言”
は残ることもありますが、
基本、ほとんどは覚えちゃいません。
「エビングハウスの忘却曲線」なる
有名な記憶の実験がありますが、
関連がない情報の場合、
1ヶ月後には21%の記憶保持率、
なんて話もあるように、
”基本、人は忘れる”
のは否定できない事実かと思います。
■そんな中で、
最近受講していた
とある大学院の授業が、
「書くこと」
をひたすら求めてきて、
正直、キツイなあ、と思いつつ、
一方
「この学び方、
めちゃくちゃ効果的だなあ」
と感じる自分もいました。
そして、その授業から、
改めて「書くこと」の大切さを
教わった気がしたのでした。
■ちなみに
今私が通っている大学院も
授業によって学び方に
傾向があると感じています。
一つは
「インプット重視の授業」
です。
経営戦略とか戦略的人事とか、
賢そうなタイトルのものは、
比較的インプット多めです。
■それらの勉強は
確かに勉強になるのです。
圧倒的な情報量。
個別の事例。
アカデミックな理論。
へー、そうなんだ、勉強になる!
と思う一方、
「じゃあ、自分の中に使えるものとして
入っているか」
というと、残念ながら「・・・」です。
学びを思い出すこと、
語ることができない。
私の脳内CPUの問題かもしれませんが、
「100を聞いて、
20くらい残っている」
イメージです。
■一方、
「アウトプット重視の授業」
もあります。
それが先述の
個人的に効果的だと感じた授業
でした。
*
アウトプットには
話すこと、書くことがあります。
その授業では
・オンデマンド授業30分を見る
↓
・Word2枚位でレポートを出す
と「書くこと」を基本毎週行なう
ことを求められました。
■正直、です。
「30分のビデオ授業」を見て、
「Word2枚」書くのは、
結構たいへん。
インプットの量は
30分ですからさほど多くはありません。
(普通の授業は3時間とかですので)
ただ、毎回
「2枚に要約して書くこと」
を求められる。
内容は授業をやや模写気味になったり
先週書いたものとやや被っていたり、
することもありました。
インプットに関しては
「もっとちょうだい」と思う感覚もありました。
■、、、が、
授業が全部終わって振り返ると、
「何度となく繰り返し
アウトプット(=書くこと)を求められる」
ことで、否応無しでも
自分が使えるものになってくる、
と感じました。
イメージでは
「40聞いて
(書きまくったから)
35残っている」
という感じです。
■正直、
「書くこと」は面倒くさいです。
なぜならば、
”学んだことを言葉にする”
という行為は、
・学びを再解釈する
・的確な言葉を選ぶ
・全体が繋がるように
ストーリーとして構築する
等、思考エネルギーを
必要とするものです。
文字として残るがゆえに、
こだわりも生まれるし、
違和感にも気付いてしまう。
うまく表現できないもどかしさも含め、
大変さを感じるのです。
■しかし、学びについて
「書く」
という行為を求められると、
その必要とされる労力の分だけ、
脳内に刻み込まれます。
加えて、その労力とセットで
また「書くこと」は、
・自分の思考を
外部媒体に記録する
ことも意味するので、
数ヶ月たって記録を見直すと
労力をかけて記載したものだと、
その時の感覚を思い出すことも
可能になったりします。
なので、学びの歩留まりが
結果としてよくなるのでは、
と(私は)感じます。
■上記の授業も、
おそらく人によっては
「こんなに毎回書かせおって(怒)」
と感じてしまう人も
いるかもしれません。
でも、労力を費やすからこそ
得られることもあるのだろう、
と思います。
■改めて研修講師の語った言葉を思い出します。
「研修で聞いたことは覚えていないが、
話したことは覚えている」
ここに、付け加えて言えば
【研修で聞いたことは覚えていないが、
時間をとって「書いたこと」は、
記憶に刻み込まれる】
のではないかと。
ということで、
改めて書くことの大切さを
感じている次第です。
書くこと。
言葉にすること。
もっと使いこなしていきたいものです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
よくこねないと、うまいパンは食べられない。
ジャン=アントワーヌ・ド・バイフ(フランスの詩人/1532-1589)
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