「あなたは自分のことを有能だと思いますか?」の問いに対する 自尊心を高く保つため回答方法
(本日のお話 1756字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
さて、先日よりお話を進めております
「自尊心」シリーズ。
本日も引き続き、
お届けできればと思います。
*
もしかすると、
「完璧でなければならない」と、
自分に対して期待値を高く設定し
それによって自らを疲弊、
自尊心を下げてしまっていることが
あるかもしれません。
今日はそんな方に対して、
「自分に対して
思いやりを持つ考え方のスキル」
についてのお話です。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【あなたは「自分のことを有能だと思いますか?」の問いに対する
自尊心を高く保つため回答方法】
それでは、どうぞ。
■これまでのお話でも
お伝えをしてきましたが、
「自尊心」とは、
・幸福感
・やる気
・他者との信頼関係
等に影響する、
重要な要素であることがわかっています。
心の中で、自分に対して否定的な対話をすると、
成長や人生の楽しみが、阻まれてしまいます。
■さて、タイトルでもある
「あなたは自分のことを
有能だと思いますか?」
と問われたとしたら
皆さまであれば、
どのように答えるでしょうか?
■人によっては、
「自分はできないことがたくさんある。
有能かって言うと、まだまだだから無能に近い」
という人もいるでしょう。
あるいは、
もう少し分析的に、
「有能の定義って、なんだろうか。
自分は全ての分野で完璧に能力があるわけではない。
だから、ある部分では有能、ある部分では無能だ」
という人も
いるかもしれませんし、
あるいは他者と比較して
「いや、自分は先輩と比べたら
まだまだできないことばかり。
だから無能に近い」
という人もいるかもです。
■上記は一例ですが、
もし上記に近しい考え方をしているとしたら
・「白か黒か」の考え方が根底にあり
・自分に対して批判的になりやすい思考
かと思われます。
”自分に対して
批判的になりやすい思考”を
あえて図にすると、
こんなイメージです。
0 10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無能 有能
すなわち、
「有能」とは
「完璧に有能」を表している。
できないことがあると、
すなわち「無能」に近づく、
ということ。
■しかし、
考えてみると
上記の表では少し厳しすぎます。
10でなければ、有能ではない。
10でなければ、0である。
もしこのような考えをしているとしたら
自分に対しても否定的になってしまいます。
■、としたときに、
以下のように考え方を
変えてみる方法があります。
いわば
「自分に対して
思いやりを持つ考え方のスキル」
です。
こんなイメージです。
0 10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無能 有能 完璧
ダメ人間 学習者
成功者
、、、さて、
何が違うのでしょうか。
まず1点目は、
見ていただいた通り、
「無能ー有能」
↓
「無能ー有能ー完璧」
という幅がある表現に
グラフを変えています。
そして、2点目に、
無能・有能の言葉の定義を
改めて明確にしています。
無能=ダメ人間
有能=学習者(失敗も含めて学んでいる途中の人)
成功者(挑戦して、何かしらの貢献をしている人)
完璧=完成していて欠点がない人
とするわけです。
■このように表現することで
”中間の状態が正しく認識される”
”自分に対して「有能」という捉え方が
より行いやすくなる”
という効果があります。
■ということで本日のまとめです。
・「あなたは自分のことを有能だと思いますか?」という
問いにどのように答えるだろうか
・もし「無能ー有能」の白黒で考えていると
自分は無能と自己批判的になりやすい
・自分自身のことを現実的かつ、肯定的に考えるために
「無能ー有能ー完璧」と中間地点を正しく認識できる
考え方を行うこと
・そうすることで、自分に対して
肯定的かつ、更にというスタンスで取り組むことができる
というお話でした。
※本日のお話は
『自尊心を育てるワークブック(第二版)』(グレン・R・シラルディ/著)
を参考にいたしました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
負い方一つで重荷も軽い。
見えにくいものでも、視点を変えれば見えてくる。
難しいことでも、方法を変えれば解決する。
ヘンリー・フィールディング(イギリスの劇作家/1707-1754)
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