「ジャーナリング」という自分を癒し、元気づける方法(その1)
(本日のお話 1823字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
また、夜は大学院の打ち合わせでした。
*
さて、本日のお話です。
今日も引き続き、先日からお届けしている
「自尊心」シリーズをお届けしたいと思います。
少し前に、AIデジタル日記について
メルマガにご紹介をさせていただきました。
※バックナンバー
『話題の「AIデジタル日記」が心身の健康を維持してくれる』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10436/
この中で、
「ジャーナリング」という手法について
ご紹介をさせていただきましたが、
本日は、この効果・効能について
もう掘り下げてご紹介させて
いただければと思います。
(「最近疲れてるな」「しんどいな」と
心のお疲れを感じている方には、
特にお勧めの手法でございます)
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【 「ジャーナリング」という自分を癒し、元気づける方法(その1) 】
それでは、どうぞ。
■人生の中で、
誰もがみな何かしらの
「苦しさ」を体験するものです。
大なり小なりありますが、
仕事でもプライベートでも
やっぱり人生は波があるものです。
そんな時に、
”いかに自分の中で
苦しさを処理するのか”
というスキルを持っておくことは、
自分自身を乗りこなすために
有益なことかと思います。
最近の言葉で言えば、
”セルフコンパッション”
(=自分への思いやり)
ともいわれています。
■さて、そんな
否定的な感情
苦しい感情
つらい気持ち
などと上手く付き合う方法として
『ジャーナリング』
という方法が有益であると
言われています。
*
テキサス大学オースティン校の心理学教授
ジェイムズ・ペネベイカー博士は、
つらい経験や、
精神的動揺について
”ジャーナリングを行うこと
<書き綴ること>”
に関する研究を行い、
否定的感情を無視したり
抱え込んでおいたりすることは健全でなく、
それらの経験について
書き綴ることが有益である、
と述べました。
そして、1980年代以降、
300以上の研究によって、
ジャーナリングを行う人の方が
身体面では
・睡眠の質がよい
・苦痛が弱く、病気も少ない
心理面では
・安定していて幸福度が高い
・抑うつ、不安、怒り、
羞恥心、心配の程度が低い
知性面では、
・思考能力と仕事の能率の向上
があることが認められました。
■さて、ではなぜ
『ジャーナリング』は有益なのでしょうか。
その理由として、
以下のように考えられています。
・苦しい記憶、つらいことを考えないように努めると、
多大なエネルギーを消費する。
(でも苦痛は変わらない)
↓
・しかし、逆説的に苦痛に丁寧に注意を払うと
苦痛を鎮め、和らげて、乗り越えるのに役立つ
↓
・安全な方法で、一定のペースで書き綴る(=ジャーナリング)と
混乱が落ち着いてきて、自分が抱えている問題を
よりよく理解できるようになる
↓
・苦痛を直視することで、その奥の部分にある
いくつかの発見がなされる。
とのこと。
また、ジャーナリングは、
あらゆる逆境、トラウマに有効であり、
性別や国の違いに関係なく
ほぼ全ての人に効果がある、
とされています。
特に、
”自分の感情に
気づいていない人”
にはとりわけ効果を発揮する、
とのこと。
■では、次にこれらの
”ジャーナリングを行うための
ガイドラインと注意点”
について、ご紹介いたします。
・書くための決まった手順を確立する
・毎日同じ時間に書き、その後考える時間を設ける
(1日の終わり、週末、休暇中、
自室の図書館、カフェ、公園など)
・条件が理想的でなくとも、全く書かないより
なにかしらを書いたほうが望ましい
・書ける気分になるまでは書かない
・特に衝撃的な出来事については、
精神的に落ち着くために、数週間あけることが望ましい)
・つらい経験を書くと、気分が一時的に落ち込むことが
考えられるが、それはふつうのことである。
(ただし、それらを通じて過去がよりよく理解できると
長期的には癒やしに繋がる)
・毎回、書いた後に、心の奥底の考えや気持ちを
どれだけ表出したか、今どのような気分かに注意を払う。
4日間にわたって、自分の気分や理解に
何らかの変化が起きたかどうかを注意してみる
とのこと。
■そして、
これらのガイドラインや
注意点を踏まえて、
「基本の4日間のジャーナリング」
という手法が検証された上で
確立されていますが、
こちらに話については、
少し長くなりましたので
明日に続けたいと思います。
※ジャーナリングを気軽にやってみたい方は
こちらがおすすめです。
↓
『muute(ミュート)』
https://muute.jp/
”知らない自分を見つけよう
AIが思考と感情を分析して
フィードバックをくれる
ジャーナリング・アプリ”
※本日の内容は
『自尊心を育てるワークブック(第二版)』(グレン・R・シラルディ/著)
より引用、参考しています
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
自分自身の心の傷が、自分の本質を探る手段になることがある。
心の奥底の特質を教えてくれるからである。
ただし、そのためには、ためらったり非難したりせずに、
傷と向き合い、自分自身をその痛みにさらさなければならない。
ウェイン・ミュラー(聖職者・セラピスト)
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