自己評価は、「マイナス20%」くらいで考える
(今日のお話 1648文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
最近は新卒研修の情報収集の時期とのことで、
お問い合わせが増えております。
ちなみに、
10月16日(金)、11月13日(木)に、
”新人研修「ディスカバリー」”の大型説明会を行います。
手前味噌ながら
毎年150%近くで成長している秀逸な研修です。
ご興味がある方は、ぜひお越しくださいませ。
■本日のお話です。
今日のテーマは
「謙虚さ」について、
身につまされる気付きがありましたので、
皆さまに共有したいと思います。
それでは、どうぞ。
■さて皆さま、
「平均点以上効果」
という言葉をご存知でしょうか。
別名、「人並み以上効果」とも呼ばれる
心理学の用語です。
その言葉の意味は、以下の通り。
”「平均点以上効果」とは・・・
無意識に自分のことを過大評価すること。
知識や運動能力、仕事力から運転技術まで、
自分は平均以上の能力を持っていると思っている。”
要するに、
「人は自分自身のことを過大に評価する傾向がある」
ということ。
■これに関する様々な研究結果があります。
・アメリカの高校生を対象にして調査したところ、
70%が「自分は平均以上のリーダーシップ能力を持っている」とこたえ、
平均以下だと答えたものは2%しかいなかった。
・同様に、自分の社会性を評定させたところ、
「自分は上位10%以内である」と答えたものが全体の60%だった。
(実際には10%しかいないはず)
また、上位1%以内と答えたものが25%もいた。
・大学教授の94%が自分は平均以上の仕事をしていると考えている。
どうやら人は、
「自分が平均以上にいる」と思う事で、
自尊心を保とうとする傾向がある、
とも言えるようです。
(あくまでも、傾向です)
■この話を見ていて、
「戒めなければいけない」
とひしひしと感じてしまいました。
と、いうのも、
私たちは日々忙しく仕事をしていると、
自分のことを評価したい、評価できる
と思えることがたくさんあります。
ですが同時に、
自分以外の誰もが、それぞれの形で、
それぞれの努力をしているはず。
しかし、先ほどの
「平均点以上効果」を踏まえると、
”「自分の努力」>「他人の努力」”
と思ってしまいがちな傾向があるわけです。
「自分は周りより頑張っている」
「自分の努力は人より凄いはず」
と、もしかすると知らず知らずのうちに
感じてしまっているのかもしれない、
ということ。
でも、その考えは事実でなく、
「ただの思い込み」の方が多い、というのが
どうやら現実のようなわけです。
■でも、それにもし気付かないとすると、
ともすると、以下のような心理になってしまうかもしれない。
”平均点以上効果”により「自分は頑張っている」と、
なんとなく思っている。
↓
「頑張っている」と自分では思っているけど、
客観的には実は頑張れていない。
↓
客観的に周りより頑張っていなければ、
周りより良い結果は出ない。
↓
でも「自分は周りより頑張っている」と思っている。
↓
「自分はこんなに頑張っているのに評価されない、結果が出ない…」
という愚痴ともつかぬ感覚が生まれ、苦しくなる。
こんな風になったとしたら。
それこそ惨めに感じますし、
周りへの不満、理不尽さなども感じ、
楽しくもなくなってしまうかもしれない。
そんなことも考えられるわけです。
■もちろん全員がそう(=自分を過大に評価して、負のスパイラルに入る)
というわけではありません。
きちんとした自己評価をされていらっしゃる方も、
もちろんいると思います。
しかしながら、あくまで傾向として、
「平均点以上効果」(自分をよく見積もる)
が心理学的に起こりやすいのは、
一つの事実なのでしょう。
多くの人は、きっと自分が思う以上に頑張っている。
ですから、もし
「頭抜けた結果」
「平均点以上の成果」
を求めようとするのであれば、
それに伴う客観的な努力・行動が必要なはず。
だからこそ、
【自己評価は”マイナス20%”くらいを心がける】
くらいのスタンスで、
自戒を忘れず、謙虚に、冷静に、
客観的に平均以上の努力、を重ねることが、
成果を求めようとするのであれば、
大切になるのだろう、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。