プルチックの「感情の輪」
(本日のお話 1518字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のリーダーシップ研修。
また1件のアポイント。
夜は12キロのランニングでした。
だいぶ足に筋力が戻ってきたような気がします。
*
さて、本日のお話です。
『プルチックの感情の輪』
と呼ばれる図があります。
この話が興味深く、
また自分自身のことを見つめる上でも
役に立つツールだな、と感じました。
今日はこのお話について
皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【プルチックの「感情の輪」】
それでは、どうぞ。
■「感情リテラシー」という言葉があります。
ちなみに、
”リテラシー=読解記述力”
のことを意味し
適切に理解・解釈・分析し、
改めて記述・表現できる力
のことだそうです。
(Wikipediaより)
例えば、
”情報リテラシーが高い”というと、
その人は情報の感度が高く、
情報を読み解き、説明できる人
という意味になりますが
これは感情にも言えます。
”感情リテラシーが高い”というのは、
1,感情を理解・解釈・分析できる
2,感情を言葉として表現できる
となります。
■感情リテラシーが高ければ、
自分の中で起こっている
様々な気持ちを理解することができます。
あるいは他者の中で起こっている
複雑な心境も推察することが
できるようになるかもしれません。
しかし、感情とは
なかなか掴みづらいものです。
胃のあたりがモヤモヤする、とか
心臓がギュッと掴まれる感じがする、、、
体感覚伴う感情は、
なかなか表現が難しく、
それを適切に説明する言葉を
持ち得ていないこともあります。
■そんな中、とても便利なツールがあります。
それが心理学者ロバート・プルチックの
『感情の輪』
というものです。
※「プルチック 感情の輪」で検索すると、
花びらのような図が出てきますので
参考にされてみてください。
これは、
・人間の感情を体系的に整理したもの
であり、
・8つの基本感情
(怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪)
・感情の強さ:中央に近いほど強くなる
(例:いらだち→怒り→激怒、容認→信頼→敬愛)
・感情の関係性:対角線にあるものが逆の感情
(例:喜び↔悲しみ、驚き↔予期(期待))
というように表されます。
*
また基本感情の組み合わせで起こる
「二次感情」というものも表現されます。
例えば、
・喜び+恐れ=罪悪感
・恐れ+悲しみ=絶望
・喜び+驚き=感動
・予期+恐れ=不安
など。
そしてこのように
”感情に言葉で表現できる”
と、今自分が感じていることが
客観的に捉えることができる、
そんな感覚がするのです。
■例えば、
私の場合、
”尊敬しているけれど
何だか近寄りがたい”
という人がいたりします。
この感情はなんだろう、
と思った時に、感情の輪を見ると
「驚き+不安 →畏怖」
の感情となっているのでは、、、
と思ったりするのです。
「あの人すごい(驚き)」
「対等に語れるだろうか(不安)」
そんな気持ちを、
言葉にしてみることで
自分自身で自分がどう感じているかという
”自己認識”が高まる、
と感じます。
■ちなみに別の切り口では、
「怒り」= 大切なものがおびやかされていることに注意が向いている状態
(例:自分の価値観が否定される等)
「悲しみ」= ”ないもの”に目が向いている状態
である、と予防医学研究者の
石川善樹氏は述べています。
*
例えば、自分の価値観を否定されたときに、
おびやかされた相手に対して感情が向けば
”怒り”になるかもしれませんが
その矛先が自分自身に向けば
自分自身の価値観に疑いが生じ、
”悲しみ”という感覚になるかもしれません。
本当は”怒りたかった”のだけど、
それを堪えたことで”悲しみ”となって
自分を否定し、傷つけてしまう、
、、、そんなことも
しはしばあるように思います。
■感情は大切です。
その感情を理解するためのツールを持つ。
表現する言葉を持つ。
そのことで感情を上手に
コントロールすることに、
繋がるかも知れませんね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
最も美しい勝利は、おのれの心情を克服することだ。
ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人/1621-1695)
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