もっとも身になるオススメ読書法
(本日のお話 1717字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
その他、大学院の論文の調査など。
大学院に入って、
これまで読まなかった本を、
よく読むようになりました。
論文などを集めて精緻に描かれた専門書であるため、
読み解くのに非常に時間がかかっております。
しかも1冊5桁円くらいする本もあったりして、
骨が折れるのですが、学びが深まっております。
*
そんな「読書」について考える中で、
”身になるオススメの本の読み方”
について、ある考え方が紹介されていたのですが、
それが大変共感、納得できるものでした。
実際、私もそのような読み方を
たまたましているのですが、体感としても、
「最も身になる読書法である」
と感じております。
今日はそのお話について、皆さまに学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【もっとも身になるオススメ読書法】
それでは、どうぞ。
■冒頭から話が少し飛びますが、
私は仕事上、研修を提供したり
あるいは研修を受けたりすることが多いです。
その中で、痛感しているのが
「研修中に聞いただけの話は、
残りカスくらいしか覚えていない」
ということ。
よほど能力がある方で
吸収力のある方だったら
全部記憶できるかもしれません。
あるいは
胸にぶっ刺さるような
パラダイムを書き換えられるような
感情を共にしたアハ体験が起こったのであれば
記憶にいつまでもとどまり続けることも可能でしょう。
■でも、
そういった機会に出会えることは
実際、稀だと思われます。
話者の力量、その内容、
受け手の価値観、タイミングなど、
偶然が重なってこそ生み出される、
一種の芸術とすら感じます。
*
学びの提供側の立場からすれば、
「できるだけずっと残り続ける内容を提供しよう」
と思っていますし、それを探求していますが、
いくら情熱を込めて言っても、
そして、コンテンツの打率が高い話でも
刺さる人には刺さるし、
刺さらない人には刺さらない、
ということはやっぱり起こりますし、
受け手側からしても、それは同じだと思うわけです。
■しかし、です。
自分から手を挙げて、
学びを得に行こうとしたのならば、
できる限り歩留まり高く、
その学びを吸収できるに越したことはありません。
そして、まさに「読書」などは
”歩留まり高く学びを得たい
典型的な例である”
と思います。
ビジネス書であれば、1000-2000円。
そして読む時間を投資する上で、
何かできる限り多くのことを得たいのは、
皆さん、きっと同じではないでしょうか。
■では、自分が興味を持って、
何かを得たいと思った本から
より深く、濃厚かつ
自分に残る学びを得るために
どうすればよいのか?
そのことについて、
こんな考え方が紹介されていました。
**
”読書は、「共著」にする意識が大事である。
ただ、目で文字を追っているだけでは
内容はなんとなく理解したとしても、
自分の思考が働いていないことも多い。
著者の意見に対して、
賛成なのか反対なのか、
どんな意見や、疑問を持ったのか、
それらを本の中に書き込みながら
「共著」にする意識を持ち読むことで、
本の内容が自分の血肉になる。”
**
というお話でした。
■残念ながら、
どこで聞いたのか忘れてしまったのですが
「これ、本当にその通りだな」と思い、
ずっと頭の中に残っています。
これまた話がちょっと飛びますが、
知人とオンライン会議をしていたときに
私のデスクの後ろの本棚に、
かなりの本が置かれているのを見て
ふと、その方がこんな質問をされました。
「後ろの本棚にある膨大な本で、
はっきり覚えているのって、
どれくらいあるんですか?」
、、、と。
そして、その答えを探している時に、
「やっぱり多くは覚えていない」と感じました祭、
その中でも、自分が多くのことを得たと感じている本、
自分の考えに影響を与えてくれた本とは、
付箋を張りまくって、
書き込みまくって、
著者と対話をしながら、
「共著にした本」
であると感じたのでした。
■それらの本は、
内容は時間がたつにつれ
忘れていくのですが、
それでも時間がたって
再度見返してみると、
「ああ、自分はこんな事考えていたんだ」
という当時の自分との対話が始まったり、
その自分が書いた内容と
著書の内容を併せてみることで、
その時の記憶が蘇ったりするものです。
■「本を読む」という行為は、
そこから得られる一番のものは
情報と、それに伴う自身の
内的な変化変容だと思います。
そういった意味でも、
「自分の内面の記録しつつ
著者との共著を作る」
という考えは、大変有効だよな、
そんなことを思います。
時間はそれなりにかかりますが、
これぞ!という本はそんな読み方もオススメです、
というお話をお伝えしたく、
書き記させていただいた次第です。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
来た道を振り返るという点で、
人は河と違う。
セルバンテス(スペインの小説家/1547-1616)
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