賞味期限が1年過ぎたコーンフレークを食して考える/日常に潜むサンクコスト
(本日のお話 2252字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また8キロのランニングでした。
1キロあたり4:55のペースで走ったのですが、
3年前と比べて体重が4キロ重たく、
ひいひい言いながら走っておりました(汗)
5月の100キロマラソンに
なんとか間に合わせよう、と思います。
(がんばります!)
*
さて、本日のお話です。
先日、ふとしたきっかけで
災害時の「備蓄品」を見直していました。
その見直す作業の中で、
「もったいない」について、
考えさせられる出来事がありました。
本日はそのお話について、
皆さまに学びと気づきをご共有させて
いただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【賞味期限が1年過ぎたコーンフレークを食して考える/日常に潜むサンクコスト】
それでは、どうぞ。
■今住んでいるマンションの中に、
1平方メートル✕2メートルくらいの
ロッカーが用意されています。
そして、そこに
”もしもの時”のための備蓄用品を、
諸々詰め込んでおります。
その数、ダンボール✕6箱ほど。
内容は
・生活備蓄(日常品)
・衛生備蓄(薬品など)
・排泄備蓄(トイレ)
・飲食備蓄(食べ物/飲み物)
の4カテゴリ合計107品目について
リスト化して溜め込んでおります。
太陽発電のソーラーパネルと蓄電池、
そしてテント・寝袋もあるので
もし何かあっても1ヶ月くらいはいける気がします。
※参考メルマガ ↓↓
『「備蓄品リスト」を完璧に揃えて思ったこと』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9179/
■備えあれば憂いなし。
確かに、コレを用意すると、
割と安心度が高まります。
しかしながら、考慮すべきは
”飲食備蓄については
賞味期限・消費期限がある”
ことが別の課題として出てきます。
うず高く積み上げられたダンボール。
そこに入っている数々の
備蓄品の食料達(カレー、ラーメン、缶詰、餅諸々)。
賞味期限が切れかかっている事に気づきました。
そこで、
ダンボールをロッカーから移動させました。
■ダンボール内の備蓄品を
部屋の中に広げます。
妻がそれを見ていいます。
「うわ、なんかワクワクする」
、、、普段、食べない
キャラメルとか、缶詰など。
非常用だからこそ
おもちゃ箱のように見えて、
どことなく楽しいです。
さて、まず今日のお昼は
何から食べようか、、、。
その食料品の中で、ひときわ
輝きを放って見えるものがありました。
それが
「ケロッグ コーンフレーク」
でした。
もうがまんできない!的なCMが
子供の頃流れていたことから、
ケロッグ社のシリアルは、
なんとも魅力的に記憶に刻まれています。
■よって、(昼ですが)
食事はコーンフレーク!的な
空気になりました。
そしていざ、賞味期限を見てみると
「2021年1月」
と書かれています。
あれ、約1年前に賞味期限が切れている・・・?
しかしコーンフレークモードになった
気持ちは後戻りさせることはできず、
「”賞味”期限だよね!」という名目と
未開封の食べ物を、そのまま捨てるのは、
”もったいない”と感じたことから、
強行で食べようとしました。
封して、一応匂いをかぎます。
すると妻は、
「なんか酸化したニオイがする」
とのこと。
でも、私は”もったいない”の気持ちが勝ち、
「いや、いけるっしょ。
だって未開封だし。乾物だし。」
と食べてみました。
大丈夫だから!と
妻にも食べさせます。
■しかし、です。
”酸化臭がする”という言葉からの
プラシーボ効果でしょうか。
なんとなくその後、
腹持ちが良くない気がして、
何だか落ち着きません。
でも、
「せっかく買ったんだし、
もったいない」
ということでその後も
なんだかんだで食べ尽くしました。
しかしもったいない気持ちは収まったものの
食べても幸福度は上がらないし、
むしろ何だか元気がなくなりました。
そして思います。
「なぜ自分はこのことで
モヤモヤしているのだろうか?」
「腹持ちがよくない気がしている
この時間のほうが”もったいない”
のではなかろうか?」
、、、などと
色々と思考がめぐります。
食べ物を粗末にしていないことは大事。
でも、別の何かを
失っているような気もしたのでした。
■改めて考えてみると
”もったいないに
こだわりすぎるほうが
マイナスのこともあるのかもしれない”
、、、と思います。
今回は食べ物だったので
その傾向は強かったのですし、
食べたことは悪くはない、
とも思いますが、
この感情はむしろ他の事象に、
大いに当てはまると思うわけです。
■例えば、「読書」などもそう。
本を買って、読み始めた。
でも、あまり面白くない。
なんだかモヤモヤしつつ、
「お金払って買ったのだから、
最後まで読まねば」
とうつらうつらしながら
最後まで読もうと頑張る、
ということ、あるかもしれません。
別に最後まで読まないといけない、というルールが
あるわけでもなのに、です。
*
あるいは「映画」もそうですね。
見始めて、あんまりおもしろくない。
でも、見始めて今に至るこの時間が
”もったいない”と感じて、
ついそのまま見てしまう。
でも、やっぱり面白くなくて、
この時間、何だったんだ…と思う。
、、、こういうこと、
あるよなあ、と思うし、
少し構造は違うようですが、
”一度買って、もったいないから
最後まで消化しようとする”
というスタンスは根本では
同じように思えます。
■かたい感じで言えば
「サンク・コスト」
(=それまでに費やした労力・お金・時間で
取り返すことができないもの)
というやつでしょうか。
そのせいで自分の意思決定が望ましくないものになる、
なんて言われますがまさにそれとも近しい気もします。
■いずれにせよ、
「一度購入したものを
もったいないからと無理に消費する」
ことについて、
トータルでみた時、
果たして何がベストなのかは
もっと考えてみることも大切なのかも、
と何となく酸化した風の
コーンフレークを食べきってから
思った次第です。
(ちなみに、その後、
Yahoo知恵袋で検索をすると、
”コーンフレークは
酸化したニオイがしていたら
食べないほうが良い”
と書かれていました。
やっぱり、、、と思いました汗)
そして、
食べ物を粗末にしないことは大切なので、
もっとこまめに備蓄用品をチェックしよう、
と思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
贅沢に価格は必要ではない。
心地よさそのものが贅沢である。
ジェフリー・ビーン(米国のファッションデザイナー/1927-2004)
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