「ハクナ・マタタ」という考え方
(今日のお話 1756文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに社内会議など。
シルバーウィークを挟んで、
東アフリカ タンザニアに行っていた時差ボケに、
少し悩まされながら。
さて、今日は東アフリカの旅で、
良く言う「価値観の違い」について、
(7つの習慣風に言えば「パラダイムの違い」について)
肌で感じた気付きがありましたので、
皆さまに共有したいと思います。
■アフリカで使われる言語・スワヒリ語の中に、
<ハクナ・マタタ>
という言葉があります。
これは、映画や舞台の
「ライオン・キング」でも使われている
比較的有名な言葉。
”ハクナ・マタタ = どうにかなるさ”
という意味です。
ライオン・キングで使われているからと言っても、
まあ実際には、さほど使われまい・・・等と思っていたら、
ツアーガイドも、道行く人も、
街角のバーで出会った人も、宿の人も、
皆が口々に「ハクナ・マタタ!」
を連発しています。
なんとなくタンザニアの現地の人たちは、
皆が陽気で、
「ハクナ・マタタ(どうにかなるさ)」
という価値観が根底にある。
全体的にゆっくりで、
流れに合わせていくことをよしとする。
そんな雰囲気を感じました。
(だから、飛行場の入国審査も、
公務員の仕事もあらゆることが遅いのですが…)
■そんな中、ある事件が起こりました。
旅の途中に、国内線に乗り、
別の場所に行く予定を企画していたのですが、
何とその飛行機の出発時刻を間違え、
乗り損ねる、ということになってしまいました。
飛行場に送り届けてくれる
タンザニア人のガイドに、
飛行機の出発時刻を確かに伝えていたのですが、
「えっ、そうだったの?」的な様子。
次の便は、1日後。
結構な影響です。
もちろん、自分達の確認不足もあったのですが、
確かにガイドの人にも伝えていた。
だから、リーダーの友人が
「いやいや、18:00出発って
確認していたじゃないですか!」
と伝えて、色々と善処をしてくれたものの、
ちょっと時間が経った、
次の瞬間には、
「ハクナ・マタタ」(どうにかなるさ)
と笑いながら、言います。
「まあ、なんとかなるさ」と。
私達の仲間内としては、
最終的に何とかなったので、よしとしていましたが、
人によっては、
「ハクナ・マタタじゃねえよ(怒)」
というお客様もいてもおかしくなかったはず。
そんなことを思ったのでした。
根本的な価値観が、違っている。
良い悪いでなく、
単純に、そう思ったのでした。
■よく海外とのコミュニケーションで困ること、
と言われる話の中に
「価値観の違い」
というものが出てきます。
それは、
・時間間隔の違い
・失敗した時の対応・態度の違い
・仕事の精度のレベルの違い、
だったり。
様々なところに影響をしています。
先ほどの飛行機の乗り損ねの件も、
もし日本だったら、場合によっては、
ガイドの責任、とのことで
宿の無料手配の1つや2つ、
または代わりの飛行機を無料で手配してくれる、
などの対応はあったかもしれません。
でも、タンザニアのガイドさんは、
基本、「ハクナ・マタタ」(どうにかなるさ)
というスタンスだったわけです。
■そして、それはきっと、
どちらがいい、悪いでなく、
【何を当たり前と思うか】
という価値観の違いの問題でしかない。
「7つの習慣」でも、
”パラダイム(=ものの見方・考え方)は人によって違う”
という話を伝えておりますが、
この一連の出来事を思い返し、
「価値観の違い」という存在を、
改めてしみじみと感じました。
そして同様に、
たとえ同じ日本だとしても、
こういった「価値観の違い」は存在しているはず。
世代を超えた、
・バブル入社50代の”働き方”の当たり前、と
・平成生まれ新卒の”働き方”の当たり前
は当然違うでしょうし、
・営業畑でガリガリ・勢いでやってきた中途社員、と
・経理で正確・的確にやってきたプロパー社員
の”仕事観”だって違うでしょう。
程度は違うものですが、
このような考え方の違いにより、
「擦れ違い」が起っていることも事実。
そして、擦れ違いの根源は、
【何を当たり前と思うか】
というこの1点にある、
ということは事実ではないか、
ゆえに、
「自分の当たり前が絶対」と思わずに、
その違いがあることを前提として、
お互い歩み寄る姿勢が大事なのではないか、
そんなことを思った次第です。
<自分の当たり前は、相手の当たり前ではない>
心に留めておきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。