メールマガジン バックナンバー

2946号 2022年3月16日

自分の「強み」はどれくらい活用できている?/「強みの開発レベル」を4次元で測定する

(本日のお話 1998字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また友人の経営者とランチでした。

100キロマラソンに向けて、
体幹トレーニング&開脚ストレッチを
朝やっておりますが、調子がよいです。

健康は大事。



さて、本日のお話です。

先日よりお届けしております、

「組織におけるストレングス・ベースの
リーダーシップ・コーチング」

『Strength-Based Leadership Coaching in Organizations
An Evidence-Based Guide to Positive Leadership Development』


について、本日もお届けしたいと思います。

本日は

「第6章 強みの開発」

の”中編”でございます。

具体的な話が出てきて、
だいぶ面白くなってまいりました。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【 自分の「強み」はどれくらい活用できている?/「強みの開発レベル」を4次元で測定する 】

それでは、どうぞ。

■「強みを活かす」。

このフレーズ、とても前向きになる、
パワフルなキーワードですよね。

「強みを活かす」というのは

アカデミック的な分野のカテゴリ分けだと
「ポジティブリーダーシップ」に分類されるそうで、

できないところを埋める
欠点を埋めるアプローチから、

できることを伸ばす、
さらなる可能性を見ていく、

ということで、非常に前向きな
考え方が中心にあると感じます。

■しかし、

この「強みを活かす」という言葉、

よくよく見てみると
実は定義が曖昧であることにも気が付きます。

”果たして、何を持って
強みを活用しているといえるのか?”

この疑問に、立ち止まって
向き合ってみることも大事ではないか

と思うわけです。

■そんな中で、今回のご紹介の書籍では

”「強みを開発する」ための
4つの次元(視点)”

なるものの設定を提案していました。

そして、

・現状は10点満点中、何点なのか?
・理想は何点まで持っていきたいのか?

これを考えることが、
自身の強みの開発ための指標になる、

とのことでした。

■では実際にどんな評価尺度7日、

以下、早速見てみましょう。

(ぜひ皆様も、ご自身に当てはめて
考えてみてくださいね)

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【「強みの開発」を4次元で考える】

{解説}
・以下の4次元で、評価尺度を考えることで、強みの開発を促進できる
・「現状:◯点/10点中」→「理想:◯点/10点中」で考える
(ただし設問4は「-5~+5点」で考える。真ん中が望ましい)

◯1)強みの「認識」

高い:取り巻く状況や構造の理解を行った上で、自身の強みを完全に適用させている
| :自分の強みを、意識的に適用させている
| :自分の強みをどう活かすか考えている
低い:強みを意識せずに行動する

◯2)強みの「アライメント」(仕事上の目標との一致)

高い:チームや仕事上の目標に対して、完全に強みを一致させ、統合させている
| :チームや仕事上の目標に対して、多くの強みを一致させている
| :チームや仕事上の目標に対して、いくつかの強みを一致させている
低い:チームや仕事上の目標に対して、強みは独立している

◯3)強みの「組み合わせ」(他の強みとの組み合わせ)

高い:強みへの補完的な行動が、強みに”てこの作用”を与えている
| :いくつかの強みと、補完的な行動は、関連している
| :強みへの補完的な行動について、認識し始めている
低い:強みが孤立して働いている

◯4)強みの「活用度」 ※この指標は真ん中が望ましい

高い:ある強みを、完全に使いすぎである(暴走気味)
| :状況に対して、働かせすぎている
| :もう少し適用させることができる
低い:自分の強みを十分に適用していない

※参考:以下書籍 第6章より、筆者が意訳
『Strength-Based Leadership Coaching in Organizations
An Evidence-Based Guide to Positive Leadership Development』
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CEFQWMI/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_WFSJHK5H0CHCFSB5WMK9

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

■さて、いかがでしょうか。

こう見てみると参考になることが
大いにあるな、と思います。

「強みを活かす」

といっても、その状態がわかりません。

しかし、例えば
以下のように4次元に分けて考えてみること

1)強みの「認識」
2)強みの「アライメント」(仕事上の目標との一致)
3)強みの「組み合わせ」(他の強みとの組み合わせ)
4)強みの「活用度」

で指標が明確になりますし、

加えて、

高い状態(開発されている状態)を
言葉で定義することで、
自分の今の立ち位置の自己認識もより進捗するでしょう。

■こんな風にして

”強みを活かす”

とはどういう状態で、

そしてそれに照らし合わせると
現状何点で、理想は何点まで持っていきたいのか?

などを考えると、

曖昧な指標が具体化されて
より現実的なプランに落とし込みやすくなる、

そんな風に感じました。

■もちろん、とはいっても、

自然科学と違って
人の心や状態を言葉で定義しているため、
どこまでいっても、曖昧さは残るものです。

ただ、それを分けてみようという試みは、
意味のあることなのだろう、

と思った次第です。

皆さまは、今回の観点だと、
どれくらい「強みを活かす」こと、
出来ていると感じていますか。

立ち止まって考えてみると、
発見があるかな、と思います。
ご参考になれば、幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

山の頂上に立つ喜びは、
もしそこへ至るまでに超えるべき
暗い谷間が一つもなければ、半減されるでしょう。

ヘレン・ケラー(米国の社会福祉活動家/1880-1968)

==========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す