「感情という情報」のコントロールを考える
(本日のお話 1974文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日本日と新入社員研修の実施。
またその後は夕方より大学院の授業でした。
*
さて、本日のお話です。
時代が変わって、
対面研修より、リモート研修の方が
圧倒的に多くなってきたこの頃。
一方、対面では参加者同士の関係性も深まり
集合研修ならではの良さも感じた2日間でした。
一方、今回は
クライアント企業の人事のご担当者様の
多大なるご協力もありましたが、
「ハイフレックス」
(対面とオンラインの合体)
での実施になっており、
かつ参加者の年齢やPCスキルなども
差が会ったことから、いつも以上に
考えることが多い時間でした。
そして終えてみて、
2日間の疲労感(燃焼感)も
ここ最近の中でも、特に大きい時間だったな、
と振り返り感じております。
*
今日はそんな経験から感じたことについて
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「感情という情報」のコントロールを考える】
それでは、どうぞ。
■「組織開発をするには、
分厚い顔の皮が必要である」。
、、、人づくり組織づくりの大学院にて、
先生からそんな話を聞きました。
*
曰く、
人に相対する仕事は
「感情労働」であり、
特に組織開発という
ジレンマの中に放り込まれるような中では、
多くの感情の渦の中に飛び込んでいく。
かといって、飛び込むたびに
自分の感情も揺れすぎ、
ボコボコになっていたら
自分の心がパサパサに乾いて、
荒れ果ててしまい、
組織開発というフィールドに
立ち続けることも難しい。
ゆえに
「分厚い皮を持つのが大事だよ」
という言葉が語られた(と解釈)
しております。
■改めて思いますが、
人材開発、組織開発というのは
「感情エネルギーを
めちゃくちゃ使う」
と感じます。
なんというか、
人対人が相対すると、
その場の雰囲気もどうしても感じます。
影響を受けない人もいるのかもですが、
”気にしい”の私からすると、
色んな人がどう感じているのかが
非常に気になります。
■オンラインだと、
そういう意味では逆に楽なのです。
画面に映る情報自体が少なくなるので、
・場の雰囲気
・場の感情
・参加者一人一人の気持ち
なども必然的に少なくなります。
ゆえに、「感情という情報量」を
上手くコントロールする必要もない。
しかし、対面だと、
それらの感情という情報量が
ダイレクトに感じられすぎるため、
その処理にCPUが追いつかない、
となることもあるのです。
■それは、
リモートワークに慣れて
微細な画面越しの情報から
相手の感情を読み取ろうとした結果、
感情をキャッチしようとするセンサーが
過剰反応している結果、起こっているようにも思えます。
加えて、対面とオンラインだと、
文脈が2つ並行して走るので、
更に思考と感情が揺さぶられ、
頭と心が大忙しです。
■そんな中、一つ、
思ったことがありました。
それは仕事をする上で、
(あくまでも心がけとして
そしてちょっと格好つけて言うと)
『「感情という情報」をコントロール(しようとする)』
意識って、
結構大事なのではなかろうか、
、、、ということ。
■抽象的なようですが
「目の前の人の感情に
影響を受けすぎない」
という
”顔の皮の厚さ力”みたいなものです。
・事前準備をして
・その場の空気を読み、
ベストと思う選択をしたら
・相手のリアクション自体は
気にしすぎない
これができることは
一つのスキルなのだろうな、
と思ったのでした。
■仕事上のタスクだけではなく、
人と相対するときの
「自分の感情」について、
ある程度鈍感に出来る力も、
もしかすると必要なのかもしれない、
そしてそれに伴う
大いなる疲労感(燃焼感)も
マネジメントすべき大切なものなのかもしれない。
そんなことを
毎日を走り続けるために
改めて考えることも大事なのかも、
などと感じたのでした。
■私自身まだまだですが
毎回全エネルギーを放出し、
燃え尽きようとしても、
続く諸々のプロジェクトが
どんどんやってくる中で、
自分のあり方を考えるこの頃。
「人生もビジネスも走り続けるもの」
と捉えた時に、
【「感情という情報」をコントロール(しようとする)】
というスタンス、
改めて大事にしてみたいと思い
書き綴らせていただいた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
純粋な喜びの一つは勤労後の休息である。
イマヌエル・カント(ドイツの哲学者/1724-1804)
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