「誰にため、何のため」を忘れた暴走特急
(本日のお話 1633文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
また夕方からは大学院の授業でした。
人材開発・組織開発実践論という授業で
事前課題を元に、皆で発表をし合う、
という内容でしたが、
他者の視点や切り口から
実に多くの学びを得られた時間でした。
思うに、
宿題とか課題とは、実に面倒くさい(失礼)ですが、
自分の頭で考え、悩んだものだからこそ、
他者からの学びの質も
自分のショボさを自覚した痛みを伴う学びの質も
ぐっと高まるものだな、と痛感しました。
伸びしろしかない!ということで
ちょっとつづレベルアップしたいと思います。
(と、自分に言い聞かせるの巻)
*
さて、本日のお話です。
そんな昨日の大学院の学びの中で、
特に印象が残っていることがあります。
初歩的といえば初歩的な失態から、
当たり前のことを忘れてはいけない、
と反省と恥ずかしさも含めて、
振り返り思うことがありました。
今日はそのお話について、
皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは、早速参りましょう!
タイトルは
【「誰にため、何のため」を忘れた暴走特急】
それでは、どうぞ。
■ちょっと前に読んだ
『ドラゴン桜』という漫画
(東大に落ちこぼれが努力して
1年で入学するという漫画)
でこんなシーンがありました。
国語の先生が
高校3年生の登場人物の答案に対して
こうつぶやくことがありました。
「こりゃ、小学生の感想文レベルだ、、、」
「君たちはそもそも問題を
”正しく読めて”いない!」
と語るシーンがありました。
■”正しく読めていない”とは、
国語の論文か何かの問いが
「~について論ぜよ」
とある中で
「論ずる」という言葉の意味を
十分に咀嚼することなく
自分の感想を言っておしまい、、、。
そんな状況に対する苦言からのセリフです。
「論ぜよ」というのには、
・賛否それぞれの立場を明確にする
・双方の主張と、その意見の根拠、
・その上での自身の見解
等を整理すべきであるが、
「なんとなくの文章の雰囲気」から
曲解して回答している、
これじゃ0点だ、、、と
その登場人物の先生は言うのでした。
要は、
”これは何を問われているのか?”
をきちんと考えて進めないと、
そもそも話になりませんよ、
ということ。
■さて、話を先日の私の話に
戻させていただくのですが、
先日の大学院の授業の課題では
「ある会社のアンケート調査を
統計分析を使って組織診断をして、
新社長にお返しする」
という設定で
パワーポイントにまとめてお返しする、
という課題でした。
■、、、が私はお恥ずかしながら、
前提条件の読み込みを
さらっとしか行わず、
「ああ、統計苦手」
「この情報をとにかく分析するんだな」
と苦手意識からスタートした
意識の囚われにより、
とにかく走り始め、
統計ソフトを(ほぼ使えないですけど)
なんとかかんとかいじくり回して、
課題を提出したのでした。
■そしていざ授業の中で、
それぞれがおこなった分析結果を、
お互いに共有し合う
ことをおこなったのですが、
そこで自分の致命的なミスに気づきます。
私は、前提となる
「ある会社のアンケート調査を
統計分析を使って組織診断をして、
新社長にお返しする」
というのをガン無視して、
微塵にも面白くないデータをそのまま
入れて終わりとしており
「自分がいかに目的を
見失ったまま走っていたのか」
を仲間たちの発表を聞いて、
痛感させられたのでした。
■これはあらゆる仕事について、
全く同じことが言えます。
「目的」を明確に定めていないと、
向かう方向はブレブレになってしまう、
若手社員皆に言われるような話。
しかし、焦っていると
「お題に対して正しく答える」
(誰のため/何のためという前提を忘れない)
ことをつい忘れて走り始めてしまうことが、
あるのだな、、、
と強く反省をいたしました。
■ただ、そういうことは
時限性、苦手意識や
その他の考慮する事柄が重なり合った中では、
つい疎かにして駆け出し始めてしまうことも、
なきにしもあらず、だと思います。
しかし、どんなプロジェクトでも
「誰のため/何のため」
「どんな結果やプロセスを求めているのか」
という前提を念頭に置いた行動をしないと、
”ただ闇雲に走り始めて、
あらぬ方向に突っ走る暴走特急”
となってしまう危険性を感じた次第です。
能力の課題
(統計の解析手法、スライドまとめ方)
などももちろんありますが、
前提の確認は更に大事です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
人は現実からしかスタートできないのだから。
ピーター・ドラッカー(経営学者)
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