今週の一冊『人事のためのデータサイエンス』
(本日のお話 1733文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は大学院の授業。
また夜からはランニング10キロと
月1回のピアノのレッスンでした。
ウルトラマラソンまであと6日。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『人事のためのデータサイエンス』
入江崇介(著)
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です。
■”データサイエンス”と聞いて
皆様はどのように感じられますか?
きっと中には、
「ちょっと何言っているか
わかんないんだけど。」
とサンドイッチマンばりの
ツッコミ(?)が浮かぶ方も
いらっしゃるかと思います。(私にように)
そんな方に、朗報でございます。
統計解析の入門として、
ぜひお勧めしたい一冊が見つかりました。
■私事になりますが、現在、通っている
人づくり・組織づくりの大学院(立教大学大学院)において、
先生方がこんなことを言っていました。
「これからは人事は
データを扱えることが
必須となっていくでしょう」
とのこと。
■えー、そりゃ大変だ、
苦手だけど、勉強しないといかんなあ、
と思った記憶が新しいです。
ただ確かに、
・従業員の性格特性のデータ、
・能力開発履歴のデータ
・仕事のパフォーマンスのデータ
など個人に属するもの、
・部署ごとのパフォーマンス
(エンゲージント、ストレスチェック、離職率等)
などチーム・組織単位に属するものも
多くの組織でかなり収集されてきています。
各社それぞれで何かしらの
”パルスサーベイ”と呼ばえる
頻度高く行うアンケート調査などを行っている会社も
少なくないものです。
■テクノロジーが発達し、
人事データを取得しやすくなりました。
そしてデータも蓄積してきているのが
今日の流れではあるとしたとき、
「じゃあ、そのデータ、
実際どう使うの?」
というのは、当然出てくる問いですし、
それを問われた時に、
「・・・」
と完全に沈黙してしまっては、
確かに今後、人・組織づくりにおいて
必要な武器を持っていない、
とされてしまう未来も
大いにありうるのでないか、、、
と思うわけです。
■しかし、悩ましいのが、
「そもそもそれらの人事データを活用して
どのようなことができるのか?」
もよくわからないし、
「人事データを活用して、
どのように経営に資することができるのか?」
もよくわからない(教わっていない)という場合も、
多々あるということです。
とすると、まずは
・人事データで何ができるのか?
・それがどのように経営に役立つのか?
をまず理解することが重要です。
■そして、このご紹介の書籍では、
統計解析により、人事領域の様々なできることを
具体的に伝えてくれています。
例えば、こんな感じです。
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<人事データを活用して統計解析で出来ること>
・「高業績群者の行動特性」をあぶり出す
・「研修効果を確認」する
・「職種別の性格特性の差」を確認する
・「満足度と離職意向の関係性」を分析する
・「活躍人材を予測」する
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うん、たしかに上記のデータが
説得力を持ってわかったとしたら、
便利そうですよね。
■では、具体的に
どのような方法で統計分析を行うのか?
その手法や考え方についても、
シンプルに説明をするとともに、
Microsoft Excelを使った手法を、
・どのような順番で調査計画を立てればよいのか?
・具体的にどのような操作を行えばよいのか?
について概要を事例付きで伝えてくれます。
※ちなみに、上記の項目については
以下のような統計手法を用いる、と解説をしています。
・高業績群者の行動特性をあぶり出す→「対応のないt検定」
・研修効果を確認する→「対応のあるt検定」
・職種別の性格特性の差を確認する→「対応のない一要因の分散分析」
・満足度と離職意向の関係性を分析す →「相関分析」
・活躍人材を予測する→「回帰分析」
■正直、私はこの手の話が
(極めて)苦手であり、
”まじ、わけワカメ”
状態でした。
そして、データ分析の授業を
なんとか受けておりましたが、
この書籍を読んで、
改めて頭がスッキリしました。
それは、人事の現場でどのように活用するのか、
具体的に書かれていたことで
明確にイメージすることができたのでは、
と思っております。
■この書籍では
『人事のためのデータサイエンス
~ゼロから統計解析入門~』
とあるように、
”統計の基礎的な知識や考え方を
前半に端的に説明すること”
からはじめています。
そして後半で具体例を記述する、
という内容になっていますが、
”細かい操作方法などは特に書かれていない”
ので、書籍自体も実に短いことが特徴です。
サクッと読めるのです。
■データを使って、
人事は何ができるのか?
どのように説得力を持って、
施策に繋げることができるのか?
そのデータサイエンス、
統計解析の世界観について
全体像を伝えてくれるような内容となっています。
■著者の方も
リクルートマネジメントソリューションという
現場を軸とした組織に所属している方であるからなのか、
実践的な知恵が書かれていると感じました。
、、、ということで、
・「人事における データサイエンスってなんだ?」
と疑問に思われる方、
・統計解析を学び始めてみたい方
にとって、大変有用な一冊かと思います。
よろしければぜひお手にとってみてくださいませ!
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<今週の一冊>
『人事のためのデータサイエンス』
入江崇介(著)
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