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609号 2015年9月1日

「学び」を己の血肉にする方程式

(今日のお話 1682文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は愛知へ出張でした。

市をまたいで2件のアポイント。
そして夜は、そのまま岡崎の実家へ。

半年ぶりにお会いした、
愛知の某大手企業のTさんとお話をした際、

「知っていることを、
 できるようにするためには、
 どうしたらよいか?」

というディスカッションになりました。

改めて、その難しさを考えるとともに、
”定着化のポイント”について、
思う事がありましたので、

本日は、
「学びを自らの血肉にすること」について
考えたことを共有したいと思います。


■営業研修だろうが、
英語学習だろうが、
マーケティング理論だろうが、

多くの学びにおいて、

”その学びが自分のものになるかどうか”
(知っているだけでなく、できるようになるかどうか)は、

【「インパクト」×「回数」】

という方程式で表すことができるのではないか、
と思っています。

「インパクト」というのは、
言葉の通り、学びを得たときの”衝撃”。

言うならば、
何かを学んだ時、
あるいは体験した時に、
「目からウロコだ」どころではなく、

「”顔面にどキツい平手打ち”を喰らったようだ」
「冷たい氷水をぶっかけられたかのように、目が覚めた」
「一生忘れないと思わされる衝撃だった」
「涙が止まらないほど、胸に深く沁みわたった」

というように激しく感情揺さぶられたとしたら、
きっとそこで学んだことを忘れづらいでしょう。

言い換えれば、
自分のものになる確率、
研修業界風に言えば「定着化する確率」も、
高まります。

ですから、

「学んだその瞬間のインパクト」

それが方程式の一つの変数になります。


■そして、もう一方の変数である「回数」。

これは、何でしょうか。

そのままなのですが、
繰り返した回数ですね。

要は、”反復が大事”という話です。

人は忘れる生き物。

だから、どんなに印象に残ったと思っても、
少しずつ、その記憶は忘れていきます。

英語でも、
簿記でも、
エクセルの使い方でも、
マーケティング理論でも、
7つの習慣でも、
テニスのスイングでも、
繰り返さなければ、忘れていくもの。

だから、学びを身につけるためには、
まるで小学生が「算数ドリル」をこなすかのごとく、
たくさん練習をする必要があるわけです。


■そして、ここからが
今日一番お伝えしたいことなのですが、

では、

「”インパクト” or ”回数” どちらがより大事なのか?」
と考えたときに、
どちらがより大事なのでしょうか。

もちろん、どちらも大事です。

でも、敢えてどちらかを選ぶとしたら・・・。

これは正解ではなく、
あくまでも私の持論ですが、

より重視すべきなのは、

【回数をこなすこと】
である、と強く思うのです。

なぜか。

それは、

<どれだけインパクトがあったとしても、
 繰り返さなければ、自分のものになることは、
 ”ほぼ間違いなく”ない>

からです。

誰もが幾度となく、
それなりのインパクトを持った経験をします。

例えば、

・海外旅行に言った。英語が必要だと肌で感じた。
とか、

・運動会で全然走れないと気付かされた。体力はやっぱり大事だと、心底思った。
などなど。

しかしながら、
いつぞやの日の、ある瞬間、

「やったほうがいい!」
と熱烈に思ったことですら、

刺さったトゲが自然と抜けるように、
その想いは自然と薄くなってしまいます。

これは避けようもない事実。

だからこそ、
「自分のものにしたいと思った学び」
を己の血肉にするためには、

とにもかくにも、

”「回数」をこなす事を避けて通れない”

と思うのです。


■「7つの習慣」において、
効果的な人生を送るための一つのヒントとして、

『”影響の輪”に集中する』

という考えをお伝えしています。

人生を一瞬で変えるような
小惑星激突なみの「インパクト」に出会うのは、
ある意味偶然。

一生に数回、あるかないかくらいで、
コントロールをすることは難しい。

しかし、学びを自らのものにするために、
「回数をこなす」ということであれば、

自らコントロールできる、
『影響の輪』に入ります。

学びを形にするためには、

・「インパクト」×「回数」。
・そして、「回数」のほうが、比較的コントロールが可能。

という話でした。

結局、昔から言われるように、
「地道な日々の努力」が大事なのでしょうね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる。

フィリップ・コトラー""""

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