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599号 2015年8月18日

たった一つだけでいい

(今日のお話 1443文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日はキャリア研修の実施と、
他、打ち合わせなど。

研修後の夜は、いつもお世話になっている、
保険会社のO様とK様と、懇親会へ。
(最高に楽しい時間を、ありがとうございました!次回を楽しみにしております。)

今日は、昨日の懇親会の際に、
「学ぶこと」について、
少し考えさせられるお話がありましたので、
皆様に、共有したいと思います。


■私は教育、研修事業に関わっていますが、
しばしば思うことがあります。

受講者の満足度とは、

「”知らなかったこと”を、教えてもらうこと」
によって生まれがちだよな、
ということ。

皆様も、自分に置き換えていただくと
わかると思いますが、
研修など”学び”の場面では、

「へえ、そうなんだ!」
「そんな考え方があるんだ!」

という「知らなかった(驚)!体験」をすればするほど、
自分自身「何だかできるようになった」という感覚を、
持ちやすくなるのではないでしょうか。


■しかしながら、

”「新しいことを、たくさん知ること」=「成長」なのか?”
と問うてみると、
それは違うのではないか、
と思うわけです。

先日、懇親会でご一緒させて頂いた、
大手保険会社のKさんより、
こんな話を聞かせていただきました。

「ある研修を受けて、私、変わったと思うんです。

 その研修で言われたことは色々あったと思うんですけど・・・
 
 結局、覚えていたことは一つだけ。
 
 『部下の話を聞くときに、パソコンを見ながら話してはダメ』
 
 ただ、それだけでした。

 他は色々言っていましたが、忘れました(笑)

 ...でも、たったこれだけを気付き、実行しただけでも
 物凄い効果があったな、と思ったし、
 
 自分にとっては、生涯忘れられない研修になったんです。」
と。


■この話からお伝えしたいことは、

それが研修を通じてでも、
本を読むことを通じてでも、
”学び”において、

「想像もしなかった、”ウルトラCの超必殺技”をたくさん知ること」

で自分を変わる、
劇的に良い結果が出ること
を期待しないほうがよい、

ということ。

そもそも”学び”とは、
突き詰めると、結局すごーく当たり前な話になること、
多いのだと思います。

しかも、人は機械ではない。

だから、スゴいことを
何かを一度、聞いたからといって、
全部がその瞬間にできるようになるわけではありません。

ウルトラCの超必殺技を100を聞いても、
聞いたことの「1」ができるかできないか、
そんなレベルが現実だと思うのです。


■先ほどのKさんのお話では、

『部下の話を聞くときに、パソコンを見ながら話してはダメ』

という非常にシンプルな話が、

「一つだけ心に沁みわたり、実践した」

ということで、変化を感じ、
自分に大きな影響を与えた、と言います。

同様に、皆さまにも、
本を読んだり
時に何かの研修を受講したり、
学びを深められるときがあるかと思います。

そんなときに、

「新しい知識を100吸収しよう!」
と意気込むのではなく、

『一つだけ、実践できることを見つける』
と考え、書なり研修なりに向き合う方が、
結果として、自分を変え、望む成果を生み出すことに、
つながるのかもしれません。


■繰り返しになりますが、

人は”たった一つだけ”でも、
継続的に変えることができれば
目に見える変化が訪れます。

だからこそ、

・本を読んだり
・新しい体験をしたり
・研修を受けたときに、

”新しい知識を得られたかどうか”

以上に、

【”一つでもコレをしよう”と思えたものがあったかどうか】

というアンテナを立てていることが、
学びにおいては大事ではないだろうか、
そんなことを思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 知るだけでは足りない。
それを使わなければいけない。
願うだけでは足りない。
それを実行しなければいけない。

ゲーテ""""

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