まさかのリスクを考える ー仮想通貨口座から引き落としができなくなりました
(本日のお話 2085字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
さて、早速ですが本日のお話です。
先日、とあるメールが
私の個人のGmailに届きました。
そのタイトルは、
「【重要】FTX Trading Limitedによる
米国連邦破産法第11章手続の申請について」
というものでした。
そう今、ニュースも騒がせている
仮想通貨業者「FTX」が破綻したお話です。
私もFTXに口座をもっており
いくばくかのお金をそちらに入れておりました。
現在「引き落とし不可」となっており、
果たして預けているお金は
戻ってくるのだろうか、、、
と不安を感じるとともに、
「こういうことが起こるのだ」
とく”まさか”を考えさせられる
機会になっております。
*
今日はこのお話から、
「まさかを考える」
をテーマに、思うところを
ご共有させていただければと思います。
それでは、まいりましょう!
タイトルは、
【 まさかのリスクを考える ー仮想通貨口座から引き落としができなくなりました】
それでは、どうぞ。
■私は基本
「やってみてから考えよう」
というタイプの人間でございまして。
やってみないとわからないし
やってみることで視野が広がることも
ままあある、と信じております。
、、、ということで
「仮想通貨」もやってみると
学べることもあるだろう
ということでスタートしてみました。
■始めたののは
”走るor歩くと
仮想通貨が貯まる”
という『STEPN』というゲームです。
以前、メルマガにも書きましたが
こんなゲームです。
↓↓
「ランニングをお金に変えるゲーム『STEPN』を始めてみた」
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10754/
うーん、怪しいですね(笑)
■さて、その
仮想通貨ゲーム(FTF)に参加するためには、
仮想通貨の口座を作る必要があります。
その過程で
今のFTXに口座を設けました。
理由としては、
”FTXは仮想通貨の大手であり、
比較的安心であろう”
という説明を見たから。
素人的な自分からすれば
「大きい=大丈夫」
という発想で口座を開きました。
■そして
『STEPN』というゲームに
幾ばく化のお金を投資しして
仮想通貨を貯めるために走りまくっておりました。
が、その後一転します。
私が参戦した時がピークであり
その後は一気に仮想通貨の金額が下落し始めます。
当時200~300円であった仮想通貨の1コインが
現在は3円(!)になってしまいました。
なんと99%の下落率(汗)。
一瞬で投資したお金が
”溶けて”なくなりました。
■仮想通貨って、怖いんだなあ、
噂ではポンジスキームだから
(先に始めた人が得するという
ネットワークビジネス的な仕組み)
気をつけたほうがよいといわれていたけど
やっぱりそうだったんだな、、、
と反省しつつ、
仮想通貨の仕組みを
知ることができたし
余剰資金だからまあ仕方ない、
こういうのも勉強になる、
とオチを付けておりました。
■しかし、今回のFTXの破綻は、
仮想通貨ではなく、
預金口座に入れていた日本円自体に
触ることができなくなりました。
これは”まさか”でした。
*
そしてこの状態を見て、
「国が破綻して
銀行に列をなして並ぶ人」
という映像が浮かびました。
今FTXからお金を下ろそうと
殺到している状態は、まさにこれだな、
などと思っておりました。
■こういった「まさか」は
身近に起こると急にリアリティがまします。
最近見た映画で、
『国家が破産する日』
という韓国の映画がありました。
1997年のアジア通貨危機から始まり、
韓国の外貨準備金がなくなっていき、
1週間ほどでデフォルトになってしまう状況。
その中で韓国の政府が
IMF(国際通貨基金)に助けを求める中で
それが国に、中小企業に、
どのような影響を与えるのかが描かれます。
市井においては
大手百貨店が、町工場に大型の契約をし、
手形で支払いをすませるものの、
金融危機の不安が高まったその瞬間に
その手形が紙切れになってしまう、
そして町工場の社長は
工場を売り、家を売り、という
状況に追い込まれていく姿が描かれます。
フィクションですが
事実を元に描かれたドラマとして
恐ろしさを覚えました。
また、漫画の
『ナニワ金融道』
というお話でも、
消費者金融で借り入れて
サインをした人がその後、
どのように取り立てをされていくのか
ということが書かれており、
それも恐ろしさを覚えました。
■ですが、いずれも
「どこか遠い世界の話」
として見ていました。
想像はしていたものの、
あるいは想像しようとしてたものの、
リアリティがなく、
リアルに感じきれないというほうが
正しい表現かもしれません。
しかし
”自分のお金が
実際に口座から引き落とせない”
”ホームページが503 NOT FOUND
となっている”
という状況になってはじめて
現実を感じるのです。
それくらい
「自分は大丈夫」
と私を含め、人はどこかで
思ってしまっている正常性バイアスが
働いているのかもしれない、
などとももう一人の自分が思っていました。
■いつ、何が起こるかはわかりません。
「まさか」は突然起こるものです。
仮想通貨だからもちろん
リスクはあります。
しかし少し視点を変えると
大手の金融機関でも
大手の企業でも、
あるいは国ですら
そうした「まさか」に遭遇した例は
いくつも存在するのです。
日本も戦後ハイパーインフレに
陥ったという事実もあります。
■と考えると、やはり
「まさかを想定し、備える」
という心構えは
改めて大切なことであろう、
と思います。
■金融において
リスクを分散させることもしかり
(預金も日本円、ドル、
預金だけではなく、投資信託、株、債権など)
人間関係についても
自分の身近に何かがあったとき、
頼りにしあえる状態を作るのもしかり、
自分の身は自分で守る、
その時のことを考えること、
改めてそのことを考えた次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
最善を願い、最悪に備えろ。
(Hope for the best and prepare for the worst.)
西洋の格言
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