「今」はずっと続かない
(今日のお話 2405文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は某製薬会社の中堅社員の方向けに、
「7つの習慣」の研修の開催1日目でした。
初めて導入頂く会社様で、
また、参加者は研究職に携わられている方もおり、
非常に知的で、理論的な方が多かったので、
どんなリアクションだろうか、と思っていたのですが、
「すごく面白くて、あんまり期待していなかったけど、良い意味で裏切られた」
「ちょうど自分が求めていること(時間管理)を教えてもらえた。
明日から、やってみようと思えた」
など、
嬉しいご感想を頂きました。
今日は2日目。
皆様が、よりたくさんの気付きを
持って帰っていただけるよう、切にお祈りしております!
■さて、本日のお話です。
先日の研修後の懇親会で、
1歳、3歳の小さな子供がいらっしゃる受講者の方に、
既に子供が高校生、中学生になっている方が、
こんなことをいっていました。
「ご飯を食べさせてあげられるのも、
手間をかけてあげられるのも、ホント一瞬だよ。
すぐに、カワイクなくなるから(笑)
だから、今の時間、大切にしたほうがいいよ。」
私は子供がおりませんが、
そんな話を聞いて、”大切な人と過ごす時間”
について考えさせられました。
今日は、そんな
「大切な人と過ごす時間の価値」について、
考えさせられるお話を見つけましたので、
皆様に共有したいと思います。
では、どうぞ。
【父の愛というもの】
今日も仕事で疲れきって遅くなって家に帰ってきた。
すると,彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。
彼は驚いて言った。
父「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」
娘「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」
父「なんだ?」
娘「パパは1時間にいくらお金をかせぐの?」
父「お前には関係ないことだ」
父親はイライラして言った。
父「なんだって,そんなこと聞くんだ?」
娘「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」
女の子は嘆願した。
「あまり給料は良くないさ・・・20ドルくらいだな。ただし残業代はタダだ」
「わぁ。」
女の子は言った。
「ねえ。パパ。私に10ドル貸してくれない?」
「なんだって!」
疲れていた父親は激昂した。
「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。
それが、金が欲しいだなんて。
だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」
女の子は,黙って自分の部屋に行った。
しばらくして父親は後悔し始めた。
少し厳しく叱りすぎたかもしれない…。
たぶん娘はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。
それに今まで娘はそんなに何かをねだるってことはしない方だった・・・。
男は娘の部屋に行くとそっとドアを開けた。
「もう寝ちゃったかい?」
彼は小さな声で言った。
「ううん。パパ!」
女の子の声がした。
少し泣いているようだ。
「今日は長いこと働いていたし、ちょっとイライラしてたんだ・・・。
ほら。お前の10ドルだよ」
女の子はベッドから起きあがって顔を輝かせた。
「ありがとう。パパ!」
そして、小さな手を枕の下に入れると数枚の硬貨を取り出した。
父親はちょっとびっくりして言った。
「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でも、もう足りたよ」
女の子は答えた。
そして10ドル札と硬貨を父親に差しのべて、言った。
「パパ!私20ドル持ってるの。
これで”パパの1時間”を、買えるよね?」
(出典/父の愛というもの 感動する話、泣ける話)
■「お父さんと過ごす時間を、買いたい」
娘にこんなこと言われたら、
たまらないですね。
想像してしまいました。
・・・というのもそうですが、
私は、上記の話を読んで、
この娘さんの「大切な人との時間を大切にする姿勢」は、
私達自身も、見習うべきなのではないか、
そんなことを感じてしまいました。
ともすると、忙しく働く現代人は、
「今日も残業が忙しいから・・・」
「疲れていて、どこかに出かけるなんて無理。」
となりがちなケース、
少なくないようにも思います。
しかし、冒頭にご紹介した、
ある会社の先輩が言われたように、
”今しかできないことがある”
と意識していないだけで、
そんな”今だからこそ”のことは、
たくさんたくさんあるのだと思うのです。
それは、
・子供と密に過ごす時間
・元気なうちに親孝行できる時間
・友人と休日にくだらないことで遊ぶ時間
・仕事を精力的にバリバリ出来る時間
・・・
そのどれもが、なぜかその時は、
なんとなく、これからもずっと変わらず続くような気がしてしまいますが、
冷静に考えれば、そんなことはありません。
きっと、いつか、どこかで
「ふっ」とそれが終わる時が来るはず。
だからこそ、
・父/母として、今しかできないこと
・息子/娘として、今しかできないこと
・夫/妻として、今しかできないこと
・〇〇として、今しかできないこと
そんなことに想いを馳せてみることも、
大切なのではないだろうか、
と、ふと思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。