自分らしいキャリアを築くための「自己理解」の全体像はコレだ
(本日のお話 1885字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
さて、早速ですが、
本日のお話です。
今日も引き続き
「キャリア」
をテーマに皆様に学びを
おすそ分けさせていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【自分らしいキャリアを築くための「自己理解」の全体像はコレだ】
それでは、どうぞ。
■キャリアコンサルティングにおいて
キャリアの相談者に対して、
「自己理解の支援」
を行うことが
支援行動の出発点とも言われています。
*
確かに、それはその通り。
自分自身について知らなければ
望ましいキャリアを描くことも、
その方向性を定めることも
ままならないものです。
■しかしながら、
自分で自分のことは見えづらく、
主観と客観がズレていることも
しばしばです。
ゆえに
”自分自身について”
(能力、思考・行動特性、価値観など)
理解を深める必要があり、
またそれを支援するために
他者やアセスメントを用いることも、
有用な行動と言えるでしょう。
■では、具体的に
『自己理解』
とは果たして、
何を意味するのでしょうか?
この「自己理解」の内容について
キャリアコンサルティングの枠組みでは
このように整理されております。
以下、まとめてみました。
(ちょっと説明っぽいので、
こんなものがあるのねーと、
サラリとお読み流しいただければと思います。)
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【自己理解とは何か】
<その1:自分は何ができるか?(職業能力等)>
(1)職業能力
・仕事をする際に、その仕事を遂行できる顕在的な力。
「知識」「技能・技術」「学力」などが該当する。
・職業能力を捉える概念として、以下のようなものがある。
ー エンプロイアビリティ(雇用され得る職業能力)
ー 社会人基礎力(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)
ー リテラシー(特定分野の知識やそれを活用する能力 例:ITリテラシーなど)
(2)職業適性
・職業への適応を予測する個人の諸特性のうち、能力の側面を言う。
・顕在的な能力とはいえないが、今後の学習や経験によって
獲得する事のできる潜在的な能力とされる。
(3)思考特性・行動特性
・その仕事において高い業績を上げる可能性が高い人は、
「能力」「適性」だけでは測れない。
そこで、「思考・行動特性」のような、思考パターン、
行動パターンなどが用いられる。
**
<その2:自分は何がしたいか?(職業志向性等)>
(4)職業興味
・「自分がどんな分野に興味を持っているか」ということ。
・個人の性格と環境が調和している選択のほうが、
よりよい職業選択であり、より良い仕事ができるという考えがある。
・職業興味を把握するために、
いくつかのアセスメントツールが開発されている。
(例:VPI職業興味検査など)
(5)職業価値観
・「職業に関し、どのようなことに価値を置くか」ということ。
・キャリアに関する意思決定に当たっても、
どのようなことにより多く価値を置いているかを知り、
その価値観を満たすことのできる選択をすることが望ましい。
※浅野浩美(2022).『キャリアコンサルタント・人事パーソンのためのキャリアコンサルティング』.労務行政 p.289-291
を参考に著者編
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■なるほど。
平たく再度整理すると
<自分ができること>
(1)職業能力 → できること
(2)職業適性 → ポテンシャルがありそうなこと
(3)思考特性・行動特性 → 自然とやってしまうこと
<自分がしたいこと>
(4)職業興味 → 何に興味があるか
(5)職業価値観 → 何を大切と思っているか
なのですね。
■このような
キャリアの意思決定の”補助線”
のようなものがあると、
「できる」でも
「大切と思っていない」ことをやるのも違うし、
「今はできない」けど
「ポテンシャルがありそう」なことも
選択肢として良さそうだし
「自然とやってしまうこと」を
活かして仕事をする方法はないか、
、、、などなど、
様々な可能性を検討することが
できるようになるようになりそうですね。
■キャリアをすでに
10年、20年と歩んできた方は、
(1)~(3)は理解できている一方、
もしかすると、
(4)~(5)の自分がしたいこと、
を置き去りにしてしまっている、
ということもあるかもしれません。
(もちろん人によりますが)
■とはいえ、キャリアは、
社会と関わっていく上で
長く続いていくものです。
上記のような枠組みで
「自己理解」
を深めてみるのも、
ときには役立ちそうだな、
そんなことを思った次第です。
(「自己理解を深めるアセスメント」の話は
また別の機会にお届けできればと思います)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人生の一番のご褒美とは、為す価値のある仕事を
一生懸命為す機会が与えられることだ。
セオドア・ルーズベルト
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