ピアノの発表会への道のりで学んだこと ~人はいつからでも成長できる
(本日のお話 1990字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、
キャリアコンサルタントの実技試験と
また夕方からはピアノの発表会でした。
(ちなみに子供が参加ではなく、
私が参加、でございます)
キャリアコンサルタントの試験も
緊張感がもちろんありましたが、
それ以上にピアノの発表会は
かなり集中力と緊張を要するものでした。
それは下手なりに
なんだかんだ一年間練習してきた曲を
「3分1本勝負」&「人前で弾く」
という状況が
そうさせるのだと思います。
ただ、そうした体験がゆえ
色々と考えさせられることもあり、
またそれまでのプロセスを振り返って思うこともありました。
、、、ということで、
本日はそんな個人的な話からではありますが
「ピアノの発表会プロジェクト」
からの気づきを書き記したいと思います。
タイトルは
【ピアノの発表会への道のりで学んだこと ~人はいつからでも成長できる】
それでは、どうぞ。
これまでもメルマガに何度か
書かせていただきましたが、
2年前に、ピアノを習い始めました。
私は、小学生の頃
ピアノを数年間習っていました。
ゆえに基礎的なところはある程度できます。
(「エリーゼのため」は弾いた)
ただし、幼少期からやっていた人とは
技術的にも,音感を含めて、
比べられるレベルではありません。
ピアノの伴奏も
かつてやったことはありません。
そんな中ですが
大人になって習いはじめて、
一つの目標として、
ピアノの発表会に出ることにしました。
■そして、
昨日のピアノの発表会。
曲目はショパンの
『革命』という曲にチャレンジしました。
正直、激ムズの曲であり、
私のレベルは足りていないチョイスです。
そして、迎えた本番。。。
結論からすると
「革命的なほどに間違えまくった」
という発表会でした(汗)
ある意味、曲を体現した、
となります(とほほ)
■子供と共に観に来ていた妻は
「どうだった?」
と聞くと、コメントとして
「まあ、押し切ったね!」
でした。
後ほど録画してもらった動画は
子供(2歳)が「ピアノ!」と叫んでいる声と、
聴いていて、
安定感がなくドキドキさせられる演奏が
収録されており、
やっぱりYoutubeみたいに
上手く弾けるひととは違うよなあ、、、
と自分で認めざるを得ませんでした。
■ちなみに、先生も終わった後に
「度胸ありますね!」
と言ってくれましたが
その裏の意味としては、
止まりそうなくらいのミスでも
無視して弾き続けられる胆力(?)
に対して、”強み”を見出して頂いたようです。
(なんか複雑ですが、、、苦笑)
■もちろん、
「もっときれいに弾きたかった」、
「間違えなく弾きたかった」
という気持ちはあります。
しかし、悔しさもある一方、
一定の満足感もあるのです。
多分、その理由が、
・自分なりに挑戦した事実
・自分の成長を感じた感覚
これが、確かにあったからだと思うのです。
たかだか大人の趣味、
そう言ったらそれまでですが、
それでも私にとっては
そうした実感を覚える貴重な体験でした。
■少し話が脱線するようですが
実は、私のような
”一つの曲を完成させる”ために
必要なピアノの練習は
「地味な反復作業」
でしかありません。
才能ある人
幼少期からやっている人は別かもしれませんが
大人になって始める人は、
多分私と同じような状況だと思います。
そんな中では。
才能も音感もリズム感も
あまり必要ではありません。
ただ
”繰り返し練習する”
ことができれば、うまくなるのです。
■不思議なもので
同じフレーズを
何度も何度も繰り返すと、
少しずつ体が覚えていきます。
1日ではダメでも、
10日練習すると、1小節は
ちょっと音楽っぽくなります。
100日やると、曲の輪郭が
見えてくる気がします。
最初は弾けなかったところも、
繰り返して弾き、
先生にフィードバックをもらい改善していくと、
僅かずつですが上達していくのです。
そして、たった3分足らずの曲を
1日30分×1年=約200時間ほど
練習したことになります。
■「経験学習」という学びの理論があります。
それは”人は経験から学ぶ”とし、
以下の4つのサイクルを意味します。
「経験」→「省察」→「教訓化」→「実践」
というサイクルです。
ピアノの練習も同じでした。
・毎日30分、実践する(=経験を積み重ねる)
・月一回のレッスンで
先生からフィードバックをもらう。
そして、現状を振り返る(=省察)
・先生からのアドバイスや問いを含めて
上手に弾くための教訓を得る(=教訓化)
・学んだことを改めて実践&練習する(=実践)
■ピアノの練習に当てはめるのは
ちょっと強引かもしれませんが
まさにこのサイクルを
回しているようにも思いました。
そして、
この「経験学習」は、
誰しもがそのレベルにおいて回せるものであり、
その中で確実に成長の実感を感じることもできます。
■正直なところ、
Youtubeでバリバリ上手に
弾きまくっている方の動画を見ると、
「ああ、自分も
幼少期からピアノを練習して
こんなに上手だったらな、、、」
と思わないこともありません。
■ただ、
どんなレベルであれ
ピアノの発表会の道のりである
何かを学び、上達するプロセスは
”「学ぶことの本質」を
体験させてくれるもの”
であり、同時に
『人はいつからでも成長できる』
と信じさせてくれるものでもあった、
と私は感じます。
それは、大学院の学びと、
同じくらい貴重な学びの経験でした。
■改めて、
音楽的には、
美しいとは全くいえない内容であり、
自分の未熟さも
痛感した発表でしたが、
それでもなお、
こうした体験を味わせてくれた
このピアノの発表会のプロセスは
「やってよかった」
と噛み締めています。
■これからも
繰り返し、ちょっとずつ
成長していきたいと思いますし。
できれば聴いてくれる人にも
何かを残せるようにいつかなりたいものだ、
そんなことを思った経験でした。
今後もコツコツ、
地道に積み重ねていきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
千日の稽古を鍛とし、
万日の稽古を練とす。
宮本武蔵
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