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3344号 2023年4月20日

自分から”組織になじむ”ためにできること(その1) ープロアクティブ行動の「自己指向型行動」-

(本日のお話 2405字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のコーチング。
その他3件のアポイントでした。

また夜は15キロのランニング。



さて、本日のお話です。

今日も昨日に引き続き、
”組織に馴染む”という

「オンボーディング」

をテーマに学びをご共有させて
いただければと思います。

それでは、早速まいりましょう!

タイトルは、

【自分から”組織になじむ”ためにできること ープロアクティブ行動の「自己指向型行動」-】

それでは、どうぞ。

※本日のお話は著書からの引用です。
採用者、新卒・中途入社者にとって素晴らしい名著。
とてもおすすめでございます。
↓↓
『組織に馴染ませる力』尾形 真実哉 (著)


■少し前に、

ある中途入社者で1年くらいの方と
お話をする機会がありました。

すると、

「どのようなことを期待されているのかが
わからず不安である」

「仕事の細かいサポートが欲しい一方、
どこまで求めてよいかわからない」

などのお話が上がっていました。

もちろん、その上司の方も
周りの同僚の方も受け入れて様子でしたが

リモートでの仕事の状況もあり、
不安は拭いきることはできない、、、

そんなお話でした。

■”組織になじむ”上で、

やはり”職場の受け入れ体制”は
上司・同僚・会社全体の認識は
とても大事な要素の一つです。

一方、当然ながら

”入社した本人”

の行動によって、

上手に馴染めるかどうかが
影響してくるもの。

■、、、ということで

「よし、馴染むために
積極的に関わろうゼ!!」

でちゃんちゃん、で
皆がわかればよいですが、

”具体的に、何をどうすれば
組織に馴染むことに繋がるのか?”

この部分はあまり整理されて
いないようにも思います。

■そこで、

冒頭でご紹介の著書で、
このように整理がされていました。

まず、

「組織になじむためには
『プロアクティブ行動』が重要である」

といいます。

『プロアクティブ行動』とは

”個人が自身や環境に影響を及ぼすような、
先見的な行動であり、未来志向で変革思考の行動”
(Grant & Ashfor)

と定義されます。

私たちは、自ら周りに対して
影響を及ぼすための行動ができますが、
そうした行動をカッコよく(?)
「プロアクティブ行動」というのですね。

そして、この

”組織に馴染むためのプロアクティブ行動は
3つの次元に分類することができる”

と続けます。

3つの次元とは、

・{自己指向型行動}:”自分自身の意識次第”で取れる行動

・{他者指向型行動}:”他者の存在や協力が不可欠”であり、他者によって行動の質が左右される行動

・{仕事指向型行動}:自分が関わる”仕事やタスクに対して働きかける”行動

です。

■少し長くなるので、
今日の上記のうちで

・{自己指向型行動}

をまとめてみたいと思います。

組織に馴染むために、
自分自身の意識次第で取れる行動には、
果たしてどんなことがあるのでしょうか?

以下、まとめます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【組織に馴染むための「プロアクティブ行動」】

●{自己指向型行動}
:”自分自身の意識次第”で取れる行動

(1)革新行動:

古いやり方に固執せず、積極的に新しいアイデアを提案したり、
実行したりする行動のこと。
新しいことを仕事に取り入れることで、多くの経験が生まれ、
その経験から更に多くの知識を獲得することができる。

*効果:モチベーションの向上、パフォーマンスの向上

(2)積極的問題解決行動:

問題に直面したときに、そこから逃避したり、解決を先送りしたりせず、
問題について詳しく調べたり、様々な解決方法を試したりすることで、
積極的に問題解決つなげること。

*効果:自己効力感の向上

(3)学習行動:

人は学び続ける限り、成長し続ける。
組織に適応することに効果的な学習行動には
「経験学習」「観察学習」「自己学習」がある。

1,「経験学習」
→ 自分自身が直接経験したことから学ぶこと。
リーダーシップ開発には経験からの学びが7割と言われる。
また、ポジティブな経験だけでなく、ネガティブな経験からも、
人は多くのことを学び、多くの知識・スキルを習得できる。

2,「観察学習」
→ 上司や同僚を観察することで学習すること。
個人が経験できることは限りがあるため、
他者を観察することで学ぶことができる。
自分が尊敬できて、高いパフォーマンスを出している
上司や先輩社員は”模範”となり、
ローパフォーマーは”反面教師”になるため、いずれの観察も有効。

3,「自己学習」
→ 自分で本を呼んだり、勉強会に参加したりして学ぶこと。
資格取得、専門職大学院なども含まれる。
”越境学習”により外に出ることで学びを深めることもできる。

※引用:尾形(2021)『組織に馴染ませる力』.p164-173
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

■いかがでしょうか。

皆様が自分自身を振り返ると、

どのような行動をやっているのか
あるいはやっていないのか

気付かされます。

■個人的にはやはり一番は

「経験学習」が効果的である一方、

仕事は慣れてくると停滞感を
感じざるを得ないこともあります。

しかし「観察学習」などで
他者の仕事ぶり鞄持ちのごとくすることで
学びの視野を広げることができます。

(私も大学院のメンバーと
一緒にプロジェクトをしたときに、
仲間の仕事のスピードの速さ、
エクセルとパワポの使い方の効率性を
目の当たりにして、愕然としました。。。)

あるいは

本などで「自己学習」をするのも、
もちろん重要です。

まさに私が日々行っているメルマガも、

”いい経験が仕入れられたとき”

は経験学習の振り返りとして
喜々として書くことができるのですが、

あんまりいい”経験のネタ”がないときは
振り返っても、あんまり結晶化された学びとして
アウトプットすることが難しいこともあります。

(書くことができても、以前と同じようなことの
繰り返しになってしまう)

そういうときは、書籍などから
新しい知識をまとめたほうが学びになる、
とも感じます。

■ということで、4月。

新しい組織との出会いを控えている人も、
少なくないかと思います。

ぜひ、上記のプロアクティブ行動
ご参考にしていただければと思います。

続きの、

・{他者指向型行動
・{仕事指向型行動}

は明日に続けます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

1つのドアから入れなければ、別のドアから入る。
あるいはドアを造る。

ジョーン・リヴァース
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