野辺山ウルトラマラソンを走り終えて思うこと ー自己ベスト出ましたー
(本日のお話 2256字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は朝5時から、
野辺山ウルトラマラソン(100km)の
出場でした。
そのまま、野辺山の宿に
仲間たちと宿泊した翌朝ですが、
錆びついたブリキ人形のように身体が動きません(汗)
タンパク質を取ろう。
*
さて、本日のお話です。
今回通算5回目の
野辺山ウルトラマラソンですが
例年のごとく体験記を残してみたいと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【野辺山ウルトラマラソンを走り終えて思うこと ー自己ベスト出ましたー】
それでは、どうぞ。
■野辺山ウルトラマラソン。
毎年ながら、
「また今年もしんどく、しかし感動的な
あの日がやってくる」
という気持ちになります。
これまで4回走ってきており
今年は5回目の挑戦になります。
しかしながら、
回数を重ねても毎年不安なものです。
特に今年は腰を痛めてしまい、
走るとズキズキと重みを感じており、
非常に危うい状況でした。
ウルトラマラソンの前日も
鍼治療へ行き、施術をしてもらい、
そして当日も痛み止めの
ロキソニンを飲みながらの参戦です。
■正直、
そのような痛みを
最初から抱えて走るのは初めてでした、
ゆえに
今回はリタイヤも
ありえるかも・・・
という不安を感じながら、
朝5時のスタートでした。
■走り始めてしばらくは
左腰の重みを感じて
ごまかし走っていましたが、
途中から痛み止めのロキソニンが
効いてきたようです。
段々と気にならなくなり、
ペースを上げることができました。
*
ちなみに当日は最高気温24℃と、
過去のレースの中で完走率が
非常に低かったときと近い天候です。
ゆえに、汗による塩分不足で
脚がつらないように気をつけます。
■しかし、嬉しい兆候に気づきます。
腰の痛みがロキソニンでなくなると、
”去年に比べて
明らかに身体が軽い”
と気が付きます。
去年は最初の10キロから20キロまで
息を切らしながら何とか上がっていたのが、
今年は普通に登れるようになっていました。
タイムも、昨年より
1kmあたり1分近く早く走れています。
「これは今年の練習の成果が
出ているかもしれない」
と思いました。
身体がしんどくないペースで、
できる限り早く前に進もうとしました。
下りは1km5分以下のペースで
ガンガン飛ばしていきます。
■そうして、
1人、また1人と抜いていくと
より身体には元気が湧いてきます。
とはいえ、
80キロにもなると脚はもう疲れ果てて、
「もう早く終わらないかな」が
思考の8割になります。
90キロになると、
早く終わって欲しいのに
なかなか終わらず、
身体はもう使い果たしているので
音楽の力を頼ります。
『負けないで』(ZARD)と
『それが一番大事』(大事マンブラザーズ)
『終わりなき旅』(Mr.Children)
『走れ!』(ももいろクローバー)
あたりをひたすら流します。
身体がめちゃくちゃ疲れていると、
坂井泉水さんの優しい歌声に触れるだけで
涙が溢れます。
恥ずかしいので
サングラスをして誤魔化しますが、
そうやって涙しながら走ると、
少しだけ元気がでるのが不思議です。
■そうして毎年、同じような
・しんどい、無理
↓
でも頑張ろう
↓
終盤のZARD
↓
涙しつつ頑張る
というルーチンで
何とかゴールをしてきましたが、
今回も鉄板の流れで
ゴールになりました。
ゴールイムは
「11時間48分」
でした。
そしてこれは、同コースの
私の自己ベストでもあります。
(嬉しい・・・!)
■実は昨年の今
SNSで宣言したことが、
それは、去年(2022年)がこれまでで
一番遅いタイム(13時間30分)だったので
「2023年はしっかり練習して、
自己ベストを狙う」
なるものでした。
■腰が痛く
コンディションが悪いとか
万全でないことはありました。
とはいえ、
よいタイムが出せるよう
月間走行距離をこれまでの
大会の中で自分としては一番長い距離を
練習では走りました。
体重も2ヶ月間で
66キロ→61.5キロまで減量をし
当日のレースに備えました。
そしてそれが、
結果として自己ベストに
繋がったのだと思います。
しかし面白いもので、
「タイムが遅い去年より
今年のほうがより楽に走れた」
と感じています。
■こうして今年だけではなく、
これまでのウルトラマラソン全体を振り返って、
改めて思うこと。
それは
【準備が9割】
であること。
準備の一番は「走った距離」です。
準備とは「体重のコントロール」です。
また準備には「痛み止めのロキソニン」などの
トラブルへの対処を含めた戦略です。
本番では、
積み重ねたもの、
まさに「準備」がものを言います。
特に「走った距離」を含めた
そうした積み重ねがあると
「歩いてしまおうか」か
「もうちょっとだけ頑張ろう」かの選択の間で
諦めない方向に自分の背中を押してくれます。
そして、頑張ろうという気持ちで
身体を操作しようとした時に、
それに応えてくれるパフォーマンスを
出してくれるのものが積み重ねた練習です。
■改めてウルトラCなんてものはなく、
積み重ねでしかない、
とウルトラマラソンは教えてくれます。
これらは、マラソンだけではなく、
仕事でもその他のことでも、
あらゆることに通ずる原則だと思います。
その他、制限時間ぎりぎりで
会場に流れる『負けないで』と
曲に呼応するランナーと
仲間のゴールを持つ応援者の盛り上がりは
胸にグッと来るものがあります。
ランナーとしては
最後のゴールゲートへの150mは、
結婚式のライスシャワーよろしく
「おめでとう!」「お疲れさま!」を浴びる、
とても感動的なシーンです。
年に1回、
このイベントのときだけ合う友人もいて、
つながりも素晴らしい機会だと感じます。
これで累計5回でましたが、
改めて素晴らしいイベントであることを噛み締めつつ、
主催いただいた方や街に感謝の念を覚えた1日でした。
良い思い出になりました。
そして次は、飛騨高山ウルトラマラソン。
6月11日なので、あと20日。。。。
正直しんどいですが、申し込んでしまったので頑張ります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
努力の成果なんて目には見えない。
しかし、紙一重の薄さも重なれば本の厚さになる。
君原健二(マラソンランナー)
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