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3420号 2023年7月5日

気分が落ち込んでいるときに、抜け出すための5つの方法

(本日のお話 2804字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
また夕方からは10kmのランニングでした。
1kmあたり4分20秒まで加速してみましたが、
筋肉が目覚める感覚があり、良い練習になりました。

263kmマラソンまで、あと10日間。
疲労を残さない程度に筋肉を鍛えていきたいと思います。



さて、本日のお話です。

先日、ある
ハーバード・ビジネス・レビューの論文を読みました。

そのタイトルは、

『気分が落ち込んでいる時、どうすれば達成感や喜びを得られるのか
ー負のスパイラルを断ち切る5つの方法ー』

というもの。

この内容が、非常に納得&実用的で
いいなあ、と感じるものでしたので、

今日はその論文の内容を
皆様にご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【気分が落ち込んでいるときに、抜け出すための5つの方法
ー論文『How to Get Something Done When You're Feeling Down』よりー】

それでは、どうぞ。

■元気がないとき、ありますよね。

だって、にんげんだもの。

でも厄介なのは
そういう時に限って、
「負のスパイラル」に巻き込まれることです。

・なんだかやる気がでない

・ぼーっとする

・自分は一体、何をしているんだろうか、と
ネガティブなことを考える

・活動が低下する

・ますますやる気が出ない

以下繰り返し

、、、というように。

■悲しきかな、

”元気がない時ほど
連鎖的にエネルギーが低下していく”

という現象が起こりがち。

これ、きっと誰もが
経験したことがある感覚ではないかと。

(私もよーくわかります)

■曰く、

「内的対話」
(自分の頭の中である対話)

の8割はネガティブなものであるという説もあり、
もしそうだとすると、

”負の思考のループ”

は誰もが陥りやすい現象である、
というのは妥当のように思えます。

■では、こうした
エネルギーレベルが低下したとき

すなわち気分が落ち込んだ時に
どのようにすれば”方向転換”が可能になるのでしょう?

このことへの対象法が
冒頭にご紹介した、

『気分が落ち込んでいるときに、どうずれば達成感や喜びを得られるのか』
"How to Get Something Done When You're Feeling Down,"
HBR.org, October 20, 2021.

に紹介されており、

その内容に「なるほど!」と
納得したのでした。

■本論文は、

臨床心理士ののアリス・ボーイズ氏が
記述しており、

「行動療法」などの知見を用いて
その対処法を紹介しています。

大きくその対処法の方向性としては

「敢えて生産的な状態でいることで
負のスパイラルを遮断し、方向転換する」

という事を提唱しています。

■では、具体的に、
どのような内容なのでしょうか?

以下、5つの方法が紹介されておりました。

特にその中の2つを詳しくお伝えしつつ、
ご紹介させていただきます。

まず1つ目が、

『1)達成感や喜びが得られる活動を
日々のスケジュールに組み込む』

ことです。

曰く、

・健全な情緒を保つために、2種類の活動が必要である。

・「達成感を与えてくれる活動」と、「喜びを与えてくれる活動」である。

・鬱病に対する心理療法『行動活性化療法』は、この原理に基づく。

・やり方は、
1、「達成感を与えてくれる活動」と「喜びを与えてくれる活動を見つける」
2,毎日朝・昼・夜の3回それぞれ行う。(例:コーヒーを飲む、運動をする、掃除をするなど)
3,この2種類✕3回=合計6回の行動を日課として、スケジュールに入れる

とのこと。

達成感と喜びを感じることは、
健全な情緒を保つためにとても大事です。

「暇でやることがない」のは、
むしろ辛いし、健全ではないのです。

だから掃除でも、コーヒーを飲むでも
ストレッチするでも、
些細なことでよいので、

達成感や喜びを感じる行動を
日常に組み込むのが大事なのですね。

なるほど、なんだか分かる気がします。
(掃除すると気分がよいですし!)

■次に、2つ目が、

『2)ディープワークの習慣をつくり、
セルフコントロールの必要性を減らす』

ことです。

、、、ん?
ディープワークってなんだ?

と思われたかもしれませんが

ディープワークとは、
「集中力を高めて行う仕事」のことです。

例えば、

・企画書を作る、とか
・勉強をする、とか
・執筆をする、

など、1時間なり2時間なり、
集中力を要する仕事を意味します。。

この活動を
朝8時とか、朝10時とか、
決まった時間に行うことで習慣化する事を目指すのです。

重い腰を上げる感覚を持たずに
自動的にディープワークができるようになる。

それが習慣として確立できれば、

どれだけ強い感情(ネガティブさ含め)を
抱いていても実行できるようになり、

上述の「行動活性療法」のメカニズムで言う

「これをやったぞ!」という
達成感を得ることができて、
元気を取り戻すことができる、
(=行動が活性化される)

となります。

なるほど、
集中できるルーチンを設けることで
達成感や喜びをゲットするのですね。

■その他には、以下の3つが紹介されていました。

『3)通常の仕事の量を減らす』

→ストレスレベルが高い時は
まず50%くらいの仕事に減らせるように試みる。

『4)難易度(高・中・低)が異なるタスクを交互に行う』

→ 簡単なタスクと困難なタスクをバランスよく行うと、
精神衛生を良好に保つことができる

『5)メンタルヘルスの治療を受ける事を検討する』

→ 鬱状態に入っている時は、鬱のレベルを下げることも有用である。
認知行動療法、薬物療法、様々なアプローチがある。
これを有効に行うとよい。

とのこと。

■それぞれ、なるほどなあ、、、

と思いましたが、その多くが

「敢えて活動を行う」ことで
対処をするところが興味深いです。

そして個人的には、

『2)ディープワークの習慣』

がとても納得がありました。

私事で恐縮ですが、

このメルマガはまさに
「ディープワーク」の立ち位置なのです。

そしてメルマガを書くと、
達成感もあるし、毎日元気になるのです。

例えば私は、

”基本的に7~9時の間に
論文など読む&メルマガを書く”

ことにしています。
(日によりますが)

ネガティブなことがあった日も
体調が悪い日も、これをやると
落ち込んでいても負のスパイラルがリセットされます。

実は私、

メルマガを始める前までは
ズブズブと沈みに沈むこともあり、
気持ちが安定しませんでした。

しかし、

メルマガを習慣にしてから
「気持ちの方向転換」を必ず1日1回行っている、
という感覚を持つようになりました。

終わった時は、大小様々ですが
多少なりとも気持ちのすっきり感があるので、
そこで「気持ちの沈下」が停止するのです。

”毎日気持ちをリセットする習慣”

それがディープワークの習慣なのかもしれません。

■日々、私たちには
色々なことがあります。

気分の浮き沈みもあるのが
人間の常ではあります。

その中で、
こうした心理療法の
5つの手法なども活用できると
日々健やかに活動しやすくなるのかもしれないな、

そんな事を思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自由と人生は、毎日それらを改めて
征服する人のみに価値がある。

ゲーテ
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