「強みカウンセリング講座」の受講者の半数以上は、学校の先生だった
(本日のお話 2354字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日外部人事パートナーとして
関わらせて頂いている会社の人事の皆様への、
コーチング6件でした。
その他、夕方から1件のアポイント。
*
さて、超ウルトラマラソンまであと3日です。
まずはレース開始まで体力を蓄えられるよう、
工夫をしつつ、頑張りたいと思います。
(今週かなり忙しいのですが・・・汗)
準備を含めてレース。
完走を夢見て、頑張ります!
*
さて、本日のお話です。
私事ですが、先週末の土日で
「強みのカウンセリング講座(VIA)」
に参加をしてきました。
私は普段は、ストレングス・ファインダーなど
強みの活用に関しては、発信する側です。
ですが他者の視察(!)は、
新しい気付きが得られるため
どんな業界でも勉強になると感じていました。
そんな勉強会の中で
個人的な驚きだったことがありました。
今日はそのお話について
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「強みカウンセリング講座」の受講者の半数以上は、学校の先生だった】
それでは、どうぞ。
■冒頭から余談ですが、
私たちは、
”自分がいる場所を基準に、
当たり前のものとして考えがち”
という傾向があると思います。
・国や文化の違い(日本、中国、欧州、北米など)
・業界の違い(サービス業、IT、公務員など)
・組織の違い(スタートアップか、伝統的企業か)
こうした色んな環境の中で
私たちは生きており、
その中で、使う言葉、考え方、
ボディランゲージの意味、
仕事の進め方などの
”当たり前”
を獲得していきます。
ただそこの中いる人は、
その場所が基準になっているので、
その当たり前は、
外に出て初めて気づく、となります。
■そして、
私(紀藤)も例にもれずその一人。
先日の強みの講座で
「外に出てみる」ことで、
”当たり前”に気づく経験をしました。
私は仕事柄、
”ストレングス・ファインダーを活用し
組織の中で強みを活かす文化を作る”
というお手伝いをしております。
・上司が部下の強みに注目する
・チーム内で強みを承認し、補い合う
そんな考え方や手法をお伝えしており、
そのため
「強みとは、組織の中で
パフォーマンスを高めるための活用する」
というのが私の”当たり前”でした。
(逆に言えば、それ以外の使い方を
あまりしっかり見てこなかった、、、
ということです)
■そんな中で、先日参加した
「強みのカウンセリング講座(VIA)」
です。
最初に驚いたのが、
その中の多くの方が
「学校の先生」であったこと。
特に、その中の半数は
”発達障害を持つ子供がいる
特別クラスで働く先生”
でした。
最初のグループになった方と
自己紹介をする機会があったのですが
ある方は、参加の動機としてこのように語られていました。
「発達障害のお子さんをお持ちの親御さんは、
どうしても”その子ができないこと”に
目が向いてしまう、ネガティブバイアスが
強く働いてしまうんですよね。
その子が持っているユーモアさとか愛情とか
”いいところ(強み)”にメが向くと
関わり方が変わると感じてます。
なので、もう少し勉強したくて参加しました」
、、、とのこと。
■この講座が先生に有名なのか
あるいはVIAという強みのアセスメントが
知られているのかはわかりませんが
いずれにせよ、このことは
「組織の中でパフォーマンスを発揮するために
強みを活かす」
ではなく、
「子育て、教育の観点で
強みを活かす」
ということで、同じ手法でも
目的とするものが少し違っていた、、
ということ。
■そして調べてみると、
実際に、色んな論文があることに
気が付かされます。
例えば、
”親の強みが学業成績に影響を与える研究”
(Waters,2019)
(=親が「熱意」「忍耐強さ」を持っていると
子供の学業成績に有意な影響がある)
とか
”強みに基づく子育てをすると、
子供の学習成績が向上する研究”
(Warters,2019)
(=強みに基づく子育てをすると、
子供の強みの理解度、強みの育成度、
学習への熱心さ、忍耐強さが高まり、
学業成績に影響を与える)
などです
ああ、
自分は「強みを活かす」ということの
一部分しか知らなかったんだな、、、
そのことに気付かされ、
”当たり前”に囚われていた、
と感じたのでした。
■また、勢いで
少しマニアックな話をさせていただきますが、
強みを見つけるアセスメントの
違いについても感じることがありました
日本で使える強みのアセスメントの2大巨塔は
・「ストレングス・ファインダー」
・「VIA(Value in Action)」
の2つです。
詳しい説明は割愛しますが、
・「ストレングス・ファインダー」は
”成果につながる思考・感情・行動のパターンから
強みを見つける”
・「VIA」は
”人格的な美徳から強みを見つける”
とざっくり理解しています。
ゆえに、同じ「強み」でも、
強みを定義する言葉のチョイスが、
違っていると感じます。
■例えば、
ストレングス・ファインダー=
「最上志向、責任感、競争性、分析志向、戦略性など」
という強みの表現ですが、
VIA=
「愛情、ユーモア、親切さ、勇気、謙虚さ、熱意など」
という強みの表現になっています。
どちらも「強み」の表現なのですが、
・発達障害のお子さんを対象に考えた場合
・組織のパフォーマンスを高める場合
で考えたとき、
前者はVIAの表現のほうが
より当てはめやすい、と感じますし、
後者はストレングス・ファインダーのほうが
より当てはめやすい、と感じました。
(個人の感想です)
■、、、と色々とお伝えしましたが
先日参加した
「強みのカウンセリング講座」から
・外にでて自分の”当たり前”に気づくと
視点が広がる
というお話、
・強みのアセスメントツールも
目的や対象者によって相性がある
そんな事を感じた、というお話でした。
自分の視点にとらわれず
柔軟に色んな方法を学んでいきたいものだな、
そんな事を感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
発見の旅とは、新しい景色を探すことでない。
新しい目で見ることなのだ。
マルセル・プルースト
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