2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された話
(本日のお話 2568字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
お盆休み真っ盛りですね。
私も、気分がお休みモードになっております。
昨日の祝日は、
妻が友人との約束があり、
イヤイヤ期真っ盛りの息子(2歳)を連れて
バスにのり東京ビックサイト→モノレールで豊洲公園へ、
そして自宅に帰るという旅路でした。
だんだん要求が高くなり、
要望が伝わらない、叶えられないと泣き、
アザラシのように道に横たわるため、
疲労度はマラソン20kmとだいたい同じ、
またはそれ以上の感覚でした(汗)
うん、言葉にできないって
ストレスだよね、、、とも思った1日。
さて今日は、続けていた
『人材開発・組織開発コンサルティング』の書籍の探求は
週明けに回させていただきつつ、
先日あった、
印象的な家庭の出来事から気づきと学びを
ご共有させていただければと思います。
(ごくごく個人的な話でございます。。。
もしご興味があれば、お目通しくださいませ)
それではまいりましょう!
タイトルは、
【2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された話】
それでは、どうぞ。
■昔、知人で保育園の先生が
こんなことを言っていました。
「園児の行動を見ていると、
その子の家庭の様子が透けて見える。
たとえば、
”足でモノをどかす子”がいる。
それは、
お父さんお母さんがそうやっている
ということなんだよね」
と。
■10年程前の話。
なので、子供がいない私は
「ふーん、そんなものか。
でもわかる気がする」
くらいの感覚でした。
ただ、2年少し前、
我が家に子供がジョイン(?)して、
そして月日が経ちました。
今ではそのことが実感として
わかるようになりました。
■例えば、紀藤家の場合、
息子(2歳)が
言葉を獲得し始める中で、
以下のようなことが起こっています。
息子がつまづいて
ころんだ時には、
「だいじょうぶ?」
(ころんだとき、父母がそう言うから)
といいます。
そして、靴を履きたいときは
「靴、履こうか?」
(靴を履きたいとき、父母がそう言うから)
といいます。
そして、
父に対して不満があるときは
「お父ちゃん、いらない」
(父が不要なとき、母がそう言うから
(、、、ではないと信じたい))
といいます(汗)。
このように、
幼子が発達するプロセスで
「親が口にしている言葉を
子供が模倣している」
ことを頻繁に感じさせられております。
■そんな中、
少し反省することがありました。
それは先日、夕食の時間の話。
皆でご飯を食べていたとき
あることに気づきました。
子供がご飯を口にすると、
「うまっ!」
と頻繁にいうのです。
いつも「うまっ」。
そこで、はたと気づくのです。
食事の最中、
私も「うまっ」。
妻も「うまっ」。
いかん、、、
アラフォーの良い大人が
「うまっ」とは、
ヤバイとしか表現ができない
言語表現に乏しくなった若者問題のように
なっているではないか、、、。
これはよくないぞ、
子供がどうこうよりも、
社会に生きる大人として
「美味しい」と正しい言葉を
使うべきではなかろうか、、、
そんな家族会議になりました。
■そして努めて
”美味しい”
と意識して言うようにした、、、
という話です。
(それでも「うまっ!」と
いってしまうのですけどね。
美味いものは美味いので・・)
■さて、こんなお話を踏まえつつ、
その直後くらいに
あるプロジェクトの打ち合わせがありました。
あるスタートアップへの
人材開発・組織開発を行う、
(私を含めた)プロジェクトチームでの会話です。
何かの流れで
「大人が変わるために
どのようなプロセスが必要か?」
という話題になりました。
その中で、メンバーの一人が
『外化』という概念を教えてくれました。
いわゆる”経験豊富なおじさんたち”が
変わるためには
「『外化』がポイント」
というのです。
外化(がいか)とは、
次のようなプロセスで行われます。
1,自分が思っていることを
絵なり言葉なりで表現する(外に出す)
2,そこは率直さが必要。
どんな発言であろうがOKであり、
他者が判断や評価はしない
3,その後、「自分が外に出した言葉や絵」に対して
「自分自身で見つめる」ことをする。
4,そして、その外に出した自分に対して
自分がどう思ったのかを考える
とのこと。
■すると、面白いことに
「意外と自分って
他責の言動が多いんだな、、、」
とか、
「アイツが悪いと思っていたけど
自分も否がある気がしてきた」
というように、
自分の思考や行動を
メタ認知すること(=客観的に見る、引いてみること)を通じて、
自らの思考の偏りやバイアスに気づき、
行動変容の第一歩になる、、、
とのこと。
たしかに、そういうワークは
自分もやるし、人の変化変容は
「外化」が重要だよな、、、
とぼんやり思っていたのでした。
■そして同時に思います。
ああ、そうか、、
先日の「うまっ」発言も、
外化のプロセスだったな、、、と。
・息子の「うまっ」発言
↓
・自分自身の行動を鏡のように見た
↓
・振り返って、これはよくないねと行動を変えた、
まさにこれが
『外化』なんだなあ、、、
そんなことを気づいた、というお話。
■他者から
「こうしろああしろ」と言われるのは
経験を重ねた大人としては抵抗感があるものです。
しかし、
”『外化』という
自分で自分に気付くというプロセス”
は大人の変化変容に
自然な形で資するものとも感じます。
己を振り返り、
【2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された】
(おおげさ)
経験から、そんなことを思った次第。
我が身を振り返ること、大事ですね。
そんなことを思った次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
あなたを支配するのは、出来事ではない。
その出来事に対するあなたの見方が支配するのだ。
マルクス・アウレリウス
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