『投資を「きれいごと」で成功する』より、”目的の大切さ”を学んだ
(今日のお話 2202文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日、鹿児島から
朝一の便で東京へ戻ってまいりました。
そして、午後より仕事始めで、
アポイント1件ならびに、
電話で年始の御挨拶などでした。
久しぶりに働くと、
頭が回っている感じが楽しく、
年始から良い気分です。
とはいえ、溜まっている仕事など諸々あり、
年明けからバタバタしそうな予感。
気を引き締めてまいりたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
年末年始に読んでいた本で、
『投資は「きれいごと」で成功する』
という書籍があります。
この本より
「目的を何に置くのか」
について感銘を受けましたことがありますので、
共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■2015年は、私も色々と挑戦をしました。
ちなみに、その中の一つが、
「投資」
でした。
(そのまま、お金の投資のことです)
単純にNISAなども話題になっているし、
前々から”資産運用”
(...といっても資産と呼べるほどの物はありませんが)
なるものに興味があったため、
インターネット証券に口座を開設して、
よくわからないまま、
とりあえず試しで、色々買ってみたりしました。
我ながら大雑把な性格です。
ですから「とりあえず買ってみよう」と、
個別の株に手を出してみたところ、
それが暴落し、大ヤケドをいたしました(苦笑)
勉強しないといけないな、
と思いながら、色々と本を見たり、
ブログを見たりする中で出会った本が、
『投資は「きれいごと」で成功する』
(著:新井和宏)
という書籍でした。
■さて、この本は、
外資系企業のファンドマネージャーとして数兆円を動かし、
大変な収入を得ていた著者が、
大病を患ったこと、またリーマンショックを経たことで、
既存の金融工学、投資の考え方に疑問を持ち、
辿り着いた一つの答えについて書かれています。
それは、一般の投資の考えとは、
少し違う非常識な考え、とされるもの。
従来の考えであれば、
そもそも「投資は科学」であり、
お金は増やしてナンボ、です。
他のファンドにどう勝つか、
どのように情報戦で出し抜くか。
そして売り買いを繰り返し、
1億を2億にし、3億にすることが求められる。
つまり、「勝つ」ことが目的の世界。
そんな生き馬の目を抜くような世界です。
しかしながら、リーマンショックで、
その理論が脆くも崩れ去り、
著者は疑問を持ちました。
多くの金融機関は、
儲かっているときはお金を貸してくれる。
でも本当に困ったとき、儲かっていない時にはお金を貸してくれない。
「晴れているときに傘を貸し、雨が降ったら傘を回収する」
そんな一般の金融機関のやり方は、
確かに”勝つ”ことを目的としたら、
正しいかもしれない。
しかし、それが本当に良いことなのだろうか
*
そんな疑問を元に、彼を含めた4人で始めた会社は、
そんな「一般の金融機関」の常識とされるやり方から
逸脱した稀な方法で、投資信託を始めました。
それは、「あたたかい金融」と呼べるような方法。
リスクが大きいと言われる、
創業まもないベンチャーだったとしても、
障碍者を雇用したり、
地域に必要とされている
「いい会社」であれば投資をする。
赤字の会社であっても、
素晴らしい製品を開発しており、
100年後に残したいと思えるような、
「いい会社」であれば投資をする。
そして、ファンドに投資をする投資家にも、
投資している全ての会社をオープンにし
皆が投資をしている会社を応援してもらえるよう、
情報は全部公開する。
すなわち、既存の考えである、
”他のファンドに「勝つ」こと”でなく、
『「いい会社」を応援することを目的とする』
そんなことを掲げる、
「鎌倉投信」なるファンドを作ったのです。
そして、作られた商品は、
2013年には格付け投資情報センター(R&I)において
「最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)」
を獲得するという、華々しい成果を残しました。
そして現在も投資家が集まり続けているそうです。
■私は投資の初心者なので、
投資に関して何が正しいか、
という事は正直よくわかりません。
ただ、この著者の話を読んでいて、
思ったことが、
『他のファンドに「勝つ」ことでなく、
「いい会社」を応援することを目的とする』
というように
【”そもそもの視点”を変えたことで、
今までと違った成果が生まれた】
ということは間違いないと思うのです。
そして、この点が素晴らしく、
また大変考えさせられたのです。
*
「お金」というと、
大事なモノにも関わらず、
面と向かってお金を儲ける、というと
時に、「冷たい」「汚い」「拝金主義」と
何となくネガティブな捉え方をされる場合も、
あるように思います。
でも、
”「1億を2億に増やすこと」がファンドの存在目的”
ではなく、
そのもっと先にある
「意義」とも呼べるがごとく、
”「いい会社」を応援し、発展させ
社会を豊かにすることがファンドの存在目的”
(お金はその会社を応援するための手段)
である。
そしてその結果、長期的に見返りがある。
そう掲げたとすると
何だかお金を投資している方も、
気分がよく、社会貢献の一手を担っている、
そんな気さえするように思うのです。
だからこそ、このファンドは応援され、
「最優秀ファンド賞」に選ばれたのではないでしょうか。
■「目的を何に置くか」で、行動や結果が変わる。
このことは、仕事でも
同じことが言えるのでしょう。
「利益を増やすことだけ」を
仕事の目的とした場合。
はたまた、
「社会をより豊かにするため」と、
より高次元の目的を仕事に意味付けた場合。
それぞれにおいて、
自らのモチベーションや、
自らのあり方、仕事の進め方、
あらゆる行動に影響を与え、
そして結果にも与えるような気がします。
自分が何を目的として働いているのか。
この質問を、自分に向けて考えてみることも、
時には大事なのではないか、
投資の素敵な考え方の本を読みながら、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。