映画『Perfect Days』を見て思うこと
(本日のお話 1605字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
その他研修の準備などでした。
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さて、本日のお話です。
最近何やら周りの友人・知人が、「『Perfect Days』がめっちゃいい!」とやたらSNSで投稿しているのを横目で見ていた今日このごろ。
そして、先日妻と見てきました。
淡々と進むのに、引き込まれてあっという間に終わってしまった2時間。今日はその映画を見て思ったことについて、書いてみたいと思います。
(ネタバレはしないように気をつけていますが、内容に触れている部分もありますので、ご了承ください)
タイトルは
【映画『Perfect Days』を見て思うこと】
それでは、どうぞ。
■映画『Perfect Days』のストーリー
本映画の「あらすじ」は、以下のように紹介されています。
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<あらすじ>
東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。
その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。その⽣き⽅は美しくすらあった。
男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。
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トイレ清掃員の「平山」なる主人公の男性は、毎日起きて、布団をたたいて、歯を磨いて、髭をそり、そして家の前の自販で缶コーヒーを買って、トイレ掃除の仕事に出かけます。
そこでは、同じことの繰り返しのように見えても、出会う人や、景色が、少しずつ違っていることを、主人公「平山」の視点から見て気付かされる作品になっています。
木漏れ日のように、今しかない人生のワンショットの美しさを噛みしめることを教えてくれ、胸にじんわりと余韻が残るお話でした。
■「違いを見つける感性」を大事にする
世の中には、たくさんの「刺激」があります。新しもの、流行りがどんどんでてきます。消費もされるし、発展もしていきます。
資本主義の仕組みが成長と拡大を促しているので、致し方ないのですが、新しい技術、サービス、イノベーションによって、「刺激や成長」に対して、もしかすると中毒のようになっているのかもしれません。
「次はどんな新しいことをするのか?」と新しい冒険を見つけて、少し変わったことをしようとする。自分自身も振り返って、たしかにそういう毎日を良しとしているよな、と思います。それいはそうしないと、「飽きてしまう」からなのでしょう。
しかし、主人公の平山の生き方は違います。傍からみて同じようなルーチンのようにみえるトイレ掃除の仕事でも、そこで出会った小さな変化を見つけます。だから、彼の目から見れば「たった一つの1日」です。これは起こっている出来事ではなく、出来事をどのように捉えるか、という視点にあります。
こうした視点で1日を大切にできていただろうか・・・そんな事を考えさせられるのでした。
■日常にある豊かさを見つめる
そんな映画の影響を受けつつ、子どもの写真を家族に共有できる『家族アルアム みてね』というアルバムアプリで、3年前から我が家にジョインした新メンバー(息子)との生活を眺めていました。
月並みの話ですが、子どもはとてもかわいく、尊く、日々に彩りを与えてくれます。一緒にご飯を食べる朝の時間、保育園に迎えに行った帰りに公園に立ち寄って遊ぶひととき、絵本を読むひとときなど、たとえ忙しかったとしても、今しかない瞬間であることを、映画を想起しつつ、思いふけっておりました。
新しいものを!成長を!刺激を!と、ついせかせかと前に進むことばかりを考える日々の中で、立ち止まって見渡すと、思った以上に、周りは豊かな日常があるのかもしれません。
それを味わえるようになることができたら、もっと幸せを感じることができるのかもな、そんなことを思った次第。そうしたものも、いつ突然なくなるかわからないからこそ、今持っているものの価値を、慈しみたいな、と思いました。
映画のポスターにある「こんなふうに生きていけたなら」のキャッチコピーが沁みました。
日々を大事に、生きていきたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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<本日の名言>
怠け者は休息を楽しむ術を知らない。
ジョン・ルボック
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