VIAの強みを学ぶ基礎コース『Start with Strengths』を受けてみた
(本日のお話 3568字/読了時間5分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は外部人事パートナーとして関わらせていただいている会社への
終日のコーチング&勉強会。
また夜は組織開発について、1件の打ち合わせでした。
その他、5kmのランニング。
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さて、本日のお話です。
今日は
「VIAの強みを学ぶ基礎コース『Start with Strengths』を受けてみた」
というお話についてお届けしたいと思います。
英語用のサイトしかないのですが、「VIA」についてもオンラインで学ぶコースがあり
この中の基礎的なものを受けてみての学びの共有となります。
それでは早速まいりましょう!
■強みに関する論文を読んでいると、登場回数が圧倒的に多いのが「VIA(Values in Action)」の強みアセスメントです。曰く、このVIAは強みのゴールドスタンダードとかなんだとか。とにかくとってもポピュラーです。
■強みのゴールドスタンダード「VIA」
VIAは「VIA INSTITUTE ON CHARACTER」というサイトから無料で受検が可能です。ここではアセスメント以外にも様々な性格的強みについての情報が掲載されています。
テストを受ければ無料で全24の強みのランキングを見ることができますが、強みの理解を深めるための強みの詳しい解説や、強みの使い方の解説付きレポートは追加課金で購入する形となります(TOP5は$19、TOP24は$49です)。
しかし、全24のランキングが無料で見られるというのは良心的。学校や家庭、予算が割けない組織でも「強みの活用」のハードルがぐっと下がると感じます。
■強みを学ぶ基礎コース「Start with Strengths」
さて、紹介したサイトには、強みを学ぶための様々なコースがあります。
たとえば、「強みから始める(Start with Strengths)」というコースから、「日常の中のマインドフルネスと強み」とか、「ポジティブな関係づくり」とか「性格的強みを仕事で使う」など。どれも実に参考になりそうな香りが漂ってきます。
今回は、この中でも一番基礎的なコースと思われる「強みから始める(Start with Strengths)」なるオンラインのプログラム(e-learning)を$129で購入してみました。今回はそのコースからの学びについて記載してみようと思います。
米Gallupのクリフトン・ストレングスの認定コースは約90万円と非常に高かったのですが、今回のコースはどうなのか。気になるところでございます。
■コースの内容について
さて、まずこの「Start with Strenghs」のコースについて、その目的と特徴を案内ページより引用させていただきます。
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【本コースについて】
このコースでは、自分の性格的な強みを探求するための指針を学び、仕事、家族や友人との関係、地域社会など、自分にとって最も重要な人生の分野を向上させるために、それらをどのように活用するかを学びます。
【このコースを受講することで得られるもの】
自分の長所を活かすことで、幸福度が向上するという研究結果があります。このコースでは、自分の長所をどのように生かすかを学びます:
・より幸せになる
・ストレスを減らす
・人生に意味を見出す
・人間関係を高める
・自分らしく生きる
・目標を達成する
【このコースの受講対象者】
個人の成長と発達、より大きな幸福、強みに基づいた問題解決に興味のある方。コンサルタント、コーチ、管理職、教育者、心理学者、ソーシャルワーカーなど、人生を前向きに変えるために他者と協力する専門家など
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なるほど、「自分の強みの探求」+「強みを活用して仕事や関係性などを向上させる」ことがポイントになるようです。
本コースには、イントロダクション&結論の他、「7つのモジュール」(1:ストレングス(強み)、2:幸福、3:関係性、4:ワークエンゲージメント、5:ストレスと健康、6:人生の意義、7:目標があり、オンデマンドの説明ビデオとワークシートがついてきます。
7モジュールもあるので、まずは「1:ストレングス(強み)」について、コースから学んだことをまとめてみたいと思います。
◯ストレングス(強み)について
まず総評として本モジュールでは、色々な論文で書かれている「強み」のポイントが端的に説明されている印象でした。頭の整理になりました。以下、モジュールのポイントです。
●「強み」の基礎的な考え方
・強みは欠点を埋めるのではなく、更に伸ばすもの
・何から始めるのか「ストレングス・スポッティング(強みの注目)」から
・The sky is the limit(強みの成長に制限はない)
●「強み」が重要な理由について
・幸福度、関係性、ワークエンゲージメント、ストレス、健康、人生の意義、目標の向上が見込める。ゆえに強みは大事。
◯「強み」についてよくある3つの質問
次に、「強み」についてよく受ける質問について、その回答と補足情報が語られていました。
Q1、「強み」は時間が経っても変わらないのか?
A、基本的に大きくは変わらない。小さな変化があるのが基本。しかし強みは育つ。固定思考ではなく成長思考(グロースマインドセット)で考える。
(補足)人は習慣の産物であるため、受けるたびに大きな変化があるのは稀であり、あっても小さな変化である。一方、習慣の産物ということは大きな変化があった時には変わるということでもある。しかし人生は変わる。たとえば結婚、子供、軍に入隊する、身近な人の死、トラウマ的出来事、自然災害、普通ではない出来事、自分の特定のエリアに集中する(感謝するなど)、こういった出来事で「強み」は変わることがある。
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Q2, 「強み」はどれも同じなのか?
A,.平等ではなく、「特徴的な強み」ものがある。特徴的な強みを使う時に人はエンカレッジ(励まされる)感覚をもつ。
(補足)強みの中には、『特徴的な強み(Signature Strengths)』と呼ばれるものがある。3~7つほどほとんどの人が持っており、「特徴的な強み」を発揮する際には、エッセンシャル(本来の自分感)で、エフォートレス(努力が不要)で、エナジャイジング(エネルギー)を感じる。
まずは、仕事や家庭で自分の強みを「10つの場面」で使うように心がけること。そして「強みを新しい方法で使う」こと。これによって幸福感などが高まるとされる。(例:「創造力」の強みを美術のクラスで使う、「勇気」を趣味のロッククライミングで使うなど)
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Q,3 「強み」をどれくらい使えばよいのか?
A、完璧を目指さず、文脈に応じた「最適な使い方」を考えること
(補足)強みは仕事や家庭など、文脈に応じて「強みの使い方の最適な量」は変わってくる。「勇気」の強みがあるからといって、いつ何時も、常に、完璧に使おうとするものではない。またプライベートで使う強みも仕事で使わないこともある。
「強みの活用」の3つのポイント
最後に「強み」について以下の3つがポイントであるとのことでした。これが幸福度、ストレス、健康など、さまざまなポジティブな影響につながるようです。
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1,強みの活用を”意識”する
2,強みに注目する(ストレングス・スポッティング)
3、強みを新しい方法で使う
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まずはこの3つを覚えておくのがポイントのようですね。
■まとめと個人的感想
ふと思えば、2023年7月に購入したものの、全部英語であることから完全放置しておりました。が、ようやく見始めることができました。
資料もオンデマンドのコースも全部英語であるため、読み解くのに苦労しておりますが、いくつか論文を読んだ後に視聴したため、これまでの知識の整理になりました。しっかり取り組んだら、強みの活用について学びが深まりそうだな、と思います。論文を中心に読んでいましたが、こうしたコンテンツからの学びもインプット&アプトプットできたらな、と思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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<本日の名言>
何かをすることに決めたら、何を期待するかを書き留める。
9か月後、1年後に結果と照合する。私自身これを50年間続けている。
そのたびに驚かされる。誰もが驚かされる。こうして自らの強みが明らかになる。
自らについて知りうることのうち、この強みこそ最も重要である。
出典:「明日を支配するもの」 P.F.ドラッカー
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