AI論文検索サービス『ChatGPT consensus』を使ってみた
(本日のお話 2541文字/読了時間3分)
■こんにちは、紀藤です。
昨日も引き続き、ストレングス・ファインダー研修(応用編)の実施でした。
またその後は10kmのランニング。
今週末の100kmマラソンに向けて、最終調整です。
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さて、本日のお話です。
最近、ChatGPTに新バージョンが出ました。
私の場合もっぱら英語の翻訳と、研修におけるケーススタディの作成に使っておりますが、やっぱりまとめや整理などは早いので、使えるところは使いまくっています。
賛否両論ですが、便利な物は使ってもいいのでは、というのが個人的な感想。
さて、その中で論文を探すことができる検索サービス『ChatGPT consensus』なるものを知り、少し前から触り始めるようになりました。
使ってみて思ったことが「調べたいけれど、論文の検索の仕方が全くわからない人」にとっては役に立つとも感じましたので、今日はこのツールのご紹介をしてみたいと思います。
タイトルは
【AI論文検索サービス『ChatGPT consensus』を使ってみた】
それではどうぞ。
■「Chat GPT consensus」とはなにか
「無料AI論文検索のConsenseus」というサービスがあります。無料で学術論文を探すことできる検索エンジンなのですが、詳しくは以下の通り。
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Consensusは、調べたい情報に該当する学術論文を探し出し、さらに論文内から質問に対する答えを抽出してくれるAI搭載の検索エンジンです。
「AIの力で、全ての人が科学にアクセスでき、消費できるようにする(Our mission is to use AI to make science accessible and consumable for all.)」という企業理念を掲げているだけあり、
完全無料でサービスを利用でき、ダウンロード等も不要なため、使い始めが非常に簡単になっています。
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このツールのおすすめは、査読論文(研究者によって評価された論文)の中から紹介され、特に引用元論文のリンクも紹介されていること。
よって、ChatGPTがもっともらしい嘘をつく問題、「これほんと?」という疑問を、少なくとも元論文まで遡れば確認をすることができるのがよいです。
■使い方のイメージ
では具体的に「どんな風に使うか?」ですが、まずはChatGPTでアプリをダウンロードをします。
(ちなみに「ChatGPT consensus」は、ChatGPT内でConsensusの機能を使えるもので、「ChatGPT」の「GPTを探す」から見つけることができます)
そして、たとえば、人材開発の担当者が「組織におけるフィードバックが能力向上に役立つかどうか」を調べたい、と思ったとします。そうしたら、それを「ChatGPT consensus」に打ち込むわけです。こんな感じ。
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フィードバックが従業員の能力向上に役立つという論文を教えて下さい。特に日本の論文を知りたいです
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すると、こんな風に結果を返してくれました。
(ここから)
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以下は、フィードバックが従業員のパフォーマンスに与える影響について調査した研究論文で、日本での調査結果を含むものです。
1,日本のある銀行で行われた研究では、フィードバックの種類(ポジティブ対ネガティブ)やタイミングが従業員の生産性にどのように影響するかが調査されました。
研究結果から、直接的なネガティブフィードバックがパフォーマンスの向上につながることが示されています。これは、フィードバックの性質と提供方法が生産性に大きく影響を与えることを示しています(Gino & Staats, 2011)。
2,同様に、もう一つの研究では、従業員に与えられるフィードバックが生産性やモチベーションにどのように影響を及ぼすかが調査されました。
この研究は、日本の製造業における生産スケジューリング技術の選択において個人に裁量を与えることと、リアルタイムフィードバックを組み合わせることが、そのジョブスケジューリングのパフォーマンスを向上させることを示しています(Ardalan et al., 1994)。
これらの研究は、フィードバックが日本の職場における従業員のパフォーマンスに肯定的な影響を与える可能性があることを示していますが、フィードバックの種類、方法、タイミングが重要であることも強調しています。
ChatGPT consensusからの回答
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(ここまで)
つまり、繰り返しになりますが、素朴な疑問「フィードバックって役立つの?」と思ったときに、それを示す可能性がある論文をいくつかピックアップしてくれることがこのツールの利点です。
これは論文を読むための足がかりとして便利だな、と思われます。
■おすすめポイントと注意点
さて、使ってみておもったおすすめポイントと注意点です。
まずおすすめポイントですが、Consenseusとのコラボで信頼度が高まったことです。おもえば一時期、ChatGPT(Consenseusとの連携がない)で、同じような質問をしたことがあります。
すると、さぞかし本当のように存在しない論文を示してきたり、引用元に辿れないということがあり、こりゃだめだ、、とそれ以来論文検索には使っていませんでした。
ただ今回「査読論文」✕「引用元」が示されるいうのは、「どの論文を読めばいいか検討もつかない」という人にとっては、
信頼性を担保しつつも探しやすい足がかりを提供してくれたのでは、と思いました。
一方、注意点としては、査読論文かもしれないけれど、実際にあまり引用されていない(支持されていない)論文が紹介されていることもあるようです。
また、要約された内容が実際と違っていることもあるようなので、「あくまでも何を読むのかのきっかけづくり」くらいに留め、元論文を読むことは重要であると思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!