リフレクション・ランニングと、ラーニング・ランニング ~走っている時間の効果的な使い方~
(本日のお話 2635字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、強みを発見するVIAのワークショップでした。
ストレングス・ファインダーにVIA、それぞれのアセスメントと特徴がだいぶ理解できましたし、今回の機会は非常に楽しいものでした。
VIAのワークショップも、改めて実施したいと思います。
ご興味がある方は、ぜひお楽しみに!
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さて、本日のお話です。
先日行った、「強みを発見するVIAのワークショップ」で「熱意」の強みの活かし方としては「運動をすること」が挙げられていました。
どうやら研究でも運動をすることが熱意の向上につながるとかなんとか。しかし、あながち間違っていないよな、なんてことを思った今日この頃。
■疲れたときは、ランニング
さて、一日がっつりデスクワークをやった日、研修でひたすら喋り続けた日、コーチングでひたすら話を聞き続けた日などは、疲労を感じるものです。
この疲労はなんというのでしょう、何か内側にある残留エネルギーとか吹き溜まりのようなものがあり、発散したい・スッキリしたいという想いに駆られます。
そして、そんなときにおすすめなのが「ランニング」です。
6月になれば、ランニングとしてはオフシーズン。それでもランニングを日常に組み込むと、走った後は汗と共に、残留エネルギー・吹き溜まりが一掃される爽快感を感じます。
とはいえ、走る時間は30分やら1時間などで、それなりにまとまった時間です。
ウルトラマラソンなどの練習では2~3時間かかることもあり「走っている時に何をやってるのか?」は、時間資源が枯渇している現代人にとって、重要な問題と思われます。走るのはいいけど、その時間の投資対効果に見合うのか? そんな疑問が残ります。
結論としては、「とはいえ、走ることは投資した時間の元が取れる!」とおもいますし、そのための走り方のポイントがあると思います。ということで今日は、個人的に思う「走っているときのおすすめの時間の使い方」についてお伝えしてみたいと思います。
■(1)リフレクション・ランニング
おすすめの走っているときの時間の使い方、その1は「リフレクション・ランニング」です。リフレクションとは「内省」のことです。この内省の方法も、実は2パターンありまして、症状によって用法が変わってくるイメージです。一つずついきましょう。
◯「ストレス対処のためのマインドフルネス・リフレクション・ランニング」
まずは、精神的なストレスを抱えている時におすすめなのがコチラ。感情労働をしすぎて、心がパサっているときに「ストレス対処のためのマインドフルネス・リフレクション・ランニング」がオススメです(勝手に命名しました。長くてすみません)。走り方のポイントは、以下の通りです。
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<ストレス対処のためのマインドフルネス・リフレクション・ランニングのやり方>
1)呼吸のリズムに集中する
2)走るテンポを一定に保ち、足音に集中する
3)(上記1,2を実現するために)できるだけ信号や人など障害物が少ないコースを選ぶ
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マインドフルネスは、自分の呼吸に集中することが有名ですが、基本同じです。自分の呼吸が心地よいくらいのペースで、走りながら呼吸に意識を向けるのです。すると、頭が無になっていく感覚を覚えます。
このモードに必ず毎回入れるわけでもないのですが、うまくいくと「なんともいえない充実感と多幸感」を味わうことができます。(個人的に荒川河川敷が最高。信号も人もいないので、ゾーンに入ることができます。引っ越してしまったので、今は走れないのが残念)。
そこまで行かなくとも、走りながら、自分の思考や感情に向き合うと、「ああ、自分は今、こういうことでモヤモヤしていたんだ」「自分はこういうことを感じているんだ」と自らに矢印を向けて、思考を整理することができます。
◯「思考整理系・アイデア創発・リフレクションランニング」
そしてもう2つ目の「リフレクション・ランニング」が「思考整理系・アイデア創発・リフレクションランニング」です。
こちらは、企画書・研修プログラムなど、何かしらのアイデアや企画を考えている時に有効です。「走りながら仕事が進む」というなんとも素晴らしい走り方。これは、走る前の事前準備が必要になります。以下がステップです。
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<思考整理系・アイデア創発・リフレクションランニングのやり方>
STEP1:事前に「思考を深めたい問い」を自分に投げておく(企画書も軽く煮詰めるくらい、一旦考えておく事が大事)
STEP2:準備物として、音声入力ができるように、Shocks(骨伝導イヤホン)とスマホを持って行く
STEP3:音楽などは聞かずに、淡々とリズムよく走る。(走っているとほぼアイデアが浮かぶ。アイデアが湧いてきたらメモ。歩きながらスマフォ上で、必要に応じて音声入力で吹きこむ。テキストベースで企画書を完成させる)
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という方法です。厳密には、これはリフレクションとは違う気もしますが、自分の思考の整理や、アイデア創発におすすめです。
■(2)ラーニング・ランニング
さて、毎回リフレクションをしていても、走る頻度が多いと、ずっと瞑想している修行僧のようになってしまいます。それはそれでちょっと物足りない感じもしなくもない。
そんな時におすすめなのが、「ラーニング・ランニング」です。(どうでもいいですがラーニングと、ランニングが実は一文字違いだと気付きました。韻がいいですね。)要はポッドキャストやラジオなどの学習コンテンツを聞きながら走る、ただそれだけです。(何の芸もなくてスミマセン)。
個人的には、オーディオブックなどは、モノによっては思考が発散してしまって、何を話しているのかわからなくなってしまうので、15~30分くらいのテンポがいい、学び系のラジオが好きです。
最近では、妻からおすすめされた「コテンラジオ」というのにハマっています。30~40代のビジネスパーソンに人気なようで、これまでの歴史上の偉人や、歴史からの学びを、面白く学べる番組です。ほんと、面白いし、勉強になります。
■まとめ
今日はランニング中の時間の使い方について書いてみました。私にとっては、ランニングというのは「自分自身を振り返る大事な時間」であり、「思考を整理するための必要な時間」であり、そして時に「自分の未来に思いを馳せるエネルギーを得る時間」であるな、と改めて思います。
そして面白いのが、日常的に走るランナーは遠からずも近しい事を考えている人も少なくない、ということ。健康とか体力向上など、ランニングが直接もたらす効果以外にも、ランニングの魅力はこうしたことにもあるのかもしれません。これから暑くなりますが、ランニングライフ、楽しんでまいりましょう!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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