せごどん(西郷隆盛)から学ぶ、「憧れる前に、まず”◯◯”を見つけよ」という教訓
(本日のお話/2032文字 読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、1件のアポイント。
ならびに、相変わらず日本の歴史や
武士道に関する読書や、
イベントの案内などでした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
私がプライベートにおいて現在、
最も精力を傾けている私塾「サムライ塾」。
”武士道”という、
なんだかよく聞くけど、よくわからない話を
(というか考えたことがない話を)、
本を読みまくり、ひたすら考えているここ2週間です。
先日は、
『西郷南洲遺訓』(談:西郷隆盛)
という、かの有名な
西郷隆盛が語ったとされる言葉について、
書かれた本を読みました。
ちなみに、こういう名作はいくつか種類があります。
最初に、
『西郷南洲遺訓』(岩波文庫)
を最初に買いましたが、
私には難しすぎて、断念。
かわりに、
『話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく』(PHP文庫)
を読んでおりますが、
非常にわかりやすく、すっと入ってきました。
(なかなか、オススメでございます)
*
今日は、この本から引用をさせて頂きつつ、
「せごどん(西郷隆盛)から学ぶ、
「憧れる前に、まず”◯◯”を見つけよ」という教訓」
というテーマで、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■西郷隆盛。
日本人であるならば、
この方の名前を聞いたことがない人はいない、
そう言えるくらい、
歴史上の超有名人物ですね。
彼は、明治維新後、
日本史上最後の「内乱(西南の役)」を起こした、
人物として知られています。
しかも、自分が作り上げた
”明治政府”に対して、「内乱」を起こして、
そして自害した人物なのです。
ある意味、歴史から考えれば、
クーデター(?)とも言えること。
■なのに、です。
鹿児島に行けば、西郷隆盛像が、
威風堂々とたち、今なお愛されている。
愛知出身の私でも、
「西郷隆盛、すげー人物」という印象は、
やっぱり持っています。
そして、それは何故なのか?
それは西郷隆盛が
”「日本人として美しい生き方を貫いた武士」であり、
優しく、強く、後世に誇れる人物であったから”
だからこそ、
未だ廃れることなく、
その名前が伝わっているのではないか、
そのように思うのです。
■そんな西郷さんの言葉の中で、
私たちは(特に国を創る上では)
『「学び」が絶対的に不可欠である』
という教えがあります。
”古きもの、古き制度に囚われ、
呑気な気分で変わらぬまま過ごしていたら、
いずれ衰退してしまう。当然、よい将来が作れない。
だから、学び続ける事が大事なのである。”
そのような理由で、
「学ぶこと」が大事である、という話のようです。
■しかし、彼は
”「学ぶ」上でも、「学び方」がある”
というわけです。
このような姿勢で学ばなければいけない、
そう、西郷さんは言います。
(以下、先述の書籍からの引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
”諸外国から学び、他者から学ぶには、
まずその前に『自分なりの理想』というものを、
はっきりと心に持っておらねばならない。
その心構えも出来ぬうちに、あせって諸外国の制度や文物を取り入れていくと、
人々の精神は、荒廃していきます。
その荒廃を、一概に責めることは出来ません。
『自分とは本来どうあるべきか』という覚悟が固まっておらぬ先から、
次々に目新しい外国のものを与えられていけば、
誰だって、目先の華やかさだけに心が奪われて自分を見失うのは、当然ではありませんか。
しかし、そうなってしまったら、もう遅い。
風俗は限度を超えて乱れてしまい、教育の衰退から人々は誇りを忘れて、
お国そのものが、救い難い姿に落ちぶれてしまう。”
引用:『話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく』(PHP文庫)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と。
■たしかに、思います。
「魅力的な人」は、きっとたくさんいます。
EXILEのATSUSHI、歌上手い。いいなあ。
ダウンタウンのまっちゃん。面白い。いいなあ。
友達の平本くん、いつも人気者で、いいなあ。
また、「魅力的なモノ」も、たくさんあります。
グッチのバック、いいなあ。
海外旅行いけて、いいなあ。
大きい家、ほしいなあ。
とか。
恐らく、人により
「魅力を感じるもの」(=解釈を拡げると”学びたくなるもの”)
は違うもの。
しかしながら、
先述の西郷さんの言葉のように、
『自分が何になりたいのか』
がなければ、意味がないのです。
”自分の理想”が固まってない内に、
闇雲に華やかさに憧れ、他者を真似しても、
得られるものは、きっと少ない。
そのように思わされたのです。
■「7つの習慣」のコヴィー博士の言葉でも、
こんな名言があります。
”はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに、
間違った場所に早く辿り着くだけである。”
と。
自分がどこへ行きたいのか。
自分のはしごをどこへかけたいのか。
深く、難しい問いかもしれません。
でも、だからこそ、
この問いに向き合うことが、
今の仕事、生活、あらゆる面で、
自らを本当の意味で豊かに、
自分の周りを本当の意味で豊かにできるのではないだろうか。
そんなことを思った次第です。
『憧れる前に、まず【自分の理想】を見つけよ』
せごどんの言葉、今一度噛み締めたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。