米大統領戦から考える、「事実は(全部)見えない」という教訓
(本日のお話/2132文字 読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日「1000号でした」というテーマで
メルマガを書かせて頂いたところ、
本当にたくさんの方から、暖かいお言葉をいただきました。
皆さまにご返信できていないのが、
申し訳ないのですが、1通1通、
噛み締めて読ませていただいております。
(お名前をお出しできないのが、残念ですが、
読んでいただいている、あなたやあなたのことでございます。)
コメントを頂き、勇気づけられるとともに、
賛否両論あるにせよ、
メルマガを書き続けてきたことは、
やはり間違っていなかったな、と確信できました。
やはり、読者の皆さまあってこそのメルマガ。
私も益々縦横無尽に動き回り、
そして得た学びを、皆さまにご共有してまいりたいと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
※ちなみに、、、実はひっそりと(苦笑)、
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さて、本日のお話です。
昨日は、衝撃的な日でしたね。
それは、私の1000号の話、ではなくて、
”米大統領戦”の話です。
予想に反してドナルド・トランプ氏が勝ち、
非常に次から次へと来る速報に、
衝撃を受けたのは、私だけではなかったのではないかと思います。
政治の結果について、
どうこう言うわけではないのですが、
この一連の流れを見て、改めて思うところがありました。
ということで、
「米大統領戦に見る、「事実は(全部)見えない」という教訓」
というテーマで、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■米大統領戦、トランプ氏勝利。
この事実を、
「政治知的な大地震が起こった」
「世界に衝撃が走る日」
などと見る新聞、読むメディア、
あらゆる場所で目にした今朝。
やはり、予想は
「何だかんだ言って、クリントン氏でしょ」
という人が多いような流れでしたし、
事前の世論調査でも、
”クリントン氏優勢”とあったのは、
言われていた通りの話かと思います。
しかし、蓋を空けてみれば、
結果は、「予想外」と言われる結末を迎えました。
■そして、この流れの中で、
私が、非常に印象的だったことがあります。
それは、「トランプ氏勝利」の瞬間、
メディアのメッセージが、急に変わったこと。
実は、
・インドのAIはトランプ氏勝利を予見していた
・マイケル・ムーアはトランプ氏勝利と見ていた
・”世論調査の隙”を考えると正しいとは言えなかった
・ツイッタ―の調査などでは、トランプ氏の方が優勢だった
みたいに
「トランプ氏勝利」を予見する内容が、
次から次へと登場してきたのでした。
それはあたかも、
前から当然あったかのような、
そしてトランプ氏が勝つことが、
やっぱり当然であったかのような、
そんなメッセージでした。
■しかし、思うのです。
もちろん、センセーショナルな時事ネタなので、
喜ばれそうな記事が発信されるとしても。
上記に上げたような
「インドのAIがトランプ氏勝利を予見していた」
「マイケル・ムーア氏はトランプ氏勝利を予測していた」
という情報は、以前からあったはずなのです。
ただ、見えなかっただけ。
メディアの報道量の多寡はあるにせよ、
結局、私自身が、
「何だかんだ結果はクリントン」と思っていたこと、
それが与えた影響も少なくなかったと思うのです。
結果として
『”自分が共感できる情報”だけ取り込んでいた』
そのように思ったのです。
■そして加えて思うのです。
こういったことは、今回の米大統領戦だけでなく、
もっと小さな自分の会社とか、
プライベートの人間関係などでも、
同じことが言えるのではないだろうか、と。
「あの人は、嫌なやつに違いない
だって、こんな酷いこと言った(という噂がある)らしい」
「そうよね、そう!
そういえば、あの時も」
「わかるわかる、そうよね。
そう言われれば、1ヶ月前の飲み会の態度だって、
ヒドかった(気がする)」
そんな風に、
『”自分が共感できること”だけ取り込む』
ということを、
無意識に繰り返していく。
すると、本当は、
実際は”あの人”は、
そんなに悪い人でもなかったとしても、
「情報」が「確信」を深めてしまう。
すると、「確信」がまた「情報」を引き寄せる。
自分の信念から、
”共感できる情報”だけが目につくようになるのです。
結果、雪だるま式に
特定の考えが肥大化していくのです。
そして、
「アイツはイヤなヤツに違いない」
(みーんないっているし)
(あんなことも、こんなことも、そんなこともあった)
というように、
もし事実とは違っていたとしても
特定の考えに偏重してしまうのではないか
そのように思ったわけです。
■全ての情報を、
曇りなき目でみることは、
本当に難しいです。
しかしながら、
【今見ているものは、真実を捉えているだろうか】
という疑問を持ちながら、
日々過ごすことは、正しい判断をする上で、
非常に大切なことではないか、
そのように思います。
”曇りなき眼で、見定め、切る。”
(ジブリ作品「もののけ姫」アシタカより)
そんな姿勢を持ち続けたいものだと、
米大統領戦の結果から考え、感じた次第です。
これからどうなるのか、
気になるところですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。