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997号 2016年11月6日

映画『七人の侍』から、世知辛い世の中で生きる指針を学んだ

(本日のお話/1828文字 読了時間2分半)
■こんばんは。紀藤です。

本日は朝8時からテニス。

そして、その後は自宅にて、
現在通っている「サムライ塾」という私塾の課題である、

”サムライ精神とは何か?”

について、同じチームメンバーと、
参考映画を見たり、ディスカッションをしたり、
ノンストップで語り尽くしておりました。

(なんと、気づけば12時から延々22時まで。
 計10時間休みなしのディスカッション。
 我ながらびっくりです。苦笑)



ここ2週間ほど、
”武士道”とか”侍”とか、
そんな話ばっかり考えております。

そして今回「サムライ」について、
参考映画として鑑賞したのが、

『七人の侍』(黒澤明 監督)

という映画。

(有名なので、ご存知の方も多いですよね)


これを見て、
日本人のルーツでもあり、
固有の文化である「武士道精神」について、
改めて、そして相も変わらず思い馳せてみました。

今日はこの『七人の侍』より学んだ、

「世知辛い世の中だからこそ、
 美学・理想に生きる”サムライ精神”を振り返る」

というテーマで、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■映画『七人の侍』。

この映画、初めてみましたが、
正直、ものすごーーく面白かったです。

まだ見ていない人は、
是非オススメいたします。

『七人の侍』(黒澤明 監督)

ストーリとしては、
野武士が横行する、戦国時代の話。

野武士に襲われる貧しい村で、
農民に雇われた七人の侍の活躍が描かれるのですが、

その中に登場する”侍のあり方”が、
素晴らしくカッコいいのです。


例えば、こんなシーン。

農民が町で、侍を雇おうとする時の話。

当然ながら、農民は貧しいため、
雇うお金もありません。

しかし、農民が精一杯、真剣に
侍に頼み続けた結果、1人の侍が

「わかった、引き受けよう」

となったのです。

そして、戦略を考える上で、村を守るためには、
最低「7人」侍が必要である、となり、
仲間を探すことになるのです。

そして、その最初に協力を決めた侍が、
仲間を増やす時に、他の侍に、こう問うのです。


「野武士に襲われている農民を助けるために、
 野武士40人を相手に命をかけて戦う。

 出世もないし、報奨もない。
 あるのは飯くらいだ。

 そんな話だが、乗るか?」


すると、周りの侍は、
何事もなかったかのように、
皆、こう答えるのです。

「いいだろう。やってやろうではないか」



■今の普通の人の感覚で考えたら、
恐らく断るでしょう。

「そんな話、割に合わない」
「明らかに損だろう」

そう考えるのが、普通。


しかし、真の武士、侍の考えとは、

”自分を超越して、主君のため、
 あるべき姿のため、死を厭わずに生きようとしていた”

そんな姿を感じさせられたのです。


「七人の侍」だけでなく、

『武士道』(著:新渡戸稲造)
『葉隠』
『西郷南洲翁遺訓』(編:山田 済斎)

などを読んでみても、真の武士とは、
損得勘定抜きの”武士道精神”を持っていた、

そんな話が、納得できてしまいます。



もちろん、映画で描かれた侍だから、
という見方もあるでしょうし、
実際は、武士の全員が全員そうだったとは限らないでしょう。

しかし、

「何か崇高な美学」

のために生きようとしていた生き様、
これは今よりも間違いなくあったはず。



■今は、あらゆる物が豊かになった時代になりました。

そして、資本主義社会、
利益を追い求める社会のルールがゆえ、

「綺麗事だけじゃ、飯は食えない」

というように、

”理想論を大切にしようとしても、
 なかなかそうはいかないよね”

という感覚が、今、日本中、
否、世界中で溢れている様にも感じます。


しかし、どこかで私たちは、

『もっと周りのことを、より高い理想を見て、
 手を取り合って生きるべき』

と思っている、そう思うのです。


今、目に見えることを、
大切にしすぎる世の中だからこそ、


「過去から学ぶ」

ということが注目され始めているように思います。


そして、そんな中、

「武士道精神」とは、

”目に見えないでも大切なこと”を表す、
過去から学ぶべきことの代表的な考え

なのかもしれません。



■「7つの習慣」でも、
目に見えない根の部分である”人格”が、

豊かになった今だからこそ、
重要な要素ではないだろうか、

と伝えています。


当たり前の話かもしれません。

綺麗事の理想論かも知れません。


しかし、そういった
「崇高な理想論」を追い求めるからこそ、
進歩発展してきたというのも、事実。


世知辛い、成果を求める世の中だからこそ、
敢えて、”理想のあり方、生き方”に意識を向けてみること、
一つ、大事なことではないだろうか、

『七人の侍』を視聴し、
そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。

【本日の名言】 今日誰かが木陰で休むことができるのは、
遠い昔、誰かが木を植えてくれたからなのです。

ウォーレン・バフェット

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