「つなぎ言葉」に注意する
(本日のお話/1432文字 読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
日曜日は朝からテニス。
また夕方からは、妻とともに映画『怒り』を観に行ってまいりました。
これまた深い映画で、
人間の奥深さというか切なさというか、
言葉にしづらいのですが、揺さぶられる感覚を覚えるよい映画でした。
考えさせられる、おすすめの映画です。
*
さて、早速ですが本日のお話。
昨日「マインドフルネス」という言葉を
ご紹介させて頂きました。
今日も続けたいと思います。
テーマは、
「つなぎ言葉に注意する」。
それでは、どうぞ。
■マインドフルネス。
これは、
「今この瞬間に集中することで
心の平安、集中などを得ることができる」
ことを意味する言葉。
禅の
「ただ座る。そして、呼吸や、
空気の流れに意識を集中させる
(そして心の安定を感じる)」
という発想に、非常に近い考えです。
そして昨日は、
「立つ」「歩く」「座る」
など、日常の意識しない行動こそ、
少し変えて、一挙一動に注目することで、
行動を変え、そして気持ちにも影響を与えることができるのではないか、
そんなお話をお伝えさせて頂きました。
■このお話に関連した
日常の”当たり前の行動”の代表的な一つに、
「話す」
という行為があります。
この行為の重要性について、
マインドフルネスについて語っている
『今、ここに意識を集中する練習「マインドフルネス入門」』
(著:ジャン・チョーンズ・ベイズ)
において、こんなお話が紹介されていました。
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◯「つなぎ言葉」に注意する
無意識に口にする「つなぎ言葉」に気をつけましょう。
「あのー」「ええっと」「でー」「そのー」「みたいな」
「ほら」「っていうか」など特に意味のない言葉です。
この言葉は、言葉を曖昧にして、
柔らかくするためにも使われます。
相手が強く反応することを恐れて、つなぎ言葉を使ってしまうのか。
自分が間違うことを恐れて、つなぎ言葉を使ってしまうのか。
いずれにせよ、つなぎ言葉によって、
話の内容が薄めてしまうと、
聞き手にはほとんど伝わりません。
例えば、聖書の言葉だって、
こんな感じになってしまいます。
「イエスが、まあ、ある意味、言ったんです。
ほらあの、隣人をね、えーっと、自分と同じように、まあ、ある意味、
愛したらどうか、みたいな」
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心が澄み切っていれば、
もっと率直に、正確に、
しかも人を傷付けることなく言葉を口にすることができます。
しかし、無意識の習慣というのは、
無意識のレベルに留まっている限り、
変えることは不可能です。
その行動パターンに意識の光を当てた時に、
初めて修正する余地が生じるのです。
引用:
『今、ここに意識を集中する練習「マインドフルネス入門」』
(著:ジャン・チョーンズ・ベイズ)
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■先日の出来事でしたが、
私自身、上長より、
”「ちょっと」「まあ」「結局」などという言葉を、
紀藤さんは、よく使うよね”
と指摘をされたことから、
無意識の習慣を、意識の上におくことができました。
■些細なことかもしれませんが、
一言、一言を集中して話そうと意識すること、
大変大切なことではないかと思います。
最近の若者は「~みたいな」という言葉を、
年間20万回使うそうです。
そのように繰り返す”無意識の言葉”は、
意識せずとも、知らず知らずの内に、
行動と思考に影響を与えます。
だから、「曖昧な考え」「軸がない」「流されやすい」、
そんな結果が、図らずも生まれてしまうのかもしれません。
■「つなぎ言葉」に注意すること。
些細なことですが、
これらのことが「新しい習慣」としてインストールできたとしたら。
本当に言いたいことが
しっかり言える感覚を持てたり、
目に見えない自信、信念など、
生み出せるようになるのではないだろうか、
そのように感じます。
無意識の習慣だからこそ、
意識のレベルに高め、
日々、気をつけていきたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。