売れる本は「エネルギー」がある
(本日のお話 1995字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また現在学んでいる新しいコーチングの方法を、妻を被験者にして(?)実践していました。
色々と気づくことも多く、未来に向けた対話は大事だな、などと思った次第。
また、夜は、友人の経営者との会食でした。
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さて、本日のお話です。
昨晩の友人の経営者とのお食事の際に、その際に、私が現在取り組んでいる「出版プロジェクト」について話をする機会がありました。
その友人は著書を3冊出版しており、そのうちの1冊は5万部を超える発行部数です(出版業界では、2万部でヒット、10万部でベストセラーといわれるため、これはとてもすごいことです)。
そんな彼と「本を書くこと」についてお話を聞かせてもらいました。その中で、今出版を考えている身として、感じること、考えさせられることがありました。今日は、そんなお話について、ゆるりと語ってみたいと思います。
よろしければ、お付き合いください。
■売れる本の条件
「売れる本とは、”エネルギーがある本”である」。
出版業界でレジェンドと評される、数々のベストセラーを手掛けてきた出版ゼミの塾長が、そんなことを語っていました。
曰く、「本によって大きく影響を受けたとき、人は誰かに言いたくて仕方がなくなるのだ、」と。「本」から受け取った”何か”がコップから水が溢れるように、受け止めきれなくなったとき、それが他者に伝わる。いわゆる「口コミ」が起こり始めます。
受け取ったエネルギーとは、著者のエピソードによる感動か、知らなかった!という好奇心を通じた興奮なのか、全く新しい考え方による衝撃なのか、様々なパターンがあるでしょう。
いずれにせよ、その「本」から受け取った”何か”が溢れるほどのものでなければなりません。
「読んだ人がそのエネルギーを受け止めきれなくなったときに、それを誰かに言わずにはいられない」そうさせるのが「売れる本の条件だ」と語っていました。
大手の出版社の中には、マーケティングや営業が上手なところもあります。「この本は売り出していこう」と広告をしても、その本の中身が良いもの(つまりエネルギーがある本)でないと、全く売れないそうです。
■「著者の熱量」が言葉に宿る
ちなみに、先述の友人の著書は、500ページを超えるビジネススキルの本で、完成までに3年間かかった、と言っていました。
全体の構成(ストーリーづくり)と、見開き2ページで得られるTipsのバランスなどを、職人のように検討に検討を重ねて、本を生み出していったとのこと。そして、実際に読むと「これ、尋常じゃないこだわり&熱量を込めて書かれているな」というのが、すぐにわかります。
そして、そのときに友人が言っていたのは「著者の熱量は伝わる気がします」という話でした
毎日たくさん出ている本の中で「これはヤバイ」「著者は本気だ」というのは、感じるものがあるものです。もちろん、みんな本気で書いていると思いますが、その中でも一歩抜きん出たものは、第六感のようなものを刺激するような気がするのです。
こうした「note」の記事でも同じなのかもしれません。
■出版に向けてのこれから
ここから私の話になりますが、今後の予定について書いてみたいと思います。
約1ヶ月前、10月末に出版ゼミの「出版プレゼン大会」なるものがあり、それらを通じて、5つの出版社の編集者とお会いする機会に恵まれました。
そして現在は、その中で本を出すための「企画会議」を通すために、編集者の方が企画を通せるように、できる限りの事をしようと準備しているところです。
つまり、本を書くんだ書くんだ、と言っていますが、まだ企画会議に出してもいないので、本を出版できるかも決まっていません。つまり、スタートラインにも立っていません。
しかし、何にせよ、宣言するのは大事。言うのはタダです。
ちなみに企画としては「論文」✕「強み」という組み合わせで、これまで知られていない強みの見つけ方・活かし方を、研究データ&実践法を伝える企画を考えています。
加えて、論文や研究データを紹介しても「ああ、そうなんだ」と知的好奇心がちょっと満たされて終了になっては面白くありません。たぶん、エネルギーは溢れないでしょう。
なので、実際に本にするならば、そうした強みの見つけ方・活かし方などの研究の知見を「実際にやってみて、こう変わった」という迫力のある生声と、読者が力強く励まされる内容にすることが必須です。
そのためには、実際に被験者を用意して、新しい強みに対する介入もやってみる必要がありそうですし、すぐにでも着手したいと感じています。
これまで、「性格の強み」に関して、論文を読み進めてきましたが、それらのものが統合され、知って面白く、やってみたいと思う、そんな内容者もができたらいいなあ、そんなことを妄想している次第です。
さて、出版プロジェクト、どうなることか・・・。
この旅路を面白がりつつ、日々できることをやっていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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