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3943号 2024年12月11日

予想外の厳しいフィードバックを受け止める方法 ~読書レビュー『Insight』その4~

(本日のお話 1654字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
夜からは、友人の経営コンサルタントの方と、お食事でした。

余談ですが、銀座の会員制のお店に連れて行っていただいた、その仕組みや、従業員のモチベーションを高める仕組みなどがたいへん勉強になりました。
このあたりのお話は、また改めて。(バニーガールがいました笑)



さて、本日のお話です。

「自分を知る」ことをテーマにした、自己認識の世界の解像度を高めてくれる書籍『Insight』。引き続き、本日もご紹介させていただきます。

本日は、第8章から「フィードバックの受け止め方」についてまとめます。それでは、早速まいりましょう!

■予想外の厳しいフィードバックを受け止める方法

フィードバックは時に「耳が痛い」ものです。
なので、耳の痛いフィードバックを聞いていても、その真意を「深く尋ねる」ことなくそのままにしてしまうということも少なくありません。

本書では、こうした自分の目を覚まさせるような衝撃的なフィードバックは『アラームクロック・イベント(目覚まし)』だといい、自分にとって重要な真実に目を開かせてくれる出来事になると述べています。

たしかに、こうした「ハッとさせられる」フィードバック、あったなあと思います。しかし、ちょっと思い出すと、胸がチクリと痛むもの。

では、厳しいフィードバックはどうやったら受け止められるのでしょうか?
本章では、「3Rモデル」として、以下のステップを紹介しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<フィードバックでインサイトを深める3Rモデル>
1.受け止める(Receive):
そのフィードバックに、どのようなインサイトが含まれているのかを掘り下げます。受動的に聞き入れるだけではなく、積極的に質問を投げかけて理解を目指すことが重要です。
例えば、「『〇〇』という言葉が何を意味しているのか、もう少し詳しく教えていただけますか?」「そのような振る舞いに最初に気づいたのはいつですか?」といった質問が有効です。

2.向き合う(Reflect on)
一人に言われたフィードバックは一つの視点に過ぎないかもしれませんが、三人以上から同様のフィードバックを受けた場合、それは事実に近い可能性が高いため注目すべきです。また、フィードバックに向き合うには以下の三つの質問が効果的です。
(質問1)「自分はこのフィードバックを理解しているだろうか?」
(質問2)「このフィードバックは、私の長期的な意味での成功と幸福に、同影響するだろうか?」
(質問3)「このフィードバックに対して行動を起こしたい?もしそうならどんな風に?」

3.行動する(Respond)
必要であれば、自分の行動を変えます。必ずしも行動を変える必要がない場合でも、「認識を変える」というアプローチも可能です。また、自分のなかなか変えられない弱点であれば、それを周囲に打ち明けることも一つの方法です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■まとめと感想

また本章では、フィードバックを受け止めるには、「自己肯定感を高めておく」ことも述べていました。特に女性は、自分に対して実際よりも能力などを低く見がちな傾向がある等、自己肯定感に対するバイアスも述べています。

まとめると、さまざまなフィードバックのパターンと、それに対する考え方は以下のようになります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.「予想外の批判的なフィードバック」に対して
→自己変革に取り組む。フィードバックを捉え直す(認識を変える)

2.「批判的でを追認するフィードバック」に対して(自分の弱さや不安を改めて認識させるもの)
→その教えを生産的に捉え直す。自己肯定感を高めるアプローチをする

3.「ポジティブで予想外なフィードバック」に対して
→自分の新たな長所を知り、それを新たな武器と認識して先に進む

4.「ポジティブで追認するもの」に対して
→自分が選んだ道を進み続ける自信とする
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

個人的に参考になったことは、「フィードバックはアラームクロック・イベントである」という考え方と、
「フィードバックに対して、積極的に質問することがインサイトを得るために重要である」という点でした。

フィードバックで衝撃を受けると、一瞬うっと止まってしまいます。なので、時間を置いてもよいですが、「そのフィードバックを受けることになった要因」について、相手と同じ視点を得ようとすることは、当たり前のようですが、自己認識を深めるために重要なことだと感じた次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

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