専門家570名が予測する「未来の年表」 ~2042年、第三次世界大戦が起こる?!~
(本日のお話 2354字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は午前中は、外部人事顧問として関わらせていただいている企業のコーチング&コンサルティング。
また午後は、コーチング仲間が役員をされている会社の組織開発のキックオフでした。
新しいプロジェクトで、とてもワクワクしています。
また夕方以降は、飛行機に乗って家族ともども沖縄に移動でした。
約2週間、沖縄に滞在します(そして今週末は沖縄100KMウルトラマラソンです)。
がんばろう!
*
さて、本日のお話です。
唐突ですが、7年前、独立・起業したときに(2018年)、注目していた問いがありました。それが、「2030年、世界はどう変わるか?」というものです。
たしか、その頃の日本経済新聞の1月1日元旦号でも、「AIの未来」みたいな特集をしていたように記憶しています。キーワードは「シンギュラリティ(AIが人類の知能を超える特異点)の到来」。
まさに、SFの世界そのものですが、一体どうなっていくんだろうという、ワクワクとちょっとした不安が入り交ざった感覚になっていたことを覚えています。
▽▽▽
そんな未来に関する話題として、ハーバード・ビジネス・レビューの2024年12月号で『専門家570人が予測する「仕事の未来」年表』という記事が紹介されていました。
==================================
専門家570人が予測する「仕事の未来」年表 さまざまな専門家が異なる見解を持つ
| キャリア|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
===================================
この記事は「570人のさまざまな専門家に未来予測をしてもらい、楽観・悲観それぞれ含めて、共通した見解がある未来をまとめた」内容になっています。
これがめっちゃ面白く、これからの人類の未来を想像し、一体どうなるんだろう、とドキドキさせられました。今日はその記事のまとめと、それを読んで感じたことを共有させていただきます。
それでは、どうぞ。
■生成AIの登場で、仕事の仕方が変わった
未来っぽい雰囲気を感じていた「2030年」も、2025年を迎えようとしている今、もはや”未来”というより”ちょっと先”の感覚になりました。企業なら、中期経営計画の範囲内に入っちゃいますね。
思えば、2018年頃は「シンギュラリティ」と言われても、「はあ、そんなのおこるんかいな」という眉唾な感じでした。しかし、この1年の生成AIの登場による変化で、その言葉の真実味はグッと増しました。同じように感じる人、少なくないのでは、と思います。
ちなみに、私自身は、生成AIの登場で大きく仕事の仕方が変わりました。
たとえば、「ネットの検索方法」も変わりました。Googleよりも、生成AI検索でPerplexityを使ったほうが、より精度高く目的の記事が見つかるようになりました。Google一強時代の終焉を感じます。
「企画書の作り方」も変わりました。アイデアを考えるときも、隣にChatGPTをバディとして常に帯同するようになりました。プロジェクトのスケジュール設計や、企画の構成案も、生成AIのサポートがあると、格段に早くなります。
「noteの記事作成」も、そうです。論文のまとめ系は、半分くらいChatGPTの力を使っています。誤字脱字チェックはChatGPTが担当です。
■「世界が高速ベルトコンベア」に乗っている
記事によると、来たる「2025年」は「テクノロジーにより労働者は常にリスキリングやアップスキリングを求められる」と書かれています。
まさに、我々はいよいよ新しい方法を学び続ける必要性が求められているし、そうしなければ取り残されていく時代にいる、といってもよいでしょう。世界が高速のベルトコンベアで前に進んでいるので、それに合わせて自分も進まなければ、相対的に退化していくことになるわけです。
テクノロジーを使いこなせる人と、そうではない人の差もますます開いていくことになりそうです。
■「ネガティブな未来」が予測される2030年代
次に、専門家たち(テック企業家、経済学者、作家やジャーナリスト)に共通されていた未来として、2030年から2040年代前半は、悲観的な未来が予測されています。
たとえば、
・2033:大規模な生態学的災害が発生する
・2035:経済格差が劇的に拡大する
・2042:第三次世界大戦が勃発する
・2044:監視社会が世界中で標準化する
などです。しかし、「マトリックスのような世界」という未来すぎるイメージではなく、今の延長線上としてどれもリアルにイメージできるのが、むしろ恐ろしいです。
■「未知の世界」の2050年代以降
そして、2040年代後半になると、楽観論のような話も生まれます。「2046:自動化によって労働時間が短縮。余暇の時間が増え、人間による工芸がルネッサンスを迎える」とあります。
時間が生まれると、暇になる。暇になると、音楽や絵画など、創造的活動に時間を使うことができるようになる。結果、「ルネッサンス(芸術・学術の革新運動)」が起こるようになると予測します。
また世界で「ユニバーサル・べーシックインカム」が導入される予測も書かれています。そして「2050年は長寿研究で寿命が飛躍的に伸びる」、「2060年は他の惑星の植民地化を開始する」、「2070年は人類の文明が人間の理解を超えた超知性によって不可逆的に変化する(シンギュラリティ)」となります。
2040年後半以降は、かなり想像を超えた未来ですが、比較的希望を感じる未来予測のようにも、個人的には感じます。
■まとめと感想
未来予測には、「楽観論」と「悲観論」と「懐疑論」が存在します。
楽観論はテクノロジーによるよりよい未来を、悲観論はテクノロジーによる破壊的影響を、懐疑論は未来予測は外れるものだよねと、それぞれの立場で論じています。
しかし本日紹介した記事の内容は、570人の様々な視点での未来予測。現時点ではある程度、参考にして良い情報といえそうです。
私の感想をお伝えすると、私は「2074:シンギュラリティ(技術的特異点)」のときは90歳です。ただ、それまでに世界が劇的にどう変わっていくのか、その時代に生きることができるのはなんだか楽しいものだなあ、とワクワクしています(たぶん楽観論者だから)。
私たちにできることは限られているかもしれませんが、日々こうした変化を楽しみつつ、生きていけたらいいなあと思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
<noteの記事はこちら>