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939号 2016年9月9日

目先の成長より、根を育てる姿勢

(今日のお話 2055字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また「7つの習慣」並びに、
新人研修「ディスカバリー」のプログラム説明会の実施。

その後、お越しいただいたお客様とランチ。

そして、夜はご縁を頂いたお客様と
神楽坂にて懇親会など。

人材開発について、
興味深いお話やポリシーなどを、
たくさん聞かせていただきました。

(Kさん、Kさん、楽しい時間をありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

昨日、ランチや夕食などを
お客様とご一緒させていただきつつ思ったのが、

やはり働く上で大切なのは、
知識・スキルは当然なものの、

・言行一致
・信頼性
・気遣い、謙虚さ

などの「根」の部分にあるのだろうな、
と感じました。


今日はそのお話と、
我が家で育てている「プランター(植物)」をかけて、


「目先の成長 < 根を育てる姿勢」


というテーマで、思うところを
皆様にご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■4月頃から、妻がベランダにて、
「プランター」を買い、
植物を育て始めました。


無農薬野菜や、
有機農法にこだわっている妻は、

「なかなか売っていないのであれば、
 自分のできる範囲内で作ってしまおう」

そんな思いがきっかけで
育て始めたのでした。


そして、夏を超えた今、
小松菜や人参の葉っぱが
もりもりしているのが窓を通して見えます。


そんな今ではありますが、
そういえば、ふと思えば、

「彼・彼女ら(小松菜たち)は、
 全然、育っていなかったよな」

と回想しておりました。



■妻の父は、家で畑を持ち、
そして様々な野菜を育てています。

そのため、ある意味、
その道ではある程度の知識がある様子。


父は、6月頃、
我が家に来た時にプランターを見て、
こう言いました。


「今の時期にこの葉っぱじゃ、小さすぎる。
 育ちが悪いね」


それに対して、
妻はこう返しました。


「肥料などあげてないからだよ。
 でも良い土と水だけで、育ててみたいんだよ」



■とはいうものの、
植物に虫が発生して、葉っぱは食べられ、
小松菜は相変わらず貧相なまま、
7月にはいり、そして8月になりました。


このまま、「小松菜」は、
虫に食べられ、貧相な姿のまま、
誰の胃袋にも収まることなく、
彼の人生を終えるのだろうか、


そんなことを思っていたある時です。

8月の上旬頃でしょうか、
小松菜たちは、急激な成長を遂げ始めました。


本当に驚くべきことに、
わずか1週間もたたない内に
今までの成長の3倍、4倍、5倍と感じるような、
それこそ、極めて著しい成長を遂げ、

貧相だった葉っぱは、
活力を得て大きく空へと手を広げ、

食べごたえのありそうな、
素晴らしき「小松菜」へと
進化を遂げたのでした。



■この一連の流れを見て、
妻は、こんな言葉を残しました。


「自力で育とうとする植物は、
 栄養を少しでも吸収しようとするために、
 ”根”が強くなるって本に書いてあった。

 きっと、”根”が十分育っていたから、
 夏になって、準備が整ったとき、
 急激に成長したんだろうね」


そして、この言葉を聞いて、

「根の大切さは、やっぱり自然界の真理だな」

と、しみじみ思ったのでした。


何となくですが、


・目に見えない「努力」
・表裏のない「誠実さ」
・誤りを指摘する「勇気」
・人への「思いやり」


というような、

「人としての”根”」

の部分も、大事ではあるものの、
成果を問われる現代において、
二の次になってしまいがちな、そんな気がします。


しかしながら、
小松菜が急激に成長したように、

「見えない努力」や
「人との信頼を育てること」
「一貫した筋を持つこと」

というのは、見えないところで、
着実に”根”をはり続け、
その人を育てているのだと思います。


そして、ある時期、
準備が整った瞬間、
劇的な成長を始め、そして、
目に見える「成果」に影響を与えるのだろう、

そのように思ったのです。



■昨日のお客様との飲み会でも、

「信頼おける、力のある上司とは、

 ”さりげない気遣い”
 ”姿勢・あり方”
 ”ポリシー”

 など、大事にしているものがあるよね」

というようなお話がありました。


短期的に見れば、
1年とかそれくらいで見たら、

肥料をじゃんじゃん上げて、
スグに果実をとりに行こうとしたほうが、
得かも知れない。


しかし、中長期的な視点で見た場合、
必ずしもそればかりでなく、


【目先の成長より、根を育てる姿勢】


を大切にすることが、
得られる最終的な成果に、
影響を与えるのではないだろうか、


そのように思うのです。


根は大事です。
根の幅が、幹と葉を支えます。


忙しない世の中だからこそ、

たとえ育ちが悪くとも、
見えないところで愚直に根を育て続ける小松菜のごとく、

愚直に自らの”根”を固め、
しかるべきタイミングで、
大きく花開クことを目指していきたい、


そんなことを感じた次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、良い1日となりますように。

【本日の名言】 ほとんどの場合、成功するか否かは、
成功に要する時間を知っているか否かに等しい。

シャルル・ド・モンテスキュー

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