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4052号 2025年3月30日

今週の一冊『話すチカラ』

(本日のお話 1081字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

毎週日曜日は、最近読んだ本から一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。
本日ご紹介の本はこちらです。

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『話すチカラ』

齋藤 孝 (著), 安住 紳一郎 (著)
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12万部のベストセラーとのことで、ご縁あって読んでみましたが、サラっと読むことができて、またプロのアナウンサーがどんな事を考えているのかが分かる本で、気軽に、楽しく読むことができました。

それでは、中身をみてまいりましょう!

■本書の概要

2020年に発売され、人気アナウンサーの安住紳一郎さんと、明治大学 文学部教授であり、250万部の大ベストセラー『声に出して読みたい日本語』の著者である齋藤孝さんの両名の著書です。

齋藤孝さんは、明治大学の授業で、当時学生だった安住さんを教えていたそうです。そんな「先生」と「教え子」が、明治大学の学生を対象に「話すチカラ」についての講義をする、その内容をまとめたものが本書です。

▽▽▽

本書では、「話す」上で気をつけるべきポイントが書かれています。
たとえば、このような内容です。

・話は「15秒」で組み立てる(60秒であれば起承転結で15秒✕4回)
・オチの代わりに情報を追加する(または”問い”で終える)
・あえて中性的な話し方にする(男性は高い声のほうが届きやすい)

それぞれが実践者としての具体的な話なので、説得力があり、とても勉強になります。学生が講義を聞きながら「なるほど!」と引き込まれる様子が想像できました。

■読んでみた感想

本書の魅力は、何より「わかりやすいこと」「テンポがよいこと」だと感じました。また、安住アナウンサーが実践している「相手に興味を持って聞いてもらうための、実践経験から見出した”ツボとコツ”」が中心に紹介されます。
そして齋藤孝先生が、やや少し専門的に解説・補足するという形で、本書は構成されています。

また、「大学生への講義」を内容としているものです。よって、読者の感想に「学生・若手社員におすすめ」と複数見られるように、まだ社会人経験が少ない人に特にお薦めの本だと感じました。

よって、骨太で奥行きのあるコミュニケーション理論などを求めている人よりも、「人前で話をする必要があるけど苦手な人」が「話す上で何に気をつければよいのか具体的なポイントが知りたい」という方のほうが、より楽しく読めるかと思います。

また、個人的には「具体例で、本の内容に引き込みながら、あっと今にサラサラ読ませてしまう」という安住アナウンサーや齋藤孝さんの「言葉を選ぶチカラ」が勉強になったと感じた書籍でした。これから本を書く上で参考にしたいと思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

<noteの記事はこちら>

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