何があろうとも、ただの「消化試合」にはしない
(今日のお話 2605文字/読了時間3分半)
■ おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
「7つの習慣研修」の実施を
お手伝いさせていただいた企業にて、
フォローアップについてディスカッションや、
「社内ファシリテーター制度」
についてお問い合わせ頂いたお客様へ、
ご挨拶も兼ねて訪問などでした。
最近、お問い合わせを
よくいただくようになり、
大変うれしい限りです。
何かあるんでしょうかね。
不思議です。
*
さて、本日のお話です。
先日からハマっている、
「ドラッカー・マネジメント」。
そして、10年以上前からハマリ続けている
コヴィー博士の「7つの習慣」。
この両者が共に語っている、
”絶対的に必要不可欠なこと”
があります。
それが、
「目的を持つ」
ということ。
今日は、ある意味、
自己開発の中では、超基本的なこの項目について、
改めて大切だと思うところを考えたいと思います。
テーマは、
「ただの”消化試合”にしない」。
それでは、どうぞ。
■ 目的のない仕事。
目的のないプロジェクト。
目的のない1日。
目的のない読書。
目的のないミーティング。
枕詞に
「目的のない◯◯」
とつけただけで、
途端にマイナスの空気感というんでしょうか、
何となく後ろ向きのエネルギーが言葉に含まれる、
そんな感覚がします。
ドラッカーやコヴィーが言うように、
また社会心理学で「内発的動機付け」が大事だ、
なんて言われるように、
実際のところ人は、
「自分が、意味がある(と感じる)こと」
にしか、
精神的なエネルギーを使うことが
難しい生き物なのでしょう。
■ ある興味深いお話があります。
人に苦痛を与える、ある”拷問”の話。
それは、こんな拷問でした。
”穴を掘らせる。
掘り終わったら穴を埋める。
それを延々と24時間365日繰り返す”
というもの。
来る日も来る日も、
掘っては同じ穴を埋めて、
掘っては同じ穴を埋めて、
掘っては同じ穴を埋めて、
(以下続く)
こういった、
”全く目的のない、意味のない行動”
をひたすら繰り返していると、
人はどんどん目が虚ろになり、
人格が崩壊していってしまう、
そんな恐ろしい拷問方法があるそうです。
つまり、ここからわかることは、
どんなに些細なことであれ、
「やっていることに目的を持っているか」
「やっていることに意味を感じるか」
ということは、
人が働く上、生きる上で、
モチベーションを持ち、活き活きと働き、
ひいては成果を上げる上で、必要不可欠なことである、
そのように言えるのだと思います。
■ しかし、私達の日常には、
「目的を見失う」
「意味を見失う」
という瞬間に、失敗や敗北を通じて、
しばしば遭遇することがあリ得ます。
例えば、私の良くない例。
私はテニスが好きなのですが、
以前に、試合にでて、リーグ戦を行い、
コテンパンに負けてしまいました。
リーグで勝ち抜けなかったので、
どれだけ頑張っても、
優勝する可能性は”ゼロ”です。
すると、そこから先は、
「消化試合をしている」
という状態になる。
その状況に落ち込み、
頭の中で、
「どうせ負けだし」
「頑張っても勝てないし」
(=これからのゲームは意味がない)
と気持ちが腐ってしまうと、
モチベーション低く、
一生懸命やろうと言う気持ちがなくなります。
惰性で行ったり
本気で取り組まなかったり。
ただの「消化試合」となる。
すると、何が起こるか。
ただただ、
”全く得るもののない時間”
が無闇に過ぎていく。
結果として、
自尊心の毀損や、
負けグセや、
諦めの習慣、
などという
嬉しくないものを、
抱えてしまうことにもなりかねません。
これは、気分的にも、
本当によろしくありません。
■そして、
「もう勝てないテニスの試合」
と同じように、仕事でも、
同じような事が起こリうるのでしょう。
例えば、
・達成が出来ないとわかった営業の目標数字
・昇進の可能性がなくなったキャリア
・時すでに遅しのプロジェクト
みたいなときでしょうか。
しかし、
(目標はどうせ達成できない。もういいや)
(もう出世しないし、頑張っても変わらない。
もういいや)
なんて気持ちになったとしたら、
何よりも自分の気持ちが盛り上がらず、
鈍い痛みや、
燃えきれない湿気った木材のような、
ジメジメした思いを感じ、
結果として、
日々を活き活きと過ごせなくなる、
そんなことになりかねません。
■ 逆を言えば、
人は、何かしらに意味を見出すことで、
頑張ることができるようになります。
だからこそ、
ただの「消化試合」と思い、
そこに目的や意味を見出さず、
漫然と過ごすのではなく
現状、難しいとしても、
「まだ学べることがあるはず」
「ここまではやりきれるはず」
と新たな目的・目標を掲げ、
意味を自ら見出し、走り続けること、
何があろうとも、
【ただの「消化試合」にはしない】
と自らに言い聞かせる、
そんな姿勢こそが、
大切なのではないか、
そのように思うのです。
ドラッカーがいうように、
そして「7つの習慣」のコヴィー博士が言うように、
『目的を持つこと』
は、自分自身の人生を生きる上で、
必要不可欠です。
どんなときも
常に自分の目的を見出せるような思考習慣を、
ぜひ身に着けていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。