「ツァイガルニク効果」から学ぶ、先延ばしをしない技術
(今日のお話 1413文字/読了時間1分半)
■ おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
そして夜は、テニススクール、
その後、最近の日課のDMM英会話など。
最近流行りのオンライン英会話、
結構楽しいです。
*
さて、早速ですが本日のお話。
今日は、先日読んだ本で学んだ、
心理学のある法則、
「ツァイガルニク効果」
というお話に絡めて、
”ストレス少なく、気持よくビジネスを楽しむために”
というテーマで、思うところを
皆様に共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■ 忙しい毎日。
やりかけの仕事がある。
明日の準備が終わっていない。
でも、もう夕方だし、
まあ、明日にしようかな。
途中だけど、今日は店じまいにしようか。
仕事をしていると、
こんな状況に置かれること、
誰しもがあるのではないでしょうか。
■ しかしながら、
”今日すべきこと”があるのに、
「飲みに行ってパーッと忘れよう!」とか、
「とりあえずテニスでもしよう」
と、別のことをしても、
あまり楽しめないこと、多いように思います。
なんというか、
「やり残したこと」が
常に心に引っかかっている感覚。
まるで、奥歯に、
鶏肉のスジが挟まっているような気持ち悪さが、
モヤモヤと感じられて、
飲み会、映画、趣味などで、
「気晴らし」をしているはずなのに、
一向に気持ちが晴れない、
こんな感覚、
皆様も感じたことがあるのではないでしょうか。
■ 実はこの、
「やりかけのまま放置するとモヤモヤする」
という感覚。
ある心理学者が、
とある実験により、実証をしていたそうです。
それは、旧ソ連の心理学者で、
ツァイガルニクという人。
彼は、「人間の記憶」に関する実験を行い、
歴史に名を残しました。
(実験の詳細については、ここでは割愛いたしますが)
彼が行った実験によると、
「人間の記憶」の特徴として
『人間は、達成した課題よりも、
達成されなかったことや
中断されていることをよく覚えている』
ということがわかった、
というのです。
そして、これは、心理学用語で、
『ツァイガルニク効果』
と呼ばれ、広く知られるようになりました。
■ すなわち、「ツァイガルニク効果」によると、
「まだやりかけのこと」は、
心理学的に考えて、すなわち脳の構造から考えて、
”忘れようと思っても、忘れられないようにできている”、
ということなのです。
そして、このことを踏まえた上で、
「(今日できるけど)ちょっと疲れたから明日にしよう」
「(ちょっと面倒くさいから)メールは明日にしよう」
「(疲れたから)書きかけの提案書、また明後日やろう」
といように、安易に先延ばしをし続けると、
どうなるのか。
それは、
「やり残したことが、頭の中に残り続ける」
のです。
すると、恐らくですが、
どんどん頭の記憶のメモリを奪っていき、
そして何か引っかかった感を持ち続け、
何もしていないのに、
モヤモヤ、ソワソワ、
すっきりしない、落ち着かない、
そんな気持ちで、
ストレスを感じ続けることになる、
そのような、悲しき状況になりかねないわけです。
■「やりかけのまま放置するとモヤモヤする」
ということは事実です。
『ツァイガルニク効果』なる心理学で
残念ながら抗えないことが、証明されています。
と、するならば、
「やり残しは、結局忘れられないのだから」
と腹をくくって、やり切るか、
はたまた、
「もうここまでやったからOK!」
と割り切るレベルまで区切りをつけるのか、
自分なりに「終わり」を決めることが重要なのでしょう。
少なくとも、
「ツァイガルニク効果」を思い出しつつ、
“できるだけ中途半端にしない工夫”をすることが、
ストレスを少なく、快適な日々を過ごすための一つの技術であり、
そして大切なことなのではないか、
そのように思った次第です。
■ 当たり前ですが
「やり残し」「先延ばし」
は、やっぱりよくありませんね。
私自身、強い自戒の念と共に、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。