人間にあり、AI(人工知能)にない、素晴らしき力
(今日のお話 2138字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびにミーティングなど。
また夜は18:30~21:30まで
英語塾へ行ってまいりました。
毎度のことですが、
自分の能力の至らなさを強く実感します。
いくたびにやっぱり勉強しないとな、
努力しないとな、と危機感が生まれますが、
このような”周りから刺激を受ける効果”が、
「皆で学ぶ」ことのメリットなのだと、
改めて思いました。
*
さて、本日のお話です。
週末に『AI(人工知能)のこれから』という
テーマの勉強会に参加したのですが、
その際に、
「AI(人工知能)の強み、弱み」
という興味深いお話を聞きました。
その話から繋がり、
”私たち人間が持つ、偉大なる力”
というものに、
改めて気が付きましたので、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■「AIの弱みは何か?」
こう問われると、よく言われるのが、
”AI(人工知能)は「創造」することが苦手である。
芸術などは、AIは生み出せない”
というような話。
確かに、事実そうなのでしょう。
しかしながら、より掘り下げてみると、
その背景に、AI(人工知能)が持つ特徴、
(というか思考のプロセス)がある、
そのように、日本IBMにて
AI(人工知能)の開発に携わっている方が
おっしゃっていました。
■そのことを象徴する話として、
”AIが得意なゲーム、不得意なゲーム”
というのがあるそうです。
得意なゲームは、
例えば先日「AlphaGO」で有名になった「囲碁」。
または、「ブロック崩し」「将棋」など。
逆に、不得意なゲームは、
30年ほど前に爆発的ヒットを博した、
「パックマン」「スーパーマリオ」などのゲーム、
とのこと。
■では、これらのゲームの特徴の違いは、
何なのでしょうか?
これには、
いくつかの理由があるそうなのですが、
その中の一つが、
『規則性があるかないか』
であるそうです。
*
囲碁、将棋、ブロック崩し・・・
これらのものは、今までの棋譜や
パターンをたくさん身に着けていくと、
それだけ強くなっていく。
すなわち、『定石を知る』ということに関しては、
ビックデータが得意とするところであるから、
AIが得意とする分野だそう。
また瞬間瞬間の判断より、
「相手のアクションが起こって、次に自分が動く」
という”規則性”もAIにとっては
強みを発揮しやすい、とのこと。
しかし、パックマン、スーパーマリオは
なぜゆえに苦手なのか。
それは、”規則性”が必ずしもあるとは限らない。
逆にいえば、”ランダム性”が高いからだそうです。
■「パックマン」をやったことがない人は、
想像しづらいと思うのですが、
「パックマン」は条件がどんどん変わっていきます。
最初は、
”お菓子(のようなもの)を食べること”
のみが目的です。
が、その後、敵が出てくるので、
それを避けながら、お菓子を食べる、というように
条件が変わります。
そして敵に当たると、
パックマンは死んでしまうのですが、
”あるお菓子”を食べると、
パックマンは無敵になり、敵すら食べることができる。
■ですが、ここに
『学びが仇となる』
という今のAIが持つ、
弱みとなりえる特徴があるそうなのです。
それは、何なのか。
それは、
『過去の成功パターン、
失敗パターンを学ぶがゆえに、
新しいトライができなくなる』
ということだそう。
*
例えば、AIがパックマンを動かして、
敵に当たったとします。
すると、パックマンは死んでしまいます。
AIは学びます。
{パックマンは、敵に当たると死ぬ。
だから避けなければいけない}
と。
しかし、その後、
キラキラしたスペシャルのアイテムを食べます。
すると、パックマンは光って無敵になる。
実は、敵も食べることができる。
しかし、AIは学んでいます。
{パックマンは、敵に当たると死ぬ}
だから避けなければいけない}
だから、
『本当はチャンスがある(邪魔な敵を倒せる)のに、
学んだパターンゆえにトライをしなくなる』
ということになってしまう、
すなわち、
『学びが仇となる』
ということに陥ってしまう。
これが現時点のAIの特徴である、
そんなお話でした。
■そして、この話を聞いたときに、
ふと思ったのです。
人間がAIに勝てること。
それは、
【失敗する可能性が高くとも、チャレンジできること】
ではないだろうか、と。
もし確率論で十中八九負けるとしても、です。
トライすることで
自分でも想像もしなかったチャンスが開ける、
こういったことは実際にあるのです。
「昔は失敗した、でも今ならできるかもしれない」
「可能性は低い。でもやってみる価値はある」
「ありえないと思われるかもしれない。
でも自分の直感がやりたいといっている」
こういった、
”一見、理にかなっていないチャレンジができる”
”そして、その行動によって可能性を広げることができる”
このことこそ
人間が持つ、素晴らしき能力ではないか、
そのように感じたのです。
■「チャレンジをすること」。
「失敗を恐れないこと」。
昔から、
よく言われる大切な黄金律ですが、
今のようなテクノロジーが支配しつつある時代でも、
その原則は色あせることなく、かわらないのだろう、
そのように感じた次第です。
日々挑戦、日々チャレンジ。
自分にも益々言い聞かせたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。