修己治人
(今日のお話 1544字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日はテニスとランニング10キロ。
ならびに読書など。
ちなみに土曜日は空手体験と
自己研鑽的な週末を過ごしておりました。
改めて思いますが、
「道」とつくものは、そのものよりも、
プロセスが大事なのではないか、
としばしば思います。
弓道でも、柔道でも、空手道でも、
剣道でも、なんでもそう。
根の部分は同じで、
何か一つのことを極めていく過程で、
精神的に、肉体的に、自らが高められていく、
そんな”己を磨く”というプロセスこそに、
深い学びがあるような気がします。
今日は
「己を磨くこと」
について、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■儒教の言葉で、
『修己治人』(しゅうこちじん)
という言葉があります。
「己を修めて人を治む」とも読み、
儒教の根本思想を表す言葉とのこと。
調べてみると、
こんな説明が出てきます。
~~~~~~~~~~~~~~~
『修己治人』とは・・・
自身の知識を高めて、精神を磨き、
徳を積んでから世の中を正しく治めること。
自身の修養に励み、高く積んだ徳で人々を感化して、
世の中を平和に正しく治めることをいう。
~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■研修で出会った受講者や
担当者様とお話をすると、色んな意見を聞きます。
そして、その中で、
こんな意見を聞くことがあります。
例えばこんなもの。
「7つの習慣研修やったけど、結局変わらないよね」
「7つの習慣、社員(部下)が実践してくれないんだよ」」
という意見。
確かに、一理あると思います。
変わらない人は変わらないし、
何かをするときに反対する人はいつの時代もいるもの。
しかしながら、同時に、
こうも思うことがあるのです。
『「周りが変わらない」と言っている、
その本人は、果たしてどれだけやっているのだろうか?』
と。
■思うのですが、多くの人にとって、
自分ができていないことはつい甘く見がちな傾向が、
何となくあるような気がします。
実際、自分のことは客観的に見れないもの。
しかし反面、人の欠点は客観的に見れますし、
冷静に分析もできるし、だからこそ
論じたり、非難したりすることもしやすいのでしょう。
でも、人のことを言う前に、
「自分が出来てないこと」を何よりも問題に思うこと。
特に、人の上に立つ人、
周りに影響を与えうる人は、
なおさらそうだと思うのです。
例えば、部下を持つ上司で、
目標もなければ、やる気もなく、受身で
「自分ができていていない人」だったとしたら、どうか。
そんな「そもそも自分のことが出来ていない人」が
・組織マネジメント研修
・チーム・ビルディングの4つのスキル
などを学び、実行しようとしたとして、
果たして部下は動くのだろうか、
(否、動くはずがない)
そう、思うのです。
■冒頭に、
『修己治人』
(己を修めて人を治む)
という儒教の教えをご紹介しましたが、
まさしくこの言葉が表す通り、
1、自身の知識を高めて、精神を磨き、
2、それから、人を治めること、
この順番だと思うのです。
人に影響を与えんとするのであれば、
「まず自分を磨くこと」
から始めること。
人は完璧ではありませんから、
出来ないこともあるでしょう。
しかし、出来ている、出来ていない、よりも
「この人は全身全霊で頑張っている」
「少しでもよくしようと努力している」
という姿勢にこそ、人はついてくるのではないか、
そのように感じます。
■「7つの習慣」でも、
人が影響を与えるリーダーになるためには、
まず、「自立」すること、
そしてそれから、「協力」を目指すことである、
と言います。
まずは自分から。
己を磨き、人に影響を与える。
『修己治人』(己を修めて人を治む)
の姿勢、忘れないようにしたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。